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Noooooooo‼

『竜人』を『リザードマン』に変更しました。

 中世ヨーロッパを彷彿させる石造りの家々。

 もとの世界の人間とたいして変わらない人間族に褐色の肌の魔族、耳や尻尾のついた獣人族に鱗のついたリザードマン、長い尖った耳のエルフや毛むくじゃらなドワーフ。多種多様な人々で活気に溢れている。

 暁の館の南方に広がるイシュタリアの街に俺とクルルは来ていた。


 これっていわゆるリア充が行うという『デート』ってやつですか?

 …わかってます。違うんですよね。


 クルルは美少女である。しかし今の俺は残念なことに美幼女である。

 少女と幼女のお買い物。


 つまり『お使い』。


 俺とクルルは街の人達の暖かい視線に護られてはじめてのおつかいを開始した。


「しかし魔王が護衛もつけずに出歩いてていいのか?」

 手を繋いで歩きながらクルルに聞いてみる。

「護衛なら大丈夫だよ、ユキが守ってくれるんでしょ?」

 おう、任せとけ。と、言えないのがつらい。

「冗談だよ。大丈夫だよ、ボクがちゃんと守ってあげるから。」

 勝子悪いけど仕方がない。だってクルルの方が強いんだもん。

 …というか俺が弱いともいう。

「ただまぁ、あまり留守にもできないから寄り道は無しだよ。」

 はーい…

 クルルが忙しいのはこの一月でよく知っていた。(ベアいわく忙しくなったのは俺が来てかららしいが。)

 俺、問題起こしたっけ?

「あー、ボクも早くゆっくり出来る生活に戻りたいよ。」

「何かあったのか?」

「大したことじゃないよ、魔界でバカが一人クーデターが起こしただけ。」

 クーデターってかなり大事だと思うよ!?

「大丈夫なのか?」

「大丈夫、大丈夫。ボクに出来ることなんてなんにもないから。」

 それって大丈夫じゃないって言わないか?

「もう少し早ければボクが動けたし、遅ければ使い物になった新兵を援軍として送れたんだけど、このタイミングとなにも出来ないんだよね。」

「どうしてだ?」

「今兵力減らすと周りの国に攻められるからだよ。」

 クルルの領土は人間界唯一の魔皇領、当然周りの国は人間族の国である。

「少し減らしたところで防衛上問題ないと思うんだが?」

 数を減らしてもミサイルがないこの世界でクルルの軍が人間に負けるとは到底思えない。

「戦争が起こると闇商人すら来れなくなるからね。」

 人間界唯一の魔皇領、当然経済封鎖もくらっている。しかしクルルは関所の廃止と税金を押さえることでなんとかまわしていた。

 イシュタリアはその名のごとく女神に祝福された農耕地帯である。しかし人はパンだけでは生きていけない。

「クルルを動けなくするための罠だとかは?」

「調べてはいるんだけどね。バカが勝手に踊ってるのかバカが他人に踊らされてるかは本人も気付いてないせいで遠目だと判断つかないんだよね。」

 クルルが結構ひどいことを言ってるが多分本気でイラついてるせいだろう。クルルは基本こんなことをいう娘じゃない。

「まっ、今さらボクに援軍要請する時点でこいつももう終わってるよ。ただ魔皇軍もボクに援軍要請してきたから長引きそうだと思うよ。」

「どうしてだ?」

「バカが援軍要請してきたのは先走ってみたはいいが勝ち目がないことに気づいたから。魔皇軍が援軍要請してきたのはボク一人がなんの損害もないことが気にくわないから。」

 さっさと鎮圧してしまえばいいのに。

「なるほど、魔界からの進攻の心配がないせいで人間界はイシュタリア進攻の準備をしてると。」

「そうだね、今のところクーデターの情報自体は伝わってないはずだからボクが動くことが進攻のスイッチ。こっちの目標はクーデターがばれる前に防衛+反撃侵攻が出来るだけの兵力を揃えること。」

 あれ? これ本気でデートじゃなくなってないか?


 Noooooooo‼


 はじめてのおつかい例えはあくまで照れ隠し、強がりだよ? つぅかここまで色気のない話じゃなくてよくね?

「こんなところで話していいことなのか?」

「聞かれてたところで真偽が伝わるまでにはまだ時間がかかるしね。」

 クーデターを伝える間者は現在ダンジョン攻略中、ここの間者が情報を伝えるまで罠のおそれが怖くて防衛隊は削れない。

 その兵力での進攻なら長期戦の心配はなくよくある散発的な戦闘とそこまでかわりない。

「悩んでるのはクーデターのあとどうするかなんだよね。」

「あと?」

「そう。今までは防衛していればダンジョンから援軍が来たからそこで敵の侵攻は終わってたんだけど。」

 魔皇軍の強みは過去にダンジョンを突破した経験を持つこと。未だにダンジョンの地図を作成している人間族と違い魔皇軍は人間界に侵攻が出来る。

「今後は魔界からの援軍の期待が出来ないと。」

「同族での殺し合いならかなり被害が出るし魔族は寿命は長いけど成長遅いから減った兵力はなかなか回復しないんだよね。」

 本当に殺伐としてて色気がない。


 よし、ここからは全力でお姉さまに甘えて甘えて甘々なお話を!


「ついたよー。」


 着きました。ちくしょう、帰りまで作戦たててなんとかいい雰囲気に持ってってやる!

本当どうしてこうなったのでしょうか? なかなか思い道理進みません。

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