つかの間の日常
新キャラ登場
やっぱり…
僕の思っていた通り寝過した。
「つー君っ急がないと後十分で学校始まっちゃうわよ」
「分かってるよ!」
てゆうか、分かってんだったら起こしてよ母さんっ
にやにや笑ってるし…
「行ってきまーす」
バンっとっ扉を開けて飛び出す。ここから正規の道を通って行くとゆうに二十分かかる。
ここは仕方がない、近道を通ろう。
佐藤さんちの塀に飛び乗りワイヤーを伸ばす。うまく屋根に引っ掛けた。そのままワイヤーを伝い屋根にのぼる。
ここまでの動作四秒。よしっ誰にも見られていない。
「おはよう~十六夜君♪」
「ん?ああ、誰かと思えば彩樹か。驚かせるなよ」
「珍しいね、君がこんな道を通るなんて」
「道じゃないし…ってかお前は常習犯かよ…」
「だってこの道近いもん」
「もんじゃないよ…」
「どうでもいいけどさっさとしないと遅刻するよ?」
「うわっお前にかまっている暇なんてないんだった。遅刻するっ」
「じゃあね。ぼくはさきにいくよん♪」
「あ、こら」
マジで先に行きやがった。急がないと。
キーンコーンカーンコーン
「はい、出席とります。阿多さ~ん」
「はい」
「安倍く~ん」
「はい」
「十六夜く~ん」
ガラガラっ
「はい」
「ギリギリセーフよ。もう少し早くきてね」
「はい」
「それじゃあ次、遠藤さ~ん」
「はい」
「彩樹く~ん」
「はい」
ちゃっかり先に学校に到着しているし。
こっちに笑顔で手を振っているし…むかつく
「はいそこ見つめ合わな~い」
「先生、その言い方には語弊があります」
即座に否定する月夜。それに便乗する彩樹。
「そうです先生。見つめている僕を十六夜が睨んでいるだけです」
「それ以前に僕を見つめるなよ…」
僕の発言で教室がどっと盛り上がる。
「このアツアツカップル~」「ひゅ~ひゅ~ぅ」「あはははは」
「わらうな、しかもそれ以前にカップルじゃねぇ!!」
「あはははははははは」
大爆笑かよ……もういい。
「は~い、それ以上騒ぐとせんせいおこるよ~」
バンっと黒板にチョークをたたきつける先生。
先生とは如月眞緒先生。性別、女。特技、力技。
「嗚呼ほら、先生が怒ってチョークを粉砕しちゃったじゃん」
「まだ怒ってないわよ、十六夜君。あともう少しでぶち切れそうだけど♪」
「♪つけて言うセリフじゃないですよ」
少し呆れて言う月夜と急いで席に座るクラスメイト達。何というか、すばやく空気読むやつ多いなこのクラス。
「あはははは。学校の備品壊しちゃいけないんですよ、先生。先生なのにそんなことも知らないの~?」
「うふふふ。今すぐ息の根止めてやろうか?」
「おお~、ドスこもってるぅ。怖い怖い」
空気を読まん奴が先生を煽った。この馬鹿彩樹がっ
「怖いと欠片も思っていないやつがよく言うよ。先生、コイツは後で僕が責任もって締めてきますから」
「あら本当?じゃあ任せるわ」
「いやん。私、十六夜に締められちゃう♡」
「きもっ」
寒気がした。ぅわ、さぶいぼが…気持ち悪い。
「ひどいな」
「はい、不毛ないい合いはやめなさい。今日は転校生がこのクラスに三人も来ちゃうわよ」
「は~い、せんせ~い。転校生って女の子ですか~?」
クラスの男子が手をあげて訊く。
「三人とも女子よ。でもだからって、いやがることして泣かせたら、先生がお仕置きしちゃうから覚えて行動してね」
そんなことはどうでもいい。今何人って言った?三人?この微妙な時期に三人?なんか三人に最近縁があるな。
ま、関係ないか。
「入ってきて、転校生ちゃん達」
ガラガラと教室のドアが開き女の子が三人入ってきた。
「三つ子!?」
「そうだけど、なにか問題でも?」
「いえ……」
「そ、じゃあ自己紹介よろしくね」
「「「はい」」」
カツカツと名前を書いていく三つ子ちゃん達。
「白離飛鳥だ」
「白離やよいです」
「白離…一…」
三つ子なのにえらい性格が違うらしい。
「名前…惜しかったな」
「くだらないこと言わない、彩樹」
「ほいよ」
無駄口を叩いているうちに先生の話は進んでいった。
「じゃあ席はどうしようか…?」
「一…あそこ…がいい」
白離一さんらしきのが月夜の方に指をさしている。
……僕…?