婚約破棄の邪魔をした日
皆がダンスに夢中になっているのを見て、すぐにリアムの元へ急ぐ。
ベランダの下には第一王子と、兄上達。そして、第二王子の側近候補の二人も居た。
上には第二王子と、男爵令嬢。俺がいきなり婚約破棄して断罪へ持って行く前にぶった切ったからご立腹の様子。でもな、俺もご立腹よ。相手が口を開く前に俺がいきなり怒鳴りつける
「お前!よくも俺らが頑張って準備してきた学園祭を台無しにしようとしたな!許さねーからな!降りて来いよ。なんもやってねー奴が偉そうに上でわけのわからんこと言ってんじゃねーぞ!!!」
「なっ!ノア・ハワード、貴様誰に物申しておる。俺は王子だぞ。不敬罪で捕まえるぞ。」
「はん!ばっかじゃねーの。俺はお前には何言っても罪に問われないようになってんだ。ばーか!」
二人で罵り合っていると、第一王子が呆れて、仲裁に入った。
「確かにノア君の言うとおり、台無しにされるところだったよ。ディー婚約破棄ってどう言うこと?」
「兄上、俺はもうガルシアとは婚約しません。彼は俺たちに暴言を吐いたり、嫌がらせをしたのです。」
「ま、言いたいことがあるのなら、そんな所に立ってないで下に降りてきたら?部屋でゆっくり話し合おうよ。」
「リアム、大丈夫?返り討ちに出来る?やられたりしないでよ。」
リアムに言うと、にっこり笑って
「大丈夫です。こっちにも秘策があります。ノア、上手くいくように祈っていてくださいね。後で会いましょう。」
そう言って第一王子と、側近候補。第二王子とリアムと側近候補と男爵令嬢は用意された部屋に消えていった。俺はパーシーとリアムが不利にならない様に祈るしか出来なかった。
見上げればランタンの明かり。こんなに幻想的で美しいのに、リアムがここに居ないことが寂しかった。
「リアムと一緒にランタン見たかったなぁ~」
「帰ってくるまで待ってようよ。待っててあげたらきっと嬉しいと思うよ。上手くいけばすべてが今日終わるんでしょ。」
こちらのもめ事など何も知らない人がちは笑いながら、ランタンの下、ダンスを踊っている。
ぼんやりダンスを踊る人たちを見ていると、ぎこちなくダンスをする二人を見つけた。
リベラ・ベイリー公爵令息とペリー・コールセン侯爵令息の二人だ。
リベラよ。あんなにちゃんとやれと言ったのに、なんじゃそのゼンマイ仕掛けの様な動きは!
つつつっと側に行って
「からくり人形っすか?腕が木で出来てるんすか?」
とからかってやった。真っ赤な顔でカクカクと動くリベラ。
「なっ!またお前か!何しに来た?」
「ん?ちょっと暇なんで。大丈夫ですか?踊りにくいでしょう。こんなカクカクした奴とじゃ折角のダンスがねぇ~どうです?俺と踊りませんか?俺、こういう場所初めてで・・・」
「何を言ってる?かわいいペリーをお前に渡すわけないだろうが!ペリーこっちで踊ろう。」
「か、かわいいって/////」
真っ赤な顔で嬉しそうに微笑むペリー・コールセン侯爵令息、また良い仕事をしてしまった。




