表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっとり王女の冒険記  作者: m☆yデス。
5/7

決定

「お母様!」

「まぁ、フィリアナ落ち着きなさいな。どうしまして?」


王妃・ベルリンナは優雅に紅茶を飲んでいた。

フィリアナは深呼吸をして、話をきりだす。

「国の外へ出ようと思うのですわ。」

「あら、いきなりですこと。」

そう言いながらも、まったく驚いていなさそうなベルリンナ。

いつか言い出すと思っていたのだ。


「なるほど、一人で行きたいのかしら?」

「ええ、いろいろな国を見てこの国に生かしていこうと思うのです。」

「ふむ…いいわ。お父様にも聞いてごらんなさい。」

話を聞いて、ベルリンナはとりあえずは賛成した。

「ありがとうございます、お母様!」

「ええ、ええ、頑張りなさい。」

なんだかんだで、フィリアナには甘い。


フィリアナとベルリンナは王の執務室に入る。

「おや?どうしたんだい?」

国王・クレイは愛妻と、愛娘の姿を見て笑顔になる。

「お父様、実は…」


「うーん…いいだろう。まだ即位するまで時間はあるしな。楽しんでおいで。」

「やったあ!ありがとうございます、お父様!」

フィリアナはクレイを抱きしめる。

最近、反抗期であるフィリアナに抱きつかれて、父は嬉しかった。



「ええと…空間魔術で1年は暮らせる食料を持って…。ああ封印の魔方陣もよね…。」

いろいろ、こっちの世界ではあり得ない感じの準備が完了した。

「えっと、……。封印もOKね。」

封印では、翼と力を封じた。

外では必要ない…とあの本に書かれていたからだ。

ちなみに魔術は、あのこっぱずかしい詠唱(我の力を封じよ!……みたいなやつ)はいらない。

魔方陣を頭の中で処理すれば効果がある。自分で作ることもできるのだ。多少センスがないと無理だが。

フィリアナは新魔術を作ることが、とてもうまいのだ。

つまり、天才なのだ。

準備を終えて、未来に想いを馳せる。


笑い顔を隠そうとするが…

「いいわ。とってもワクワクしてきましたわ」

フィリアナのニヤニヤ笑いは隠せていない。


「ふふふ、楽しんでおいで。恋人つくってきてもいいですからね。」

とベルリンナ。

「なに!いやいやだめだろう!きちっと報告しなさい。ちゃんと100年経ったらもどってくるんだよ。」

とクレイ。

「やはり、お一人でいくのですかぁ。連絡してくださいね!」

とメアリ。

「頑張ってきてください!」

と国民達。


「行ってきますわ!」


「「「行ってらっしゃい!」」」

大勢の国民におくりだされ、フィリアナは旅だった。

全然「おっとり」じゃないですね(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ