第1話 一筋の光はデイライト?
「生徒会長、祝辞」
「ただいま紹介にあずかりました、生徒会長の緑川花で す。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。」
生徒会長緑川花、その凛々しく美しい姿に周りが響めきだした。 そんな彼女の姿と素晴らしい演説に気を取られすっかり僕のやるべきことを忘れていた。
「皆様がこの学校で素晴らしい学校生活がおくれるよう願っております。」
「ありがとうございます、続いては答辞
新入生代表 白井翼さん お願いします。」
「令和21年、4月3日、新入生代表 白井翼 … 」
「以下を持って答辞とさせていただきます。」
なんとか言いきれた、まだ緊張が残っているけど自分的には及第点といってもいいだろう。そんなことを思いながら教室に戻った。
「よぉ!白井!お前すげぇな、このエリート高って言われ てる白兎で首席合格かよー! ってすまん!自己紹介が遅れちまったな、俺の名前は相川透 トオルって読んでくれ」
正直いきなりの自己紹介と、馴れ馴れしいその態度に驚いた、そしてそう僕がこの私立白兎高校の入学テストで最高得点(110/110点)を取り、新入生代表として答辞をした男 白井翼だ。
「え、あぁ、よろしくトオル。
話題が変わるんだけど、何でこんなに周りがザワついてるのかわかるかい?トオル」
「ん? あぁ、それね。実はいまさっき巷で噂の連続ひき逃げ犯がこの大田区まで範囲を伸ばしやがったんだってよ。いかんせん何処かの石油王か知らんが、ニュースで言うにはそのひき逃げをする車が日本で数台も作ってない代物らしくてな、戦車より固く頑丈な作りでできているから警察も手を焼いてるらしいぜ。」
「らしいね。」
「え、それだけ! 反応薄いなぁお前」
そんな変哲もない話をしている内に時間は過ぎていった
「皆にも情報は回っているだろうが、連続ひき逃げ犯がこの辺を走っているそうだ、気をつけて帰ってくれ。」
先生がそう言って〆ると皆は直ぐに帰っていった。
今日は先生も生徒達も自己紹介を特にしないで学校が終わった。【え、それだけ! 反応薄いなぁお前⠀】と言われたことをふと思い出した。
いつからだろうか、「興味」というものが無くなったのは小さな頃は色々な物に興味を抱いたものだ。気になることを見つけては勉強し、欲しいものを見つければそれをとるための手段を模索した、そうする内にしたいことも気になることも無くなった、そして何か変化が欲しくなった、しかし変わらない毎日に安心している自分もいた
「ふっ、何か俺が予想外なことでも起きろよっ」
小さく独り言を呟いたその瞬間
「危ないっ!」
目の前に一目見ただけで普通ではないと認識できる車が走ってきた。 その車がデイライトを付けながらこちらへ向かってくるのが分かった。
(やべ、俺死んだかも。)
今思えばこの光が僕の世界を色付ける最初の光だったのかもしれない。
バンッ!! ドッ
見てくださりありがとうございます、寺島司です。
第1話どうでしたか? ここではキャラの紹介や出てきた
名称のこと等を紹介したいと思います。
白井 翼 (しらい つばさ)
性格
知らないことには敏感、座右の銘は「理屈が通らない」
本作の主人公、天才過ぎるが故に周りからは嫉妬や利用、人の汚い所しか見れなくなった。世界が窮屈でつまらないモノクロの世界に見えてしまう、そんな翼にある日一筋の光が…
誕生日 7月28日 年齢15歳
身長 176cm 体重 56kg
髪型 黒髪少し長髪 (まぁ、主人公っぽいやつよ)
趣味 ない
緑川 花 (みどりかわ はな)
性格
本作メインヒロインの一角
規律正しく、周りの手本となる存在。
翼が入るまでは白兎入試テスト過去一位だった(103/110点)
人を従える事に長け、白兎では生徒会長を務めている
誕生日 1月13日 年齢17歳(現在)
身長 170cm 体重54kg W65 B89 H88
髪型 ロング(現在) 趣味 読書、勉強、???
相川 透 (あいかわ とおる)
性格
頭は働くが考えるのは嫌い 白兎高校入試テスト71/110点
明るく、誰にでも気さくに接することの出来るスポーツ万能系。
誕生日 3月11日 年齢15歳(現在)
身長 167cm 体重49kg
髪型 ガッツリ短髪 趣味 スポーツ(何でも)
私立白兎高校 (しりつはくとこうこう)
詳細
区内でも有数の超名門校
一学年90人と少数しか入れない
学年は1-A 1-B 1-C 2••• と分かれていて Aから順に白兎高校入試テストの結果が良い人が置かれている。
白兎高校入試テストは白兎がオリジナルに作った超難問テスト、今年の白兎高校入試テストの合格者平均点数は52点
毎年謎な問題だらけ、知識力だけじゃ解けない超難問ばかり