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選者は勇者8
「麒麟…四家臣……?」
普段の私なら、
なにそれ!厨二臭っ(笑)
なんて軽くあしらっていたのかもしれない。
けれど、この状況を笑えなんてしなかった。
玄武さんは答える。
「ああ。我々のことを…君たちの言う裏側の世界の民はそう呼ぶ。」
「……。」
「あ、そうそう。山茶花の君について話していなかったね。
そもそも、我々は山茶花の君を守る為に存在する。
山茶花の君とは、代々女性で引き継がれていくもので、
我々にとっては神様のようなものなんだ。」
…ちょっと待って。
「あの…代々ってことは、母娘継承なんですよね。」
「そういうことになるな。」
「私の母、普通の人ですけど……?」
ハッと息を呑む麒麟さん達。