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メンタル強の人に完敗した日

 「そういえば、昨日薬草図鑑をごらんになるはずでしかが、何か調べ物を?」

第2王子たちが図書室に入ってくる前に貸してくれと言われたのだった。

 「あぁ、あれは・・・媚薬に使用する薬草を調べようかと思いまして・・・」

 「媚薬ですか・・・性欲を高める薬草や、意識を酩酊させるような薬草ならありますが、そっちの方でよろしいのですか?」

俺が答えるとなんとも言えない顔でパーシーが二人を見ている。

 「いえ、惚れ薬の方です。なんと言いますか、相手が自分の言うことを素直に聞くと言いますか・・・実は、第二王子の側近候補の二人ですが、側近候補になりたての頃は真面目に公務の補佐や、護衛として頑張っていたのですが、学園に入学してからだんだん怠けるようになりまして、ご存じと思いますが、スカイラー男爵令嬢とつるむようになってから目に余る態度を取るようになりましたので、一度注意をしたのですが、話を聞こうとせず、最近では護衛もせず殿下のそばに居ない時間が多くなりました。スカイラー男爵令嬢にも婚約者がいる殿下にそのような接触はやめるように言ったのですが、聞く耳を持たず・・・ただ、その時嗅いだことのない甘い匂いがしましたので、媚薬を使用しているのでは?と思い調べようと思いました。側近候補の二人はスカイラー男爵令嬢の言いなりです。なにか薬を使って言いなりにさせているのではと私は疑っています。」

 以前は護衛として始終そばに居たらしい。側近候補の一人はマシュー・ターナーで、公務の補佐を務めているらしい。もう一人はメイソン・バーリーで、王城騎士団長の息子。主に護衛を務めているらしい。しかし、最近は二人で居るらしく、肝心の第二王子の姿はないらしい。

 そりゃそうでしょう。だって男爵の娘と青かん真っ最中だろうし。

 「惚れ薬というのは、大昔魔女が作ったと言われる物ですが、それは小説の中の話で、惚れ薬なんて実際には作れません。また、魅了魔法というのも伝説的な魔法です。人の心は思っている以上に複雑で繊細です。簡単に惚れさせる薬や魔法などで相手の気持ちを自分の思いのままに操るというのは不可能です。ちょっと好感度を上げる程度でしたら薬も魔法も出来るとは思いますが、今回の件は違う様に思います。まず、護衛をしない点と、公務の補佐をサボっている件ですが、多分補佐の方は、ガルシア様の方が手際よくこなされているので、楽を覚えただけだとおもいます。最初は手伝って貰い感謝するものですが、それが毎回となると当たり前になり、自分がしなくても優秀なガルシア様がやってくれるので怠けているんだと思います。護衛の方は、殿下の命令と言うことはないでしょうか?図書館でも話していましたが、男爵の娘は視察をデートと言っていました。殿下と二人きりで過ごしたいので、あとの二人が邪魔なのではないでしょか?・・・すみません、このような事は婚約者のガルシア様に言うべきではありませんでした。」

 やばい、婚約者が浮気してるんじゃない?って本人に言うべきではなかった。してるんじゃない?ってしてるんだけど・・・

 「構いません、あの様子ですとおそらく深い仲になっているのでしょう。しかし、あの甘い匂いの正体が、性欲を増したり、酩酊状態にする薬ならそれを王家の人間に使用していることになります。二人がそういう関係であるなら私は王家に報告せねばなりません。昨日お借りしたメガネで二人が一緒にいる所を探ろうと思っております。」

 ガルシアが話している途中からパーシーが俺の顔をガン見している。横に並んで座っているのに俺の方しか向いていない。頬に突き刺さるパーシーの視線。

 「ハワード君、何か知っているのですか?」

 「・・・イエナニモシリマセン・・・」

言えないよぅ、何回も乳繰り合ってるところ見てるなんて。

 「ノンタン・・・協力してあげたら?見たって言ってたじゃん。」

お前ー!裏切るのか?バッとパーシーの方を向いて睨む。

 「もし仮にそういう場面を確認して、ガルシア様はどうされるのですか?」

 「もちろんどういうことなのか聞きます。王族との婚姻は純潔を守らねばなりません。まずその時点で問題です。更に男爵令嬢には王族に対して怪しい薬を使用していないか確認せねばなりませんので、その場で事実確認をします。」

マジでーーー!!!!俺無理、俺無理よ~青かんしてる人に近寄って話なんて無理だよ~どんな鋼のメンタルしてるのよ。たとえ浮気されてもそんな冷静に行動できる?俺無理だわ~チラッとパーシーを見るとパーシーも俺と同じだと思う。もう目を回す勢いではぁはぁ言っていた。

 「それで、ハワード君は見たのですね。どこで見たのです。今度私も一緒に行きます。」

 「えーーー!もう無理よ!俺嫌だよ!パーシーなんで言うんだよ。お前が誰にも言っちゃ駄目だよって言ったんだろ?」

 貴族面してすまして会話していた俺はもういない。

 「大丈夫です。あなたは私に案内だけしてくれれば。後は自分で片付けますので」

 「怖いー!この人絶対敵にしちゃ駄目な人だ!」

思わず心の声が漏れてしまった。

 「ノンタンもだよ。君たち二人、敵にしたら絶対後で泣くくらい仕返しするタイプだと思う。」

おい、パーシー!さすがに俺はセックス中の奴らに声なんてかけないぞ。一緒にすんなよ!そしてお前、公爵令息に失礼なこと言ってる自覚ある?


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