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おっとり王女の冒険記  作者: m☆yデス。
7/7

英雄たちの村


「どうしましょう、ニンゲンがいる場所はどこかしら」

フィリアナは絶賛迷子中だった。そもそも、ヴィリーオ国がある大陸(ギルカリア)はこの世界でまだ見つかっていない。ギルカリア大陸は危険な魔物が多い樹海に近く、誰も近づかないのだ。


今も、凶悪な魔物がフィリアナに襲いかかっているのだが、全てをことごとく返り討ちにしている。

危険な樹海も、フィリアナにとっては子犬がじゃれてくる場所くらいでしかない。


(この手はあまり使いたくないのだけどね…リサーチ。)

ついに魔術を使って、ニンゲンがいる場所を検索する。

すると、すぐにニンゲンがいる場所が分かる。そこまで行くことにした。



やっと着いたところは、小さな村だった。

もうお年寄りしかいないような寂れた村…


のように見える。しかし、その正体は歴代の魔王を討伐した英雄たちの住む村だった。

そんなことは知らないフィリアナは喜んで村に入る。

村には指一本で岩を割ったり、欠損していた腕がすぐ治るなどのほのぼの(?)した光景が繰り広げられている。怖い。

「あれ!お客さんじゃないか!」

村の入り口にいた、優しそうな感じのおばあさんが声を掛ける。

…おばあさんは、大魔法使いマリア。その魔法は古代の魔術に匹敵するとか。

「珍しいな。嬢ちゃん、どうした?」

…こちらのご老人は勇者シロー。過去に異世界から召喚された勇者である。


村に住む人々は規格外。常識人ならぶっ倒れるだろう。

そこは、さすがフィリアナでまったく驚いていない。

いや、今フィリアナはというと…


(つ、翼がない!耳が尖っている!?どうなっているのかしら、研究したい〜!体は弱そうね…実験して…

いやいや、相手はご老人よフィリアナ。落ち着きなさい。)


めちゃくちゃ興奮していた。引くほど。

そして、どこをどう見たら鍛え抜かれた肉体を“弱そう”と言えるのだろうか。

ご老人でなくとも、人体実験はダメだろう。


「いやー久々に人きたなぁ。」

「こんなに綺麗な子見たことないのぉ」

「ゆっくりしていってね」

ついにフィリアナの我慢の限界がきた。

「ニ、ニンゲンですの!!こんな感じですのね…よく見せて下さいな!背中とか!」

変態っぽい。

「お、おお?嬢ちゃん何族だ?」

「はっ!コホン、翼人ですわ。ヴィリーオ国王女、フィリアナと申します。」

我に返ったフィリアナは優雅にお辞儀をする。

勇者たちは、タジタジだ。

「翼人って…そんなのおとぎ話の中の存在よ…」

歩く伝説が何を言う、聖女様。

「ああ、翼人はかなり外に出ていないんですのよ。」

「それで、翼人の王女様がどうして?」

「それは、」

かくかくしかじか。

「なるほど。人族や獣人に会いたいなら、王都へ行ったらどうだ?」

勇者は語る。

「ほら、いろんな種族がいるし。

あと少しで学園の試験もあるしな。学園に行けば沢山の事を学ぶことができるだろう。」

「学園…。行ってみたいですね。

あ、教えていただきありがとうございます。」

「おう。んーでもな…翼人ってことは言わない方がいい。知られたら面倒くさいし。」

「?分かりました。」


フィリアナは優しい英雄たちに普通の服をもらって、張り切って村を出発した。

ヴィリーオ国以外にはないような規格外ドレスだったから。




魔術:世界を改変させる

魔法:魔力を変換させる


やっぱ魔術の方が強いです。古代の人々はヴィリーオ国(翼人)と同じく魔術を使っていました。


気分で投稿しています。ごめんなさい。

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