挑戦状
連続投稿です
「絶対に断る」
おれは即答した。
「そう、あなたなら私に付き合ってくれると思ってたわ」
どこをどう解釈してもそうならないだろ!
「というか、挑戦状って凛宛だろ?おれ関係ないだろ?」
「いつ、私があんたが私の事を凛と呼ぶことを許可したのか教えてくれない?」
「質問に答えてくれない!?」
だめだ…会話が成立しない。
魔法で攻撃してくるから逃げることもできない。
逃げようとしたら威嚇射撃をしてくる事は容易に想像ができた。
・・・威嚇だよな?当てないよな?
パニックになりかけてる俺を凛は一瞥してこう言った。
「早くついてこないとおいてくわよ?」
「誰も行くとか言ってないけどね!?」
どれだけ強引なんだよ!?
「行かないの?」
「当たり前だ!第1なんで俺がついていかきゃだめなんだ?」
「だって、挑戦状の内容タッグバトルなんだもの」
しれっと、俺がパートナーに指名されてるじゃん…
だめだ!
ここでちょっとでも可愛いとか思って下手に出ると絶対に巻き込まれる!
ここは逃げる一択!
「だってじゃない!俺は絶対に行かないからな!」
俺は精一杯の睨みをきかしながら威嚇する。
すると凛は満面の笑みを浮かべる。
そして静かにこう言った。
「じゃあ、逝きましょう?」
え?え?行きましょうだよな?漢字間違ってないよな…
「えっとあの…」
「逝きましょう?」
間違いじゃない!マジだ!目が全く笑ってない!
「あの……はい、参加させてください」
こうしてタッグバトルの参加が決定した。
ガビアには強者絶対のルールがある。
コンフリクト学園でもそのルールは適用されている。
序列制度だ。
序列制度は全学年の中で序列を決める。そして上の者から順に優遇されるという至ってシンプルだ。
1位は引く手数多でガビアの都市の中でも重要視されている。
決闘のルールの内容至ってシンプルだ。
1つ、 決闘し勝つこと。
2つ、勝つことで序列が入れ替わる。
3つ、決闘のルールは基本挑戦者が決める。
4つ最低限のルールは人数差が0で命を奪わないこと
この2つを守ればどんなルールでも基本は可能の挑戦者が絶対有利のルールである。
そして、肝なルールが1つ。
それは、下から50名の者は3連敗すると退学というルールだ。
これは、上位から挑まれる下位の気持ちからするととてつもないルールだ。
俺は挑戦状に書いてあった場所へと凛と2人で歩きながら、決闘のルールを学園から支給される生徒手帳タブレットで確認していたら
「まさか決闘のルールも知らなかったの?」
という凛の冷ややかな声が飛んできた。
「しょうがないだろ、知らないもんは知らないんだから」
読者にも説明しなくちゃならんし!
「はあ…、でも貴方は何もしなくていいわ」
「さいですか」
そんな非難を浴びるような会話を続けていると凛が立ち止まった。
どうやら指定の場所についたようだ。
いまいる場所は 少し小さめの草原だが、辺りは違う。
周りを見ると辺り一面木だらけで所々に死角がみえる。
まるで森だな…
ぽっかり空いた体育館くらいの大きさの草原に2人の男女が姿を現した。
容姿がそっくりだ。双子か兄妹か?
凛はその2人を光線的な…好戦的な視線をあびせている。
そのとき俺は周りの森をみて、気づいた。
これは…
俺たちの到着を確認したのか、男の低い声が凛に向かって響く。
「よく来てくれた、桐生凛」
まだまだつづきます!
次は初めてのバトルパート(予定)です!
次話も見ていただければ幸いです。