序章 姉って理想と現実は全然ちがうものだよね
歴史系は調べながら書くこともあるけど、割と適当に書くときもあるから史実から離れるときもあるよ。
予定としては
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日本
・戦国時代
・江戸時代
・鎌倉時代
・大日本帝国時代
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中国
・三国志
・春秋戦国時代
・商王朝終盤
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その他
・インド古代文明
・大航海時代
・超古代文明
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あたりを考えてます。
更新頻度は適当だけど、正月は多少進むかも
都内の高校を卒業して大学一年に進学した俺は両親の交通事故から、まさかの天涯孤独になった。
そんな中で姉から一通の手紙が届いた。
姉がいたという事実をその時初めて知った俺は、札幌行きの飛行機に乗って、存在すらしらなかった姉に会うことになった。
遺品整理を弁護士に丸投げして、何を思ったのか見たこともない親族に合いにいくなんて一週間前まで想像もしてなかった。
「この住所だよな、ってタワーマンション?60階最上部?いいとこ住んでるな」
姉の顔なんて記憶すらない、姉はいくつなんだ?
最上階の部屋を尋ねると黒髪ロングの眼鏡の理系っぽい20歳くらいの女性が対応してくれた。
かわいい系の美人だ。身長も155㎝くらい…理系ロリータかよ。でも気が強そうだなぁ。
「舞さんを尋ねてきたんですが、弟の潤といいます」
「お待ちしてましたよ。こちらへどうぞ」
言われるまま部屋に入ってテーブルに座ると、2人分のコーヒーとともにさっきの女性がテーブルに座る。
「舞は私です。私があなたの姉の舞なんです。はじめまして」
回りくどい人だな。と思いつつ差し出されたコーヒーを飲む。
「あなたが生まれる前に私は家を出たから、私のことはきっと知らないと思ってたけど、
やっぱり言わなかったか」
微笑しながら話す、姉はおかしなことを言う。
せいぜい3つか4つしか年上に見えないのに。
「色々お話したいことがいっぱいあるのよ。でもまず、こっちに来て。見せたいものがあるの」
促されて隣の部屋に入るとまるでオタクのPCルームのような機械が山ほどある部屋を見せられた。
でも、広い。広すぎじゃない?1フロアぶち抜きくらいあるよ。広すぎる…
「すごい、広い部屋ですね。舞、、姉さんってひょっとお金持ち?」
「まぁ、お金には困ってないかな。勝手に増えるし、このマンションもあたしのだしね。
そんなことより、これなんだかわかる?」
50インチはあるモニターに映し出されたのは何かの細菌の画像だろうか?
「なんかの細胞?」
「IPS細胞の亜種みたいものよ、簡単にいうとね。テロメアの延長をしてくれるアンチエイジングの革命ってとこかな。でも副作用が問題でさ、、、etcetc」
「すいません。ちょっとよくわからないです」
「あ、ごめん。これはどう?投資マネーの流動性を立体的に可視化したプログラムでどこにマネーが集まってるか一目瞭然の優れもの!」
「う、うーん凄いですね」
「チッ!」
舌打ち!?
あきらさまに面白くなさそうな顔された。
「こっちよ!」
え、エスカレーター!
ここはなんかの研究室???なのか?
エスカレーターを降りて奥の部屋に入ると。
マンションのワンルームに通された。普通の部屋だ。
キッチンがあってベットもある、玄関がないことだけ異質だけど。
「普段はここで、生活してるの。で、この本見てよ。」
ハードカバーの本を見せられたけど、ハードカバーのわりにタイトルは、、、日記?
「私が高校生のころさ、古本屋でこの本見つけたんだけど。馬鹿馬鹿しいなぁ、って思いつつも買っちゃて読んだらさ。やばいのよ中身が」
「へー、どんなの?」
「1960年代にさ、精神病院に入院してた天才みたいな人が書いたみたいなんだけどさ、ケインズが貨幣の流動性とかで勢い発表してた時期によ、マクロ経済極めてんのかってくらい投資理論を数式化してるのね。で、このページからは神経細胞の強化と異次元との連結とか、万能細胞とかイっちゃってる内容なわけよ。大学で意味が分かった時は濡れたさ!」
「濡れた?なにが?」
「あっ、あんた童貞か」
「なっ!」
なんだこいつ!なんか凄いのかも知れないけど、すごいムカついた。
「でさ、こっちはetcetc…」
ん~、わけわからん。というか眠いな。難しいこと言ってる人の隣にいると眠くなるよ。
というか眠すぎ。倒れそう。
「あっ、眠い?そこにベットあるから寝ていいよ?」
いや、でも人の部屋で姉とはいえ、女の人のベットで寝るなんて、あーーもう眠いどうでもいい。
「ふーやっと寝たか。さて準備、準備」
この…女、一服盛ったのか…もう、体が動かない。
「起きた?」
ん、うーん。
体が動かない。
「あの、ちょっと!舞さん!姉さん!なんか体が動かないんですけど!」
「一時間くらいで動くようになるから、気にしないで」
気にしないでって!なに?
「あんたの体に面白いことしといたから、ちょっと天井の鏡みてみ」
ん、天井に鏡?あ、これってラブホテルにあるって聞いたことあるけど、天井に鏡か~。いい趣味だな。
別段なにも代わりがないけど、姉が耳の後ろをいじると体が変化してきた。
「あれ、これって舞、、、姉さん」姉の姿になってる…
「もう、姉ちゃんとかでいいってば。ね、すごいでしょ。変身できるようにしたのよ」
「えっ、なにこれ、夢、夢ですか?」
「いや、夢じゃないって、自分に戻りたいって想像してみて」
自分に戻りたい!自分に戻りたい!自分に戻りたい!自分に戻りたい!
もう一度耳の後ろに手を回してくる姉、なにか押されたような感触から、
も、戻った。
「さて、弟くん!あんたにはちょっとしたゲームをやってもらうから。これは姉から強制的な命令ね。
ここにマニュアル置いとくからちゃんと読んでよ。適当にやると…死ぬよ」
微笑しながらドアから出てく姉。
頭が現実に追いついてないんですけど、なに、俺、改造されたの?無許可で?人権とかなんとか問題じゃないの?
ていうかなに、あの人?姉?姉なんだよな、なんとなく自分に顔も似てるし、多分姉なんだよな。
え~と、そのもしこれが夢じゃなくて、現実なら……理不尽すぎない???
一時間たったら急に体が軽くなった。
テーブルの上に置かれたマニュアルを読む。
A4のコピー用紙二枚。
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変身するには対象者に半径20メートル以内に近づいて1分は必要。
老化、病死はなし、生殖機能はあり、
再生機能は特化してて首を切られても数分で再生可能だよ。
マンションの20階から60階まで無事たどり着いてね。
1フロアごとにミッションがあるからクリアできなかったり、マンションから出ようとしたら自爆だから。
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あ~なんだこれ、姉はイカれた人だったのか、なんとなくそんな感じしてたけど、やっぱりか
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BC12000年からAD2045年まで1フロアごとで年代が違うよ。
まず一発目は日本、戦国時代からいってみようか!
今いるところは20階ね。玄関から出て隣の部屋にいってみよー!
ちなみに20階から下は普通の賃貸マンションにしてるからご近所迷惑はダメよ。
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あれ、玄関さっきなかったよな。
ここはさっきと似てるけど違う部屋か。
う、う、う、姉はイカれた人。泣けてくる。
-姉じゃなくて、姉ちゃんといいな-
頭に直接声が聞こえてくる。
「えっ、なにこれ、直接聞こえるんだけど、声!」
-頭にちょっとした仕掛けをしたの。いいからさっさといけよ弟-
「ね、姉ちゃん?」
-な~に?-
「姉ちゃんって何者?」
-今年45歳になりました。マッドサイエンティストで~す(ハート)-
「まじか…」
-さっさと行けって言ってるでしょ。自爆させるよ-
小説投稿するの初めてだから、感想とかもらえるとうれしいです。
というか小説書かれてる先輩がた。よろしく頼みます。