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うん、いらない。

 夜が開け、俺達は森の探索を開始した。


 今回の依頼のドラゴンはボスに分類されるのでC級冒険者の俺達は発見しだい見つかる前に逃げるよう厳命されている。

 ドラゴンの眷族のレッサードラゴンやワイバーンはザコに分類されるので狩猟可。もっともレッサードラゴンの飛行能力では海を渡れないので実質狩っていいのはワイバーンのみ。

 似ているところでワイバーンの額に『宝玉』と言われる石を持つ上位種のヴィーヴルはボスに分類され、こちらも逃げろとのこと。

 あとドラゴンの上位種で額に宝玉を持つドレイクは当然ながら逃げなければならない。


 俺はギルドで受けた内容をマサヨシ達に改めて説明する。



 何故かこいつら特攻したがりっぽいし。


 そう思ったので俺は『生きて』『報告』することが目的。と繰り返し言っておいた。


 確かに冒険者は名声を求めるものだ。

 現にマサヨシなんかは『勇者』を名乗っている。

 しかし古参の冒険者いわく臆病であることが冒険者として大成する条件らしい。


 まぁ死んだら元も子もないし…


 とりあえず皆で生きて帰ることを目標に頑張ろう。


 俺はそう心に決めた。


 ここ、ドラゴンいないらしいけどな!



 村の近くは薪や材を採るため手入れをされていたが奥に入るにつれ木々や下草が鬱蒼とし見通しが悪くなった。


 俺は先頭に立ち朔月(さくつき)を振って下草を刈り、枝を払いながら進む。


 使い方間違ってる気がするなぁ。


能力(スキル)『伐採 Lv:1』を取得しました。》


 うん、いらない。


 多分枝を払ったことに反応したのだろう。


 俺は能力『学習』のおかげか時々こうしてひょんなことで能力を取得する。


 こんなことも能力がなければできないなんて本当に不便な世界だと思う。


 現に後ろでマサヨシが剣で枝を払おうとして失敗している。


 …自分の背が低くて気にしていなかったがもう少し上の枝も払う必要がありそうだ。


 そう考え視線をあげる。



 少し離れた木の上に緑のデカイとかげがいる。

 背中には羽根がないが前肢に振り袖みたいな膜がある。



 …ワイ、バーン?



 えっ? いないんじゃなかったの?


 体色は葉と同じ緑で保護色になってはいるがポニー大のとかげが乗っかっているから違和感がすごい。


「どうした? 早く進もうぜ。」

 マサヨシが言う。彼はまだ気づいていないようだ。


「いや、そこ。」

 俺はそう言ってワイバーンを指差す。

 思えばかなり軽率な行動だった。


「うおっ!」

 マサヨシの驚きを合図にワイバーンが飛びかかってくる。


 ヤバい、構えてなかったから迎撃出来ないし木が邪魔で回避もとれない。


「いと暗き深淵の澱みに沈む黒き怨嗟よ、我が敵に糜爛の苦しみを与えよ。」

 ロゼッタの手からバレーボールくらいの大きさの黒い球体が射出される。


 ボンッ!


 爆発音と共にワイバーンが打ち落とされ地面をのたうち回る。



 ロゼッタが喋った!?


 腐臭が鼻をさす。


 球体の当たったワイバーンの頭部が溶けてただれぐずくずと腐っていく。


 うわー、えげつない。


 ゆっくり近づき首をはねて止めを指す。ほっといても死にそうだったがさすがにしのびなかった。


「ありがとう、助かったよ。」

 振り向いてロゼッタに謝意を告げる。


「あうっ!? ぅ、ぁぅぅ…」

 真っ赤になって俯いてしまうロゼッタ。


 むぅ、手強い。


 ロゼッタとまともに会話するのはしばらく先になりそうだ。



「リーダーがんばれー!」


「おう! 任せろ‼」


 村を出発して1時間もたっていなかったが俺達は村に戻ることにした。

 理由はワイバーン(ご飯)を持って帰るため。


 俺とロゼッタで切り落とした前肢を1本づつ運び、腐った頭部を除く残りをマサヨシが運んでいる。


 手伝おうかと聞いたが狭い森の中では非力な魔法使いの女と幼女はむしろ邪魔らしい。


 事実半分、強がり半分。


 意外と男らしい。


ーニシナとは大違いね。ー


 マリエルが声をかけてくる。


 うるさい、今は幼女だ。


ーそういうところが男らしくないのよ。今晩はみっちり反省会だから、覚悟しなさい。ー


 えー、こんなことで?


ーメインはさっきの戦闘のことよ。ー


 はい、不用意な行動をしっかり反省しています。


 備えもせずに敵に「気づきましたよ。」って教えるなんて自殺行為だった。


ーそれ以前の問題よ。気を抜き過ぎ。ー


 はい、すみません。


 おかしいなぁ、夜からのはずなのにお叱り、もとい反省会既に始まってない?


ー何か言ったかしら?ー


 いえ、何も。


 俺はしれっと考える。


 うん、言ってはない。考えただけ。伝わっちゃうけど。


ーわかっているのならそういう子供らしい反抗はやめなさい。ー


 えー、でも今幼女だし。


ー殴るわよ。ー


 やめて、晩御飯落ちちゃう。


 マリエルは少しくらいなら身体を操れるので物理攻撃可能なことを忘れてはいけない。


ーなら、せめてもう少しくらいしゃんとしなさい。ー


 はい。


ーよろしい。ー


 そういえばマリエルさん。


 ついでなので気になっていることを聞いてみることにした。


ーなに?ー


 ワイバーンって食えるの?


ー…マモノ肉を生で食べたあなたが気にすること?ー


 …確かにあれが食べれたのなら食べれる気がする。


 いまだにマモノ肉が食用なのかわからんけど。


 怖くて聞けない。


 まぁ猫缶も食おうと思えば食えるらしいし大丈夫なんだろう。


 食ったことないけど。


 ツナ缶もセールなら十分安いしわざわざ試す気にはならない。



 マサヨシも、ロゼッタも晩御飯として運んでいるのだしきっと食べれるのだろう。

 俺はそう割りきって村を目指した。

なんかこいつら不幸な目にあわせても「ざまぁ」とは思えない気がする。

どうするかは書き進めながら決めます。

展開は脳内であらかた出来てるんで立ち位置嵌め込むだけですみますし…

ただストーリー出来てても文才無さすぎて全然書き進まない…

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