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桜の木の下で  作者: リンゴいぬ
4月 入学式
10/33

第十話 優音Side

シリアスです((((;゜Д゜)))))))


僕と陸は雫ちゃんに教室を追い出され、2人で苦笑いしながら歩き出した。


「なんか改めてさ、久しぶり…だな。」


しみじみとした顔で話し出す陸を見て、本当に久しぶりだなぁと思った。


「何せ3年間も連絡がなかったからねぇ。」


ちょっと怒ったような声で言うと陸は申し訳そうな顔をした。でも、3年間も放っておかれた僕はもっと辛かったんだ。ようやく引越しをしてもずっと仲良く出来そうな友達が出来たのに連絡がとれなかったんだから。しかも3年間!もしこの高校で再び会うことがなかったらまた会うことはなかったかもしれない。僕が不満そうな顔をすると陸は立ち止まって僕に頭を下げた。


「そのことは本当に悪かった…あの時いろいろ重なってな。」


「いろいろって…?」


僕も立ち止まって聞き返すと陸はしばらく黙った。


「これは裏庭で座って話そう。長くなりそうだしな。」


そういうと陸は下を向いたまま無言でスタスタと歩き出してしまった。とうとうこの3年間に何があったのかわかりそうなのに…この胸騒ぎは何だろう。僕も少し早足で陸を追いかけた。


裏庭に着くと陸は無言で缶コーヒーを買った。僕も続いて無言でレモンティーを買う。それから近くにあった体育館の石階段に座っている陸の隣に腰を下ろした。僕たちはしばらく無言で飲み続ける。少し気まずい。一体何の話をされるんだろう…。そういえば雫ちゃんは僕達を待っていると言っていたけれど大丈夫かなぁ…。帰ったらきっとお昼過ぎの時間になってしまうだろう。帰ったら怒られないかなぁ。そんな風に軽く現実逃避をし始めていたら、陸がボソボソと喋り出した。


「優音がさ、引越しの前日に雫と遊ぶ約束しただろ?」


「え、うん。」


いきなり話出した陸に僕が慌てて頷くと陸はまたしばらく黙った。それからまたしばらくして陸は喋り出す。


「後から知ったけどその日はオレと雫のどっちにも電話をかけてくれてたんだってな。」


「うん。雫ちゃんが来ないから陸なら何か知ってると思って…。」


「出られなくて悪かった。その日にオレは父さんが病気で倒れてしばらくゴタゴタしてたんだ。その後結局亡くなったんだけどな…。」


一瞬だけれど何も声が出なかった。数回しか会ったことがないけれどとてもショックを受けた。多分、こんなに身近で人の死を感じたことがないからかもしれない。陸のお父さんは、陸と同じ茶色の髪と目をしていてけれど陸と反対の優しそうな顔をしたお父さんだった。


「御愁傷様…です。お悔やみ申し上げます…。3年も経っちゃったけど。」


そう言うと陸は悲しそうに笑った。3年経ってもやはり悲しいだろうし家も大変なんだろう。少し疲れたような顔もしていた。それは確かに忙しかったはずだ。


「ありがとう。それと、雫のことなんだけどな。」


さっきから下を向いたまま喋っていた陸は顔を上げて真っ直ぐに僕を見た。相変わらず真剣な顔が似合ってない。でもさっきよりもかなり真剣な空気に僕は背筋を正して真っ直ぐと陸を見つめた。


「あの日、優音に会いに行く途中で事故に遭ったんだ。」


「え…。」


また衝撃的なことを言われた僕は、驚いて絶句しかできなかった…。




800アクセスを超えました。


調子に乗っています。


誰か叩きのめしてください。


どうしよう!


そろそろ1000アクセスだよ((((;゜Д゜)))))))


これもいつも読んでいる皆様には


感謝しております!


感想も毎回読ませていただいています。


とても励みになっています!


ありがとう!そしてありがとう!

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