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双竜の厄災  作者: 縁野 綾斗
全ての始まり
2/21

始まりの朝

昨日に続き連続投稿です!

今回は序章と違って長めです。

最後まで読んでくれると嬉しいです

7年前7頭の竜が現れた。

7頭の竜は世界を壊そうと暴れた。


しかし、人類は5分の2を失う代わりに5頭の竜を討伐することに成功する。


しかし、残りの2頭の竜は他の竜とは異なる強さを持っており、倒す事は出来ないという結論がでた。

その2頭の竜は恐怖と皮肉をこめてこう呼ばれる。


双竜そうりゅう厄災やくさい と…




人類はこの厄災に対策するためにある街を作った。


その街は強いものを優先するルールを作り、強者を作るための学校を作った。


その街には、権利、名声を得ることを目的とし強者があつまるようになり、弱者からは恐れられた。


そしてその街はいつしか、こう呼ばれるようになる。


ガビア】と…



朝早くに出た俺は既に校門の前まで歩いていた。

春を象徴する桜が校門の前に咲いている。

満開だった。

でもこれ雨降った後とか、大抵悲惨なことになるんだよな…


どこの学校にも付いている、校舎の上の方にある時計をみると午前7時。

あと1時間近くで入学式が始まるという時間だ。

て、早すぎたな…。


ゆっくり歩いてたにも関わらず1時間も時間を潰さないといけない事に少しダルさを感じつつ、校門をくぐる。


「なんだとコラァ!?」


すると、左側から鋭い怒声が聞こえてきた。


なんだ?


気になって声がした方向を見ると5人のいかつい男子生徒が1人の女子生徒を囲んでいる。

女子生徒の制服の胸に赤いバッチがあった。

俺と同じ色のバッチということは1年生か?

ちなみに他の5人の生徒は青色なので2年生のようだ。

ちなみに3年は緑色だ。


ここからは顔はうまく見れないが風が声を運んできて彼女たちの会話が少し聞こえる。


「聞こえなかった?邪魔と言ったの」

「ああん?おまえなめんてんじゃねえぞ?!」


女子生徒の明らか嫌そうな言葉を1人の生徒が雑魚そうな言葉を吐く。

…ガチで雑魚そうだな。


5人の先輩達はみんな今にも襲い掛かりそうな雰囲気をだしている。


いざとなったら助けるか、まあでも【視た】限りでは絶対負けそうにないな、うん。


そんな助ける気があるのか自分でもはなただ疑問な気持ちで近くの木にまで見に行くことにした。

…本当に助ける気はあるよ?ただ絶対面白そうとかそういう気持ちじゃないんだからね!


そんなことを思いながら近くの木からこっそり成り行きを見守ることにする。


近くの木まで行くとはっきりと同学年の少女の容姿がみえてきた。


紅い色の長い髪に誰もが美少女というだろうというくらいに整った顔立ち、そしてその雰囲気には似合わない好戦的な目が印象的な少女だった。


思わず仲裁に入っていいとこを見せ、仲を深めるということを考えてしまう。

いかんいかん、俺には彼女なんてできな…作る必要がないからそんなことする必要ないよな、うん。

…強がりじゃないよ?ほんとだよ?


そんな考え事をしている間、あちらでは更に言い争いが白熱していた。


「そろそろ本当にどいてくれない?あんた達みたいなのに時間を割く余裕なんて生まれ変わってからもないの」

「ああん?おまえなめてんじゃねえぞ?!」


鋭い毒舌を吐く美少女に対し5人の先輩達は一層感情を剥き出しにしている。

てか、さっきも同じこと言ってたよな?リピートするとかRPGの村人Aかよ…。


そんな語呂に乏しい先輩達を無視して歩き出そうとする美少女に先輩達はついにキレたのか殴りかかろうと拳を振り上げる。


そのとき、美少女の周りから強烈な熱と光が放たれ、派手な音ともに砂埃が舞い上がる。


少し時間が経つと砂埃すなぼこりが晴れてきた。

これは火魔法だな、それも相当手加減している。

そこには倒れている村人A×5…先輩達5人と1人立っている美少女がいた。



やっぱり…、マナの量が全く違ったんだよな。

そう、実は視るだけで助けに入らなかった理由はマナの量が比べものにならないほど美少女は高かったのだ。

決してめんどくさいとかいう理由ではない。


マナとは魔法を使う上で必要不可欠な物で俗に言う魔力だ。このマナは先天的に使える量が決まっていてこの量の事を絶対量という。あの5人のマナの絶対量は全員平均的だった。


それでも美少女が圧倒的なのは生まれ持った才能とかではないだろう。


実はマナの絶対量を増やす方法が1つだけある。

それは、トラウマを持つこと。


トラウマを過去に持つ者とそうでないものにはマナの絶対量が全然違ってくる。

俺はある事件から人のマナの絶対量がみることができるようになった。

つまり美少女は何かトラウマを持つということであり…。

そんな思考の中に入っているところで俺を引き出したのは美少女の声だった。


「いつまで隠れてるつもり?」

こちらをむいて好戦的な目をむけている。

ばれてた…、くっ、信用を取り戻し好印象を与えねば!

もちろん、信用を得るというか初対面である訳なのだが、バレたことに対しての焦りで思考が狂う。

それでも何か好印象を!と言い訳をしようとしたのだが…


「これっぽっちも隠れじゅ!」

噛んだ…、気を取り直して

「こ、これっぽっちも隠れてるつもりはなかったけどな!」

「たしかに顔どころか半身も隠せてなかった上に来るときに音を鳴らしまくってたんだから隠れてるつもりはなかったんでしょうね」


う、うそ…俺そんなに音鳴らしてた?しかも隠れきれてなかった? 恥ずかしい!

そんな冗談はさておき、気をそらさして手助けしようとしていた訳だが。

全く役に立たなかったな…


「まあ、絡まれているから心配したけど、見た通り大丈夫そうだな」


「そうね、こんなか弱そうな少女が絡まれているのに傍観者の如く隠れれてもいないのに木の裏でこっそり様子を見てるあんたの頭よりは大丈夫よ」


そんな明らかな挑発に対して俺は…


「あんたじゃない!九条大地だ!」


「…そこなのね」


前半の部分の正論とツッコミはスルーして、自分の名前を叫ぶ。

そんなことしている奴はまじ情けない奴だよな!ほんと誰のことだよ…あ、俺か…


「にしてもなんで絡まれていたんだ?」


「さあね、私が桐生海斗きりゅうかいとの妹だからじゃないの?」


「桐生海斗って、だれ?」


「知らないの?このコンフリクト学園の生徒会長で同学年なら最強の1人と噂されている人よ」


「そんな凄いやつが兄貴なのか?」


「そうよ、私…桐生凛きりゅうりんの1人の兄よ」

それでもなぜ絡まれていたのかの理由にはなっていないので俺は凛に再び聞いてみる。


「なんで絡まれていたんだ?」


凛は察しの悪いアホね!っとかいう目をむけて答えようと口を開く。

いや流石にそれは被害妄そ…


「察しの悪いゴミ虫…いや、察しの悪い糞虫ね」

間違ってなかった!というか人扱いされてなかった!?


「兄は弱いものは切り捨てるという考えで動いてるから多くの人から恨まれてるの」


「なるほどな、このガビアの町のルールそのものが行動理由ということか」



ガビアでは、厄災の所為で強いものが集まり強いものが上に行くというルールがある。

つまり、弱者からしたらこれ以上理不尽なルールはないわけだ。


その恨みが直接妹に向くというわけか…

それ、超かわいそうじゃん…

俺は半分の同情をし、今後はあまり関わらない!という決意と共に去ろうとした。


その時、1枚の紙が頬を掠めて地面に突き刺さった。

え?なに?嫌な予感しかしないあの紙は?

よし、逃げよう!


「待ちなさい」


そんな凛からの言葉を無視しようとして走り出そうとすると爆発と共に前の地面がえぐれた。


ええ!?魔法うって止めるとか無しじゃね!?

そんな心からのツッコミが凛に届くはずもなく…


「今から少し手伝いなさい」という言葉とともに頬を掠めて飛んできた手紙を見せられたのだった。


その手紙の表には綺麗で力強い文字でこう書かれていた。



「挑戦状」っと…


最後まで読んでいただきありがとうございます!

小説はむずかしいですね笑

最初なのであまり言うこともないのだけど笑

次はもっと文章力を強化して挑みたい!

前からこればっかり笑

では、このへんで!

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