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RagnaLog~金色の旅人~  作者: とうろく
プロローグ
3/73

3

 心底むかつく展開を頭に巡らせながら、身体を起こす。

 うへえ、服がどろんちょ。


「ほんっと……最悪だ」


 ぼやきながら立ち上がり、捻った足の具合を確かめる。うん、痛い。


 ちょっと歩くのがしんどいくらい本格的に捻ってしまったようだ。正直、もう帰りたい。


 しかし、今帰ればジジイの捕獲網に間違いなくひっかかるだろうし、何よりこのびっこをひいて泥まみれの格好を見られれば、おれの身に起きた不運が一瞬にして露呈しちまうだろう。

 つまりは、この上なくダサい。


 帰るに帰れないおれは、文字通り這々の体で丘を目指すしかなかった。


 神様なんてのがいるんなら、よほどおれのことが嫌いなんだろうな。

 おれだって大嫌いだ。


 こんな、嫌がらせばかりしてくる神なんて――


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