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ローレシア  作者: 鴇天ユキ
苟且の境界線
19/21

古き者19

 とその時だった。窓から射す光がふと翳る。光を遮るものの正体を探るため、アルトは顔を上げる。


「やっぱりこうなってたか……」


 そうアルトを見下ろしながら告げたのはディオだった。


 アルトは何も言わずに再び俯く。


 するとディオが一人でに口を開き始めた。


「お前、魔術の反動で動けないんじゃないかと思ってな。安心しろ、ちゃんと許可は取って来たから」


「……少し休めば動ける」


 素っ気なくアルトはそう返す。が、ディオはそれでもアルトに手を差し出した。


「それでも、無いよりゃ良いだろ?」


 アルトはしばらくディオの手を見つめていた。


が、やがて壁に手をつきながら震える足で立ち上がる。


 そのまま覚束無い足取りで医務室へと向かった。


「たく、素直じゃないな……」


 そう呟きながらディオはふらつくアルトの後を追った。

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