もしかして強い
冒険者組合を後にした。俺たちが向かったのは、防具屋だ。正直いきなりBランクの依頼を受けるアツシが防具という概念があるのは少し助かる。
「これなんか、どうかな。ユウにピッタリだと思うよ。」
なかなか際どい防具を選ぶじゃないか。まぁ俺もあっちの立場だとこういうのを選びたいのも分からなくも無いが。
「はい、アツシ様。」
アツシは防具と杖を買ってくれた。買った防具に店の試着室で着替え、店を後にしか。さっきからかなり買って貰ってるが、相当金を持っているのか。俺もそのギフトって者が欲しかったよ、本当に。
町の門に行くと門番に冒険者カードを見せると簡単に通してくれた。町の外は広大な土地に緑が広がる大自然だった。人工のものは無くただ一面の自然であった。しばらく歩くとアツシが言った。
「あっユウ、冒険者カードを出してくれるかい。」
俺はカードを取り出しながら言った。
「はい、アツシ様。何をなさるのですか。」
アツシは得意げに答えた。
「自分の職業を自分で押すとスキルを見ることができるんだ。因みに僕のスキルは剣術レベル8と一刀両断、鬼殺しの3つが戦闘系かな。剣術は言葉通りで、一刀両断は1日5回しか使えないけど大抵の物は切ることができる。鬼殺しは鬼も殺せるほど能力が上がるんだ。その他にも空間認識などの索敵のスキルも持ってるよ。ユウもやってご覧。」
なるほど、通りでAランクな訳だ。俺はアツシの指示に従ってカードの職業を押した。
「アツシ様、出ました。」
「見せて貰って良いかな」
俺はアツシにカードを見せた。
「ユウは凄いね。初級魔法と個別魔法があるよ。それともう一つなんだろうこれ、絶品って。」