ノリの良い奴ら
記念すべき100部目!…これと言って特別な話でもありませんが。ここまで読んでくださった方ありがとうございます!並びに、これからもよろしくお願いします!
中は至極簡素な作り。ラジオと椅子と机。余計な物は置いてない。
「そういえば、カランコエさん、花の名前そのまま付けたんだな。とても似合っていると思うよ」
「いえ、これは今のご主人様から頂いたもので」
「なるほどギューフが…そういえば記憶無くす前に話もしたからな。きっと奥底の記憶が呼び覚ましたのだろう」
「そうですかねぇ…」
「おおっ!今日はべっぴんさんが2人も!」
「ははっ!これは盛大にもてなさなくてはいけないな!」
「お嬢さん方?お飲み物は何がいいかな?」
「紅茶かい?コーヒーかい?ジュースかい?」
「ほぉら、お茶菓子も沢山あるぞ!好きなだけたんとお食べ!」
「なぁに、毒は盛らないさ!毒なんて盛ろうものなら…ひぃっ、怖い怖い…」
…なにやら凄い人たちが…
「あぁ、安心してくれ。こいつらは悪い奴じゃない」
「まったく…なぁ、ボス?俺らもお嬢さん方と話させてくれよー」
「…飲み物やお菓子もたっぷりご馳走するが…いいかい?」
「助けてもらったお礼もしたいですし」
「大丈夫ですよ」
「「「「「いやっほぉぉい!」」」」」
それからは色々と話をしたりした。人生ゲーム?とかいうすごろくもやった。お菓子もたんまりと頂いた。話せば分かる。この人達は凄く良い人達だ。
「ところでよ?ギューフの旦那は大丈夫なのか?」
「えぇ、ご主人様は無事ですよ。今は元気に天界に向かってます」
「天界!?召されちまったのか!?」
「いえ、話をしたい、と魔王と天使を引き連れて…」
「かぁぁ!流石ギューフの旦那だぜ!」
「くぅぅ!俺もアルミスタちゃんにご主人様と呼んでもらいてぇ!」
「あ、ごめんなさい。ご主人様と呼んで良いのは私の中では2人だけと決めているんです」
「チクショー!2人の内に入りたかったぜぇ!」
「いやぁ、それにしても、ギューフの旦那が無事で良かったなぁ!捕まってたところ救出するために爆破したらいないでやがる!」
「まったく、ボスの情報疑ったのは後にも先にもあの一件だけだったぜ…」
「アルミスタお姉ちゃん?そろそろお暇しないといけない時間じゃない?」
「そうね。今日は楽しかったです。いつかまた」
「おう!また来いよ!」
こうして私とカランコエはその場を後にするのだった。