悪善不決の作戦
非常に投稿までに時間が空きました。
お久しぶりです。寺島司です。
プライベートが忙しく、中々投稿出来ませんでしたが、ある小説を読み少し文の作り方を変えたので読みやすくなったかもしれません。ではどうぞ。
30分前…
「今回は何も無いところから価値を出すという事が前提だよね。一見難しいようにみえるこのお題なんだけど、今回は必勝法があるんだ。河合さん、協力して貰えるかな?」
「はい。私にできそうなことなら頑張りますが、具体的に何をすれば…?」
「ありがとう。早速説明に入るんだけど。」
そう言って僕は鞄の中から筆箱を取りだした。
げっ、そうだ僕地図無いんだった。まぁ、仕方ない誰かの地図を貸してもらおう。
「っと、その前にごめん。誰か地図を貸してくれないかな?」
自然と皆が地図をもっているから、自分も持っているものだとばかり思ってしまったが、よく思えば僕は登校初日だから持っていないじゃないか。オリエンテーション説明の紙は事前に貰ったけど、地図も同時に渡してくれよ。対応の悪い教師だな。
「そっか、白井君今日が登校初日だもんね!はい、どうぞ。それ、ずっと持ってていいよ!」
「ありがとう、河合さん。」
正直、説明に地図は必要ないがここで一旦ゴール地点とスタート地点の把握だけはしておきたかった。
そう思い地図に手を取ると翼は気にかかる点に気がついた。 (そういうことか…)
「今回のゲームで河合さんにして欲しい事なんだけど、河合さんには、ライブとサインを書いて欲しいだ。」
「ライブとサイン?」
麻弥以外全員が同じ反応を見せた
まぁ、大半はそうはなるだろうな。に対して麻弥さんは首に手を置に思料していだけか… ある程度予想通りなんだろうな。やっぱり侮れない人だ。
「翼君、サインは分かるんだけど、ライブをする必要性はあるのかしら?」
そう来たか…
まぁ、そこがツッコミどころだろうとは思っていたけど
「そうだね。申し訳ないんだけど、現状の河合さんの人気や知名度が僕には分からないものだから言ったんだけど、実際直筆サインを打って2万以上の価値を生む著名人は滅多に居ないものだからね。色紙とかのただの直筆サインに比べて、ライブ会場でアーティストが投げたタオルとかは値が張るものもあるんだ。そこでクラスで噂になるくらいの河合さんのライブとタオル投げのタオルにサインを加えたら、どうかな?2万以上はするはずだよ」
正直あまり口には出せないが、コアなファンは有名アイドルが投げたタオルには汗が着いていたりするってだけで裏ではかなり出して譲ってもらったりする人もいるくらいだからな。
「納得したわ。流石ね翼君。」
「そんな事ないよ。偶然思いついただけだよ。」
正直他にもゼロから2万以上の価値を生み出すなんてことは簡単に出来る。この世は情報社会だ。情報弱者は直ぐに落ちていく。だからこそ一番の価値を生み出すのは「情報」だ。誰も知りえない情報。
まぁ、楽をするに越したことはない。ここは河合さんに頼ってこの作戦でいきたいとこだが…
「あのー、翼君?」
まだ意見があるのか?
「なんだい、大川くん。」
「あのー、タオルとかって持ち込んでも価値を有さないんじゃないの?」
そんなことか… ほんとにここはエリート校か?
「それに関しては大丈夫なはずだよ。価値を有さないのはタオルなだけであって、タオルの元の価値に今から後ずけで価値を乗せていくからね。他にも、ペンもタオルもそもそも持って行っていいのかという疑問もあるかもしれないけど、地図、筆記用具もそうだけど、一時間も時間があるんだ、汗を拭くためにタオルも飲料水も持って行っても注意されはしないだろうね。」
「確かに、そうだね。」
そう言っている間にバスは目的地へ着いた
「到着っー」
「疲れたー」
「バスで一時間も座っていたものね。
みんな疲れているかもしれないけど急ぎましょ。」
抜かりがない人だなー
河合さんも佐藤さんも疲れて背伸びをして背中を伸ばしているのに比べて、黒崎さんは背伸びのひとつもしないんだなー。 っとその前に…
「ごめん、お手洗い行ってくるから皆で先に行っておいてくれないかな?直ぐに追いつくから。」
そう行って僕は皆と離れていった
その頃翼がいない翼班は
「この作戦成功するかな?」
「何を言ってるの神戸君、翼君が提案した案なのよ?」
「なになに、麻弥ちゃん。さっきから思ってたけど翼君にご執心だねー。」
「執心… まぁ、そうね。あの頭を解剖して見てみたいくらいには興味があるわ。」
「怖いよ、麻弥ちゃん。」
「麻弥さん、私達歩くの早いですかね?
麻弥さん少しキツそうですけど。」
「心配してありがとう、河合さん。少し疲れているみたい。」
麻弥を中心にたわいもない話が広げられていた
「到着っー、まだ来ないのかなー。翼君。」
そう佐藤さんが言っている間に僕は皆に追いついた
「ハッハッ。ごめんっ。少し、遅れたっ。」
全速力でここまで走ったから、元陸上部とはいえ相当な体力を浪費した。
「それで、今からライブかな?」
恐らくまだやっていないことは分かってはいるが、一応の確認だ。
「はい、そうです。」
「頑張ってね!河合さん。」
正直、河合さんの実力がどれほどのものかは分からない。しかし、河合さんから放たれるオーラのような不確定的要素が理屈っぽい僕にも謎の安心感を与えている。
「浅葱先生!これから私がライブをします!
そのライブとこのサイン付きタオルで2万以上の価値を見いだせるか決めてください。」
「分かった。では、そのライブとやらを見せてもらおう。」
そしてライブが終わった。
河合さんのライブはマイクも何もなく、周りには壁もなく、響くはずもないこんな澄み切った空でも、僕を含め周りの心には河合さんの澄み切った歌声は確かに響いていた。
「凄いっ」
初めに言葉にだした黒崎を始めに歓声が上がった
それと同時に皆が拍手をした。
「素晴らしいパフォーマンスだった。周りの反応を見ればそれは河合でも分かるだろ? 佐藤は拍手が弱かったようだけどな。」
「先生酷いなぁ、ものすごい感動しちゃってあまりリアクションが取れなかっただけですよ!」
「ふっ、そうか。まぁいい。
大川、河合、神戸、黒崎、佐藤、白井 合格!」
「よっしゃー!!」
こうして無事一着でクリアすることができた
「お前ら、皆が終わるまで次の待機場で気長に待っとれ」
先生の指示に従って次の待機場に向かって他の生徒が来るのを待ったが、クリアをしてここまで来たグループは僕らのグループを含め二グループしかいなかった。
そして開会式へ
「皆様、こんにちは。
本校校長の飯島徹夫です。急な行事に皆さん驚かれたと思いますが楽しんで頂けましたか?ここで、このゲームを達成したグループ二つをご紹介致します。」
「第二位、達成時間43分 1年B組 葡萄菜、荻野、鈴村、瀬戸丸山、若葉 グループ」
「第一位、達成時間わずか10分 1年A組 大川、河合、神戸、黒崎、佐藤、白井 グループ」
「素晴らしい成績を残したこの二つのグループに皆拍手を」
少し小さい拍手に包まれながら校長の話は終わり、各クラス担任が今後の動きを指示することとなった。
「お前ら、お疲れだった。只今時刻は12:00もうすぐ昼食の時間となる。その前にお前らの部屋は前にも言った通り名簿から順の6人1組の男女別だ。グループで名簿が若いやつが部屋長だから私から鍵を貰ってから部屋に向かえ。一旦部屋に戻ったら荷物を確認次第12:30までにはゲームをしたグループで食堂に座っているように。以上だ。」
話が終わった途端、一斉に皆が立ちだしたが、また浅葱先生が話を続けたので一瞬空気が静まった。
「それと!白井翼!お前だけは一旦こっちに来い!」
え、俺? 何故呼ばれたか分からないがまぁいいか。
生徒が全員部屋に向い、静まった所で先生が話を切り出した
「翼、何か隠してることはないか?」
「さて、なんでしょう。」
正直、この時点で察しは着いた。俺がやったことがこの高校ではマイナスになるのかそれだけが心配だった。
だから悪足掻きとして全力で隠した
「惚けても無駄だ。」
そういうと浅葱先生は僕の後ろポケットに手を突っ込みポケットの中の物を出した。
「先生、痴女ですか? こんな若い男子高校生のおしりなんて触って。」
正直、自分でも何を言ってるか分からないギャグをかまして盛大にシラケた
「翼、大丈夫か? まぁ、おふざけはここまでだ
で、これは何だ二つもあるが?」
僕の後ろポケットから出したものを挙げて言った
「僕に言わせないでくださいよ。
先生達が用意したものなのに。」
「私は質問をしている」
「分かりました。それは今回のゲームの本来の答えです。」
第4話ご覧頂きありがとうございました。
ここではキャラ等の紹介をいたします。
19番 天王寺 真帆 71/100点
20番 夏川 佳樹 69/100点
21番 二階堂 翔 81/100点
22番 野口 剛 73/100点
23番 濱口 秀俊 77/100点
24番 日野 健人 71/100点
25番 深田 要 68/100点
26番 本田 涼音 79/100点
27番 松浦 亜朱 90/100点
28番 村田 陽子 81/100点
29番 森谷 颯太 72/100点
30番 山口 巴 75/100点
浅葱 千夏 (あさぎ ちなつ)
性格
白兎高校1年A組の担任教師
見た目と喋り方はいかにも体育会系だが、性格は意外と知的で冷静。周りを見る能力に長けており、若さとは裏腹に優秀な結果を残している
誕生日 8月21日 26歳
身長 171cm 体重60kg W62H87B86