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俺買われる  作者: ただのくま
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異世界で少女とか詰んでる

眩しい日差しで俺は目が覚めた。

しかし、妙なことに小さな小屋に居るとは。急いで扉へ向かうため、立ち上がった。背が少し小さい気がする。この世界の基準が大きいのかと思い、不意に自分の体に目をやる。信じられないとこに、俺は少女になっていた。こんなことがあってたまるか、いや、あってはたまらない。なぜ、少女になってしまったのか、原因は不明だ。ひとまず外へでようとするとちょうど扉が開いた。

「おい、起きろ。時間だ。」

小太りの男が声をかけてきた。俺以外はここにはいないので、おそらく俺に言ったのだろう。俺は、黙って歩き出した。

「どうした。具合でも悪いのか。死んでもしたら大損だ、お前は立派な商品だからな。」

心配そうにはしているが別のことへの心配が大きそうな態度で男は言った。

俺は咄嗟に

「だっ大丈夫、です。」

と言った。

男はそっけなく

「そうか」

と言って歩き出した。

俺は後をついて、小屋を出た。少し広い土地にいくつも小さな小屋がたくさん建っていた。広い土地は建物に囲まれている。おそらく、街の中である。他の小屋よりも大きい小屋の方へ男は歩き出した。目的の場所はそこで間違いないだろう。その小屋は、ペットショップみたいに檻で区切られていた。文字が書いてあるが、見たことのない字だ。男は檻の鍵を開けて、俺に入れと指示した。ここは大人しく、中に入った。男は俺を檻へ入れた後、どこかへ行ったがすぐに戻って来た。手には食べ物らしきものを持っている。

「食え。」

そう言って渡されたのは、パンのようなものと、干した肉のようなもの。俺は食べ気にならなかったので食べなかった。


数分後、別の男達が別々の少女を連れて、別々の檻へ入れに来た。どの少女も、少し小汚いが容姿は良い。俺は自分の顔がわからないため。比べることは出来ないが、少し安心した。ここで同じような待遇をされてるということは、同じぐらい容姿がいいはずだと思ったからである。もし、元の姿で少女になっていたら少々酷い。俺は、大学生だった。行ける大学に入ってなんとも言えない毎日を過ごしていた。なぜ、こうなってしまったのかわからない程に中身のない日常だった。考えていると横の檻の少女が話しかけても来た。

「ねぇ、スリー。あんた食べないの。だったらそれ、私にちょうだいよ。」

彼女は俺をスリーといった。俺はスリーという名前なのか。良いことを聞いた。だが、どう答えたらいいか迷う。迷っていると、男が少し身なりの良い男を連れてやってきた。つい今まで少女同士が話し合っていたのに、急に静かになった。身なりの良い男は俺に指を指して言った。

「この子でお願いする」と

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