つかの間の日常、崩壊2
髪…間違えた。神登場!
家のドアを開けると、何故か母さんがいた。
「お帰り、つーちゃん♪」
「ただいま母さん。なんでここで待ち構えてるの?」
笑顔付き音符声で出迎えられたけど、目線は明らかに月夜の後ろに向けられている。
ああ、またメンドーな事に…
「え?分からない?」
身長の低い母がキラキラと少女のような顔をして見上げていた。
しかし、母のあの好奇心旺盛な瞳を見ると仕方なくこの事態の説明をしてあげようという気になる。
「彩樹に悪夜と天月のことを話したら、自分も見たいとか言ってうちまで押しかけて来たところ。その後ろにいる三つ子は今日来たばかりの転校生なはずなんだけど、何故かくっついてきた」
「へ~」
「そんな目で見られてもそれ以上の関係になってないよ」
「ちぇっ」
「じゃあ僕たちは二階の部屋にいるから、何かあれば二階でよろしく」
母さんがつまらなさそうに奥の部屋に引っ込んでいったのを見て皆を二階の自分の部屋にあげた。
「…男子高校生らしからぬ部屋ね」
「………綺麗……」
「整頓っぷりがパネェ」
「細かい性格だからね~」
「うるさい」
整頓されていることがそんなに悪いか。
「ところで月夜、俺以外の人間にはこれが見えていないんだよね。どうするの?」
彩樹が悪夜を指差しながら言う。
「さて、どうしようか。ねえ悪夜、お前たちが見えない人間にどうやったら見えるようになる?」
笑顔で聞いたのになぜかおびえているように見える。
「俺は知らない。天月なら知っているんじゃない?」
壁を背に天月の方を指差す。
何故にそんなに怯える。失礼な。
天月はそんな悪夜の様子を見て首をかしげている。
「さあ?つぼでも適当に押してみればいいんじゃないかな?」
「どこの?」
「んーそうですねぇ「ここだよここ」って誰ですか!!?」
悩んでいた天月のこめかみ近くを後ろから突っついた人物がいた。
誰だ!!?
いやマジで!!
「やっほ~大天使様だよ☆」
「「大天使!!?」」←月夜、悪夜
「「あ、ホントだ」」←天月、彩樹
って何で彩樹は知っているんだよ、大天使。
「久しぶり、あーちゃん」
「お久しぶりです」
「彩樹も久々に見たね」
いったいどんな関係なんだ!?




