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仮面ワンダー「モモタロウ」  作者: らゐをふ


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2/2

2、「犬」の名も。

 俺は「イヌタロウ」!。親友の「カヘ」に不思議な仮面を渡されて、付けてみたら俺の自慢の桃色の髪が丁髷チョンマゲになっちゃった!?

 治し方も分からずカヘの家で様子を見る事にした俺は、腰に据えた3本の刀に興味を持つ。もし「桃太郎」がモチーフならこの刀がもしかして犬、猿、キジ扱いなのだろうか?




「刀に話しかけるなんてまるで巨匠だな」

 からかうカヘを無視して3本の刀に言葉を告げる。

「おお我が刀様!俺の力になって貰う為に意思疎通のできる形に変わって貰えないでしょうか!」

「巨匠じゃなくて祈祷師かよ さては変身で興奮してキャラが迷走してきてるな?」

「うるさい!」

 言葉を続けようとしたけど実際そうである。返す言葉を探していると、祈りが通ったのか刀が光り始めた。

「ほれ見ろ!祈る者は救われる!」

「剣士の姿なのに中身僧侶じゃん…」

 光が落ち着き、中から現れたのは、三匹の「犬」だった。

「わん!」

「つー!」

「さん!」

「「「三匹合わせて!『桃源郷ゆーとぴあのケルベロス』降臨!!!」」」

 犬がなんかやり始めた。カヘは拍手していたが、これが俺の相棒になるのだとしたらどんな感情で接していいのか俺には分からずただ呆然と眺めていた。

「すごい!喋るし息ぴったり!」

「褒め方がお母さんなのよ…」

 目をキラキラさせるカヘに落ち込みながらツッコむ。てっきり強そうな、俺の手に負えないような獰猛な魔獣が出てくると期待していた…わけではないが、それにしたってお遊戯会を始めるような可愛い犬たちが現れるとは。コレが俺の武器なの?

「新しい飼い主はキミわん?」

 飼い主って言っちゃったよ、まさか見た目だけで戦う事想定してないのかこの力。折角ヒーローになれると思ったのに…。

「なんか落ち込んでるわん」

「『マツ』たちが良い子じゃ無いからわん…?」

 そういうわけでもないけど…言い切れぬ悩みを叫ぶように、軽く雄叫びを上げると犬たちも真似し始めた。

「飼い主とも息ぴったり!仮面渡して良かったな!」

「目的を見失いそうになってるんだけど!?」

 この街で困ってたり苦しんでたりする人の「助け」になる。その為の力を欲していたのに、このままではサーカス団として人を笑わせる事しか出来ない。それも良いかもしれないが、俺の思うヒーローとなんか違う!。


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