年上の恋愛相談に乗った日
生徒会室でリベラと打ち合わせをしていると第一王子がちょっかいを出してきた。
「どう?上手くいってる?」
「・・・暇なんですか?第一王子殿下こそ朗読劇の練習してます?それより最近弟さんはどうなんですか?忙しそうなんですか?」
「?いつも通りだと思うけど、何か有った?」
「べっつに~」
俺の態度で何か有ったと感づいたのか考え込んでいた。これから起こる王家の問題。長男として兄として何とかしないと下手したら国民の信頼を失うから頑張れ。そして朗読劇も頑張れ。
「夕刻に学園祭のフィナーレの式がありますよね。それってどんな感じなんですか?」
学園祭の感じがわからない俺はリベラに聞く。
「天気が良ければ夕焼けを背に第一王子殿下が終了の挨拶をされる。音楽を演奏され、皆好き好きにダンスを踊る。婚約者がいる者は婚約者と、居ない者は意中の者を誘って踊る。」
「へー俺は不参加な催しだな。」
「ノア・ハワードはダンスは嫌いか?」
「踊る相手が居ないんですよ。社交にも一度も出たことないし、そう言う場所は昔から縁がなかったので。」
「その場で誘われることもある。君も学園祭役員の一人だからできるだけ参加して欲しいのだけど。」
「えーーー!!!俺、学園祭役員なの?」
「そりゃそうだろう。手伝って貰ってるし。」
そんなつもりはなかった。はめられた。くそー第一王子め。
「ベイリー様は婚約者の方は居られるんですか?」
別に気にならないけど、話の流れで聞くとみるみる顔を赤らめて
「い、いる。ダンスに誘おうと思っている。」
「へー居るんですね。どんな方なんですか?」
「なっ!その・・・あの・・・かわいい人だ。」
めっちゃ照れてる。
「あれ?ノア知らないの?リベラ君の婚約者はリベラくんが4歳の時にベタ惚れで婚約をお願いした。って有名な話だよ。ペリー・コールセン侯爵令息だよ。」
「4歳から!早い!そんなに早くに婚約して気持ちが変わるかもとか考えなかったの?」
「なっ!変わるわけないだろう。私の気持ちは海より深いのだ!!」
「え、なにそれ。そんなにはっきり言えるなら、さっきどんな人か聞いたときもっとはっきり言えばいいのに・・・まさか、お相手の前で照れてちゃんと話とかしてなかったりして~」
急に辺りがシーーーンと静まりかえる。え?何?怖いんだけど。
「・・・ノア、たまに確信突くときあるね。その通りだよ。リベラ君は婚約者の彼の前では僕たちが呆れるくらいぶっきら棒だよ。お相手のペリー君がかわいそうなくらいだよ。」
「逃げられるね。そんな奴俺ならお断りだ。今からでも態度改めた方が良いよ。」
俺の言葉が胸に突き刺さったらしく。みるみるしおれていくリベラ。
「どうしたらいい?何か妙案がないか!」
縋り付かれたけど、恋愛の経験なんて俺にはない。婚約者の居る相手に相談しろよ。
「俺に言われても・・・経験豊富な方に相談なさったらどうです?第一王子殿下とか~」
婚約者を溺愛している公爵令息、婚約者に婚約破棄計画されている公爵令息、同じ公爵令息でこうも違うのか。俺はリアムが幸せになるならどんな結果でも良いけど。
第一王子のアドバイス。
「素直に思ってることを相手に伝えよ。」
なんじゃそりゃ。それが出来たらこんなに苦労してないんじゃないのか?と思ったけど、リベラを顔を引きつらせて
「なるほど、大変有り難いお言葉感謝いたします」
と言っていた。半目の俺が近くで第一王子を睨んでいた事に気づけ!




