選者は勇者7
「この世界は、君たちが住む世界が創られるもっと前から存在している。
魔導士や騎士、僧侶などの様々な術を使うことができるっつーことが
あっちとの違いかな。」と、玄武さん。
「ちなみに、麒麟様はこの世界の長なの。」と朱雀さん。
やっぱり。麒麟さん、リーダーっぽいもん。
「麒麟に仕えている私たち4人…ああ、白虎はもうすぐ来るわ。」
びゃっこさん?
「遅れてしまい、すまない。」
現れたのは銀色だけどシンプルな着物を着て、
これまた銀色の長い髪の…侍?
「彼女が、山茶花の君よ。」
「左様か!…拙者は白虎と申す。宜しくお願い致す。」
「は…はい。」
堅苦しい人だなあ…。
「ゴミ掃除は終わったの?」
「かたじけない…。
修復は無事終えたが…一人取り逃した…。」
「まあ、25対1なら仕方ないわね。」
「どういうことです?」
「ラフトの連中が貴女を襲ってきたでしょ?」
「はい、そのあと光が。」
「その光の時に、実はあいつらをほかの空間に強制ワープしたの。
で、貴女を避難させながら、この白虎が戦ってたわけ。」
「朱雀。さっきから聴いていると山茶花様に対する言葉遣いが荒い。」
「いや、いいんですよ。大丈夫です。」と私。
「この方が話しやすいですから。」
「そうですか……。」と麒麟さん。
「…話を戻すと、白虎も私たちと一緒で麒麟様に仕えているの。」
「やっと、麒麟四家臣がそろったみたいだな。」