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必死で祈ってたよ?

 異世界の皆さんこんにちは、全裸幼女マリエルことユキアキです。前回魔虫を2匹倒しました。えっ? お前なにもしてないじゃんって!? なに言ってるんだよ、必死で祈ってたよ?

 魔虫の死体から生肉を2つ手にいれました。鑑定の結果『マモノ肉』というみたいです。どうやら能力(スキル)『鑑定』はアイテムを調べる効果があるようですね。


 …全裸で両手に得体の知れない生肉を持つ幼女(←俺)


 捨てました。ええ、捨てましたとも。


 元の世界だと人参の皮や椎茸の軸できんぴら作るくらい食べ物大切にしてたんだけどなぁ俺。

 食べ物は大切だ。でも今は食えるか食えないかわからないものを食べてみる時ではない。

 食べ物は大切、それ以上に自分の命が大切。


 くぅっ。


 腹の虫が小さく鳴いた。どうやら可愛い女の子は腹の音も可愛いらしい。まぁ顔見てないから可愛いか知らんけど。

 これは完全に願望だな、この身体で元の顔がついていたら気持ち悪すぎる。


 そんなことよりまともな食糧! そして衣類! なに初めてダンジョンだ、きっと『布の服』的な最弱装備が落ちてるさ!


 さぁ、気を取り直して再出発。俺はT字路を左に進む。

 何故かって? 百足より蜘蛛の方が何か守ってそうじゃね?


 それだけの理由ですが進んだ先の行き止まりに宝箱がありました。やったね、さすが俺!


 でもさぁ、ダンジョンの宝箱ってあれがあるじゃん? ミミックとかトラップとかそもそも鍵かかってるとか。

 …どうする? スルーする?


 ってアホか! ここに来てんな選択肢あるわけ無いだろ? お前も男ならさっさと開けろ!


 …えー、でも俺今幼女だしなぁ。


 …


 ……


 さすがに身も心も女の子にはなりたくないので男らしく意を決して開けることにする。既に女々しすぎて全く男らしく無いって? はっはっ、なに言ってるんだよ、女々しいは男にだけ使うことの許された形容詞だぜ? 女々しい女なんていない!


 と言うわけで開けてみました。おっかなびっくり、超腰が引けていたけど誰も見ていないから気にしない。


 本が1冊入っていました。


 しまったーっ、ミミックやめてーとかトラップやめてーとかもういっそのこと鍵かかっててーとか祈ってたせいで服のことすっかり忘れてた。

 まぁ祈ったところでどうかなるわけでもないんですがね。


 取り敢えず本を手に取り『鑑定』してみる。


『魔法書』


 ふぇっ?


 魔法って、あれですか? あの、なんかをなんかしてなんかするとなんか起こるあの魔法ですか?


 躊躇なく読んでみる。だってワクワクが! あの日忘れてきた少年の心が止められないんだもん‼ いつか知らんけど。


 ペラッ。

 ふむふむ。


 ペラッ。

 なるほど。


 ペラッ。

 ほーっ。


 ペラッ。

 …

 さっぱりわからんです。


 だってよくわからん謎の図形と記号がぐちゃぐちゃに描いてあるだけだもん。

 取り敢えず最後まで読み(?)進める。


《魔法『火 Lv:1』を習得しました。》


 頭の中に声が響くと同時に魔法書は炎に包まれ灰となる。突然のことにびっくりしたが不思議と熱くはなかった。

 もちろんびっくりしたのは本が燃えたほう、声のほうは「そういうもの」として考えることを諦めた。


 そんなことより魔法、魔法ですよ。習得したってことは使えるってことですよね!


 早速それっぽい感じに手を突きだし拳を広げ火魔法を念じてみる。


 でろーっ、でろーっ。

 呪文? 知らんし、そもそも読めんかったし、仕方なくね?

 それよりも今はとにかく「でろーっ、でろーっ。」するのが大切。多分きっと信じてればでる。


 でろーっ、でろーっ。


 ボッ!


 はい、でました。威力はライターの火に制汗スプレー吹き掛けた感じ。(注意:危険です、絶対に真似しないで下さい。)


《能力『魔法術 Lv:1』を取得しました。》


 それはいいがなんか精神的に疲れた。きっとこれがRPGの世界の「MPを消費した」ってやつだろう。

 多分もう1回やったらやる気がなくなる。…俺MP少なくね!?


 ああ、あれだ。マリエルちゃんきっとこんな外見で実はスッゴい肉体派なんだ。壁とかパンチ1発でぶち抜けたりするんだ、そうだそうに違いない。よーし、やるぞーっ!


 こつんっ。


《能力『格闘技 Lv:1』を取得しました。》


 音、軽っ!? ノック、ノックですか!? いえ、全力です。フルパワーの渾身の一撃です。

 ちなみにマリエルちゃんこと俺、膝を抱えて涙目です。ぷるぷるしてます。手がスッゴく痛いです。擦り傷ができました。


 …泣きたい。既に泣いてるけど。


 魔法攻撃は制汗ライター(あと1回)、必殺パンチはドアノック。どう考えても詰んでるとしか思えないこの状況。大人になったら大したことなくなった擦り傷も子供の身体じゃめっちゃ痛い。


 痛いの痛いの飛んでけーっ、痛いの痛いのぉ飛んでけーっ!


 ボッ!


 なんと言うことでしょう。傷口が一瞬発火し、鎮火した時には怪我は綺麗になくなりスベスベのお手々に元通り。


《能力『治癒術 Lv:1』を取得しました。》


 さらにやる気がなりました。

 仕方がないないので来た道戻って謎肉を食べることにします。まだ落ちてるかなぁ。


 …せめて火魔法で焼けばよかった……


 とぼとぼとぼ。

 ヤバい、当初の脳内計画では3話目には服着てるつもりだったのにこの話でも着せれんかった。そしてそれ以上に主人公のへたれポンコツ化が止まらない。どうしてこうなった? それはね、プロットを作らなかったからだよ。…すみません、ブックマークありがとうございます。コツコツ頑張っていくつもりなので見捨てずにいてくれれば幸いです。

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