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卒業へ送る歌

桜舞い散るこの丘で

作者: 伊豆野音美

何度目かな 

僕らがこうに笑うの

桜舞い散るこの丘で

鼻先に乗っかる

花弁とって

顔 見合わせて

「また 来年」


いろいろあったね

つらいこと うれしいこと

不思議なこと やりきれないこと

大丈夫の声すら

聞こえないほどのことも

けど いつも乗り越えて

毎年 ここに来る


何度目かな

僕らがこうに泣くの

桜舞い散るこの丘で

鼻先に乗っかる

花弁とって

顔 見合わせて

「また 来年」


ずっと昔の自分

伝えてやりたい

知らせてあげたい

もしも たとえ 今

つらくって 泣きたくって

でも その少し先

笑える時がくる


「そんなこともあったさ」と

軽く笑える 時がくる

もし その日 覚えていたら

あの日の自分 ほめてあげよう


いつか きっと

わかる時がくるよ

今だけじゃない

ずっと ずっと 先を見て


あと何回?

僕らがこうに集まるの

桜舞い散るこの丘で

助けるつもりで

助けられてた

それに気づくの ちょっと遅くて


何度目かな

僕だけこうに笑うの

桜舞い散るこの丘で

鼻先に乗っかる

花弁とって……

「そんなこともあったのさ……」


桜舞い散るこの丘で




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