興味
「まあ、メアリに見つかってしまいましたわ」
サラサラの流れるような白銀の髪
傷一つない雪のような肌。
頬はピンク色に染まり、小さくて真っ赤な可愛らしい唇。
背中には四つの半透明でキラキラした翼があった。
この世の美しさを全てかき集めたかのような美しい少女が微笑んでいる。
「まったく、姫さまがいくら天才で、お強いと言っても、城から抜け出すのはいけませんよ!」
メイド歴400年のベテラン、メアリが言う。
「うふふ、それって褒めているのではなくて?」
彼女はヴィリーオ王国王女、フィリアナ。
フィリアナは学園を異例の速さで卒業して、魔術に大きな進化をもたらした、天才。
この容姿もあいまって、才色兼備の王女と呼ばれる。
「そうそう、王立図書館へ行こうとしましたの」
「はあ、無駄に行動力がある姫さまの事ですからねー」
二人はゆっくりと翼を広げて飛びたった。
「おや、フィリアナさまは久々ですなぁ」
図書館の名物、じいが話しかけた。
「ええ、外の世界の本を探してくださいな」
「本当に外が好きですなぁ」
そう言いながら本を探してくれる。
フィリアナは民にも親しまれているのだ。
じいオススメの本を読み始める。
「あら…これは…」
フィリアナは気になる本を見つけた。
短かくて、すいません。