表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/79

合同訓練の日①

 ずっと揉めている団長たちを見ながら、

 「なんで来たんだろ。他の団員じゃ駄目だったのかな?ニックさんとかに来て欲しかった。」

って言ったら、メイソンが

 「ニック殿は、今植物園の方から依頼が来て、そっちに手一杯だって。本当はハワード領に来たかったらしいけど。父さんは今度の魔獣駆除実施訓練に飛行灯を使用するから、自分で使えるようにしておかないと駄目らしい。騎士団にある飛行灯は父さんが使うと壊す心配があるから、使用禁止って副団長に言われてた。それに俺が今度魔獣駆除実施訓練に参加するから、鍛えるためにハワード領に来たのもあると思う。」

うつむいて話すメイソン。厳しいながらも息子の為にライバルがいるハワード領に来たのもあるんだろうな。それにしても聞き捨てならない『壊す心配があるから、使用禁止って副団長に言われてた。』って部分。ハワード領に沢山ある飛行灯なら、練習して壊しても問題ないって思ってないよね?

 「魔獣駆除実施訓練って今年から参加?あれってチームで参加って聞いたけど、チーム戦なら、他のメンバーとの連携とかあるんじゃない?」

 正直、今のところメイソンの実力がどの程度のものかわからない。第二王子の護衛してるくらいなんだから、相当の腕がないと駄目だろうけど。

 「去年は、専攻科目じゃなかったから見学にだけ行った。オリヴァー・バーチ先輩のチームは別格だった。あのチームに勝つには相当頑張らないと・・・」

 まぁ、毎年優勝って言ってたもんな。オリヴァーのチームがどんなメンバーをそろえてるのか知らんけど、オリヴァー以外も相当腕の立つ連中なんだろう。

 「そうなんだ。ここって普段も魔獣駆除してるところだから、あんまり魔獣いないけど、明日は隣の領の駆除するって言ってたから、今日以上に気合い入れて訓練に参加しないとマジで怪我するからな。今日魔獣狩れなくても落ち込むなよ。それより俺もう限界だからちょっと団長のとこ行ってくるわ。リアムから目離すなよ。」

そう言って、揉めてる団長らの所に行った。

 「いい加減にしてください!バーリー団長の飛行灯の訓練は俺が指導します。壊す前に操作できるようになってくださいよ。あと壊したらバーリー団長が弁償ですからね!!!!」

 俺の班の飛行灯はハワード騎士団が受け継いでくれたので、心配ないけど、バーリー団長が使っていた飛行灯はいつ落下するのか見ているこっちがハラハラする。

 「ノア坊の手を煩わすなよ!ボケが!!!」

団長がそう吐き捨てて他の王城騎士団の指導に行った。

 「揉めないでくださいよ。みんな知らん顔で訓練してますけど、上司同士のもめ事って面倒なんですよ。それから、下から風を強く当てすぎです。もっと優しくそっと持ち上げる感じで当ててください。」

 「すまない。どうしてもあいつの顔を見ると苛立ちが抑えられない。あいつは学生の頃から俺に突っかかってくる。」

 知らないよ。平常心で魔道具を扱って欲しい。

 「イライラしていては、魔法も安定しませんよ。風魔法は苦手なんですか?ある程度空中で留まったら、しばらくは風を当てなくても安定して留まりますから。それから移動ですが、優しく右から風を当てて・・・逆もしかりです。そんなに左右交互に頻繁に風を当てないでください。」

 根気強く見守っていると、そのうち飛行灯の操作にも慣れたようで、団員から

 「団長!見やすいです。さっきは酔うかと思いました!」

元気に駆除してたけど、本当は見にくかったんだね。上司に気を使って問題ないって装ってたんだね。

 「やっとまともに使えるようになったのかよ!ボケが!!明日は隣の領に行くから最初からちゃんと使えるように自主練しとけよ。あと部下に心配かけるなよ。ボケが!!」

 バーリー団長が飛行灯の操作が苦手と王城騎士団から聞いていたので、領に着いたそうそう飛行灯の操作の訓練のために合同訓練を実施したらしい。素直に「練習しよ」と言えない団長をかわいいなんて誰も思わない。出来れば大人なんだから、それなりの態度と言葉で交流を深めて欲しい。あと、部下も見てるので「ボケが!」って言うのはやめて欲しい。ハワード騎士団のイメージが悪くなるだろう。

 

 「明日も行きたいです!」

 リアムがニコニコしながらおねだりしてくる。えー俺領に帰ってきたらゆっくりのんびり過ごす予定だったのに。

 「魔獣駆除って危険だよ。明日は今日以上に魔獣いる所だけど大丈夫?」

 「迷惑かけないよう頑張ります!危険だと思ったらすぐにやめます!」

張り切ってるけど、あなた仮にも王家の婚約者なのよ、何度も言うけどさ。メイソンに今日の感じでどうだった?行けそう?と聞くと

 「ガルシア公爵令息は、剣技が素晴らしいので今日も問題ありませんでした。騎士科の連中にも引けを取らない腕前です。」

あー確か勉学も剣技もお出来になる人だった。

 「バーリーも訓練しなきゃならないから、明日はリアムを見てもらえないよ。自分で危ないって思ったらすぐやめてよ。それから絶対シールドは張っといてよ。でも団長が許可しなかったら行けないからそこは理解してね。」

 と言うことで、団長に許可取りに行ったら簡単に「良いぞ」と言われ、ついでに俺も行く事になった。他の団員からも絶対来てくださいと言われた。団長同士のもめ事の仲裁役として。

 それくらい自分たちでなんとかして欲しい。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ