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少女達の奏でる夢想曲  作者: まぐろどん
12章 別行動
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取りに行きたい

ところ変わって、Bグループ


「私達はどうする?リタ」


「とりあえず私がしたい事はないわ。自由に選んで?リタ」


「えっ…えっとぉ…」


何故か2人とも私にだけ意見を求めてきます…怖いです…


「あっ、でしたら、少し取ってきたい荷物があるので、それだけ取りに戻ってもいいですか?」


「それはあの屋敷かい?」


「えぇ、そうです」


「ふむ、危険だが…まぁ、いざとなれば私がリタを守る」


「リタ?私を存分に頼ってくれて構わないからね?こんな定規持ってるようなふざけてる奴より頼りになるからね、ニシシ」


「さ、さぁ!行きましょう!…おっと」


躓く。転んだなぁ…これは


「よっと」


「大丈夫か?リタ」


「あ、ありがとうございます」


2人に両腕を掴んでもらって転ばずに済んだ…この反射速度、凄い…



「大丈夫かい?疲れてないかい?リタ」


「疲れたら私がおぶってやろう。なぁに、ピンチになればこいつを置いていつでも逃げれる。ニシシ」


「あ、はい、大丈夫です」


あと数分…あと数分で着くはず…なんというか…高待遇過ぎて逆に居辛い…


「さぁて、見えてきたね…どうだい?アーチュ、敵の数は?」


「アンスールも分かっているだろう?せーので言うか?」


「シシ…面白い。間違ってた方は帰ったら1日絶対服従でどうだい?」


「あぁ、構わんぞ。せーの」


「「20」」


わぉ、ピッタリ


「って、20人もいるんですか!?」


「いや、少ないと思うが…」


「この程度、なんともないね」


「…」


心強過ぎますって…ホント…



「で?取ってきたい物ってなんだい?」


「親からの最後の手紙です。懺悔のですが」


「承知した。その手紙はどこに?」


「私の部屋ですね、こっちではない棟の3階、奥から3番目の部屋です」


「ふむ…まぁ、先導してもらった方が早いだろう」


「そうだな。さて、行くとしようか」


「お手をどうぞ、リタ」


「いや、私の手を」


え…どっちを選ぶのが正解なんですか…これ


「では…」


「「…」」


取ったのは2人の手。


「まぁ、いいか、リタの選択だ。依存はないさ」


こうして私の部屋へと向かうのだった。



「そこ、曲がり角に敵影」


「ほら、敵影だよ?さて、切り抜けちゃいますか」


監視に見つかる気配すらなく、部屋に入る。


「ありました!良かったぁ」


「うむ、何よりだ。さて、帰ろうか」


「シシ…何事も無く終わりそうだね」


「残念ながら、そうもいかないんでね」


「「「!?」」」


そこにいたのは、かつての師範代の一人、リグルだった。


「やぁ、リタ、久しぶりだね」

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