表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/15

第一話【思わぬ出会い。】

今年も夏が終わり、秋が来た。

この時期になると必ず、彼を思い出す…。

今頃、あの人は何をしているのかな?



彼と初めて会ったのは七年前。

大学入学と同時に始めた一人暮らしの家で出会った。


その頃の私には夢があり、そのために大学に入った。

その夢とは、保育士である。

小学生の頃に両親と行ったショッピングモールで迷子になった私を

助けてくれた大人を見て

いつか私も人を助ける職業に就きたいと思ったのがきっかけだ。


がむしゃらに勉強を頑張り、念願の大学に入り、保育士になる夢の

第一歩を踏み出すことが出来た。

しかし、想像した以上に保育士の勉強は難しくて大変だった。

家でも必死に勉強をしたが、なかなかうまくいかず、心が折れかけていた。


そんな時、彼が私の目の前に現れた。


~~諦めちゃダメだよ、陽菜ちゃん。



急に聞こえてきた声と名前を呼ばれたことに驚きながらも、声がした方を振り向くと

見知らぬ男の人が立っていた。


(泥棒!?警察に電話しなきゃ!!)


しかし、ある事に気が付いて通報するのをやめた。


(彼が少し透けている?幽霊?私は霊感がある?)



私は物凄く困惑していた。

彼は明らかにこの世の人間ではなかったのだ。

そしてもう一つ気づいたことがあった。



何故、彼は私の名前を知っているのか?

私の名前は陽菜乃ひなの

家族からは陽菜と呼ばれている。


彼も同じく私のことを陽菜ちゃんと呼んだ。


恐る恐る、彼に聞いてみた。


――なぜ私の名前を知っているのですか?」


彼は少し驚きながら答えた。


~~陽菜ちゃん、見えるの?なぜ知っているかはまだ内緒。


いたずらに笑う彼を見て少しときめいてしまった。

まだ内緒?どういうことだろうか。



困惑が止まらなかったが、悪い幽霊ではないことは分かった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ