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#9 眷属
血に飢えた吸血鬼
そう言われれば酷いもんだ
吸血鬼だって誰からでも血を欲するわけじゃない
〇〇…時間やで
はい、冴夢様
メイド服を着た〇〇は冴夢に近づく
傍まで来て目を瞑った
冴夢と呼ばれた吸血鬼が〇〇の首筋に牙を立てる
カプッ…
鋭利な牙から真っ赤な血がこぼれ落ちる
〇〇は鈍い痛みを我慢しながら震える
冴夢は小さい〇〇の身体を抱き寄せ
血を啜った
ある程度血を飲み終わると〇〇を解放する
口元を赤く染め冴夢が呟く
〇〇の血が1番うまい…
はい…///
有難いお言葉にございます
吸血鬼の中にも美食家がいる
冴夢はそのひとりだった
いままでいろんな生娘達の血を飲んできたが
どれも不味かった
〇〇のように甘く繊細な味はしないのだ
この血は誰にも渡さない
うちだけのものと心から〇〇を縛り付ける
〇〇、次は4時間後な?
はい…かしこまりました
冴夢は口をナプキンで拭き
部屋を後にした
〇〇を長年この屋敷に閉じ込めている
うちの眷属として傍において
だれにも見せない、触れさせない
永遠に…




