12/15
選者は勇者12
「しかし、あの攻撃はないぞ、朱雀。」
「そういうあなたも、あんな防御じゃぬるいわね、青龍。」
「いやあ、麒麟さんのサポートは、攻撃力上がるなあ!」
「玄武殿、主もあのふぇあぷれいは中々だった。」
「そんなこと言われちゃあ、照れちまうぜ。」
人騒がせな。なんだあいつら。あいつらとか言っちゃった。あいつら。
「山茶花様。」麒麟さんが言う。
「取敢えず、我々の目的はラフトの壊滅までと致します。
ですから、協力して頂けないでしょうか。」
あ、今のって、作戦会議だったんだ。
「それなら、全然構いませんが…」
「私にできることって、無いですよ。」
それは、さっきの戦い…もとい、作戦会議の時に分かったことだ。
私に彼らみたいな変身も魔法も使えない。
「なんで私なんかを…」
「それは………」
「貴女の守護神、暁の女神エオス様の守護力にあります。」