友はもう一人の自分である
冷厳なる鷲と呼ばれる、思春期の中年男性を目の当たりにした狐太郎一行。
何一つ問題ごとを解決できたことがない狐太郎たちは、とりあえずため息をついた。
「面倒くさいのが来たな……」
あそこまで積極的なのに煮え切らない相手、というのは中々いないだろう。
いっそ一線を越えてくれれば対処のしようもあるが、本人が自傷してまで一線を越えまいとしているのに、それを咎めるのは気が引けるところである。
「何より嫌なのは、解決しても何も得がないということだな……」
仮にこれが尋常な物語なら、彼がこのまま狐太郎の護衛になってくれるだろう。
コゴエへの想いをどう処理するかはともかく、凄腕の精霊使いとして活躍してくれるはずだった。
だがそんな都合のいいことは、ここにきて一切起こっていない。
もしもそうなら、ケイやランリとは和解できていたはずだった。二人に侮られたりバカにされたとしても、最後にはお互いに敬意をもって接することのできる関係へ落ち着くはずだった。
しかし公女がそれを許さなかった、その場で殺した。現実は厳しいし、公女はもっと厳しい。しかも二人の関係者にまで被害が及んでいる。
この国の法律も厳しかった。もっと実力者に優しくしてもいいんじゃないだろうか、と思わなくもない。
「あの人は多分本当に強い人で、要職についていらっしゃるんだろう。ご本人がどう思ったところで、ここに残ってくれるわけがない。つまり今俺達が嫌な思いをするというだけで、乗り越えた先には何もない……」
「ま、まあまあ、ご主人様! 面倒ごとなんてそんなものですよ!」
「それもそうだけども……」
クツロがフォローにもなっていないことを言ってくれるが、それが何の慰めになるのか。
現実は厳しいですね~~と言われても悲しくなるだけである。
面倒なことが解決しても、嫌なことが終わったというだけで得るものはない。それは一種の真実だが、まさに不都合な真実であろう。
もう無理やりでもなんでもいいから、都合のいいことが起きてくれないだろうか。
(なんで異世界に来たのに変なところだけ常識的なんだ……)
麒麟や蝶花、獅子子が至った結論に彼も達する。
やはり世界が異なっても、人は人のままなのだろう。
「……ね、ねえねえ! コゴエ! あの人はなんかこう、凄くコゴエが気に入っていたみたいだけど! コゴエはどうだった?!」
「どうもなにもない」
現実から目をそらすには、別のどうでもいい話題に切り替えるしかない。
それが人間の叡智だというのなら悲しすぎるが、火竜であるアカネは精いっぱい頑張ろうとする。
「私は精霊使いに使われる喜び、というものに縁がない。私の都合から言わせてもらえば、彼にどんな事情があれ関心がわかない」
「そ、そっか……」
「彼が仮に私へ情愛のような物を抱いても、やはり私の都合で興味はない。それよりお前はどうだ、あの男に好意を抱けるか?」
「ええ? ううん……この間のトカゲよりはマシかな……」
以前にきたクラウドラインも言っていたことだが、竜にとってトカゲという呼び方は、人間が愚かな人間を見下す際に『猿』というのと同じような意味合いがあるらしい。
人間が猿を己の下等種と認識しているように、竜もトカゲを己の下等種として認識しているようだ。
(それにしても……)
その言葉を聞いたうえで、狐太郎はクツロやササゲを見た。
トカゲという言葉に対して、なんの反応もしていない。
(トカゲが差別用語にならないってことは、こいつらの世界にリザードマンの類はいないってことか? いたら差別発言扱いだもんな)
そんなどうでもいいことに、思考が飛んでいた。
「私は見ていないが、一応お前は彼らを同種として認識しているのだろう? その相手から求愛をされるのは、そんなに不愉快なのか」
「嫌に決まってるじゃん! 文化が全然違うよ!」
(お前が文化って……)
なお狐太郎は自分が結構酷いことを考えていることに、気づいていなかった。
「ふ、普通さ! 求愛行動なんて、二人っきりの時にするもんじゃん! なんで男が五体も並んで求愛行動するの?!」
「そういう生態だからではないか。彼らの想いを尊重してあげるべきではないか」
「私は嫌なの!」
顔を真っ赤にして否定するアカネ。
最初から赤いのだが、うろこが過熱し始めている。
どうやら相当興奮しているようだ。
「ご主人様とか、ラプテル君とか、ショウエンさんの前で! 私に向かって! 『俺の卵を産んでくれ踊り』をされたんだよ?!」
「確かにそれは嫌ね……」
(確かにそれは恥ずかしいな)
男性からの求愛行動のことを『俺の卵を産んでくれ踊り』と呼ぶのは、乙女の恥じらい的なニュアンスが伝わってくる。
少なくとも彼女の価値観から言うと、求愛のダンスはバラの花束を渡すとかではなく、もっと直接的に『今晩俺のところへ来いよ』的な意味があるのだろう。
それを理解したクツロと狐太郎は、納得の頷きをしていた。
「ねえご主人様」
「なんだよ、ササゲ」
「興味で聞くんだけど、もしも人間の女性が『私に子供を産ませてよ踊り』をしてきたらどう思う?」
「警察に通報だな」
「あ、ああ……そういえばそうね」
なお悪魔であるササゲは、一切悪気なく興味本位でセンシティブなことを聞いてきた。
当人は本当にちょっと気になった程度だったのだろうが、狐太郎はアカネと同じように嫌な気分になった。
その話題を振られること自体が、物凄く嫌だったのである。
「そうよね、普通に性犯罪よね。ごめんなさいね、ご主人様」
「ササゲが普通に謝ってくると、逆に嫌だな……」
「もう、謝ってるじゃないの~~。意地悪しないでよ~~」
やはり異なる種族というのは、男女の違いも手伝って価値観のすり合わせが必要だった。
特にササゲやコゴエは、まず繁殖自体しないので価値観がわからないのである。
性欲の存在を知っているし、求愛行動の意義も知っているし、性犯罪が罪深いことも知っているのだが、『私に子供を産ませてよ踊り』がセクハラだと気づくのに一拍必要なのである。
(しかし俺が女だったとして、『ねえご主人様、人間の男から『俺の子供を産んでくれ踊り』をされたらどう思う?』とか聞くんだろうか?)
結構酷いことを聞かれて傷つく狐太郎は、自分が男だからと言って軽んじられているのではと思ってしまう。
「そういえばクツロはどうなのかしら」
「殴るわよ、金棒で」
(聞きやがった……)
ササゲからの質問に、露骨に腹を立てるクツロ。
その顔には、羞恥と憤慨が混じっていた。
「ええ~~? 普段から凄いみっともないことしてるのに、恥ずかしいとかあるんだ」
そのクツロをからかうアカネ。
やはりアカネの主観から言っても、酒と肉の誘惑に弱すぎるクツロは、ずいぶんと恥ずかしい存在らしい。
「し、失礼なこと言わないでよ! 私だって羞恥ぐらいあるわ!」
「ええ~~?」
「ねえ、ご主人様?!」
狐太郎に問うクツロ。
それに対して狐太郎は、無言で応えた。
否定ではなく、肯定。クツロが恥を知っていることに、少し驚きだったのだ。
「そ、そんな……こんな下半身がむき出しの子よりも恥知らずだと思われてたなんて……」
(それ言っちゃうのか……)
確かにアカネは、恐竜のような下半身には一糸まとわぬ状態である。
だがそれを言い出せば、ササゲやコゴエも『布の服』を着ているわけではないので怪しいところである。
「うぅん……私はぶっちゃけ、服とかは可愛いと思うけど、なくても恥ずかしくはないんだよね。でも人間とか大鬼とかは服を着ろって言うから着てるだけだし」
どうやらアカネは、裸でも恥ずかしくないらしい。
人間の基準で言うと、裸であることは恥じるべきだと思うのだが、それを火竜に押し付けるのは酷であろう。
「何言ってるのよ、アカネ。人間も大鬼も、服は着ないとまずいでしょう。生物として当たり前じゃない。進化の過程でそうなったんだから、羞恥心以前の問題よ」
「そうかな? 犬だって服を着たり着なかったりなんだし、なんとかなりそうだと思うけど……」
「ミノムシにミノ着るなって言ってるようなものよ、服着なかったら死ぬわよ」
「ああ、そうか! そうだね!」
服の話をしていたらミノムシの話になった。
どうやら悪魔から見て、人間が服を着るのはミノムシが自分の糸でごみを集めて暖を取っているのと同じ扱いのようである。まあ蓑虫なのだから、人間だってそう思っているのだろうけども。
実際目的としては正しいのだろうが、虫扱いされたクツロと狐太郎の表情は神妙である。
「そういえば、ロボットとかオートマトンも服着るじゃん。あれ何で?」
「知らないわよ……なんで私たちが知ってると思ってるのよ……」
「本人たちに聞いたらどう? 聞いたら怒られるかもしれないけど」
「まず会えないじゃん」
「……」
「あ……コゴエ、もしかしてこの話、面白くないか?」
「いえ、そんなことはありません。こうした話し合いは、とても面白いです」
黙って話を着ていたコゴエへ、狐太郎が尋ねる。
羞恥心やら性欲やらの、下世話なのかそうではないのか、それとも生物の知見を交換しているのかも怪しい話し合いである。
氷の精霊である雪女には、あまり面白くない話であろう。だが意外にも、彼女はそれを面白いと思っているようだった。
「おそらくササゲ以外は知らないでしょうが……私たち精霊種は、基本的に他人の情動を見ることが好きなのです。それによって知識欲が満たされるのですが……ご主人様の持つ知識欲とは、少々異なりまして……」
「ああ、ソレ? えっとね……人間や鬼、竜にわかるかしら……」
どう説明していいのかわからないコゴエは、しばらく黙り込んだ。
どうやらササゲの方は本当に知っているらしく、助け舟を出そうとしているのだか、それでも中々うまい説明の仕方が思いつかないようである。
「では結論から。雪女に限らず精霊種は、誰もいない部屋に閉じ込めて数日放置されると」
「されると」
「消えてなくなります」
ぞっとする話だった。
アカネもクツロも狐太郎も、流石に何も言えない。
「おそらくこの世界の精霊も同じでしょう。もちろん今の私は魔王なので実際に消えるかはわかりませんが、試す気はないですね」
「えっと……寂しいと死ぬってことか?」
「死ぬではなく、消える、ですね。実体を保てずに、消えてなくなります」
どうやったら自分が消えるのか、それを平坦に語る雪女。
そのしゃべり方は、到底『寂しいと消える』ようには見えない。
「ほら、人間や竜、大鬼だって誰もいない部屋に閉じ込められたら、水と食料があっても頭がおかしくなるでしょう? 誰かとコミュニケーションを取りたくなるって奴。それが精霊だと、消滅に直結するのよ。私たち悪魔も、結構それがあってねぇ……魔王になった今でも、変質しないとは思えないわ」
性欲や食欲、睡眠欲をどう感じるのかは説明が難しい。
しかしそれをしないとどうなるのか、というのであれば説明は簡単だ。
その調子で、ササゲは精霊が消える理屈を説明しようとする。
「え? でも雪女って、誰もいない雪山で生まれるんじゃないの? そこで暮らしてるんじゃないの?」
「生まれはするが、暮らしているわけではない。雪が降っている間は生きているが、雪が止むとそのまま消える。どれだけ雪が積もっていたとしても関係ない、私たちは他のモンスターや人間と関係を持たなければ、自分というものを見失うのだ」
繁殖する動物や植物では絶対に理解できない生態に、アカネはただ困惑する。
(確かに雪女ってのは雪が降っている時にいるもんで、雪が止んだ冬の山で立っているイメージはないけども……)
情景を想像すると理解はできるが、なかなか彼女の心境や感覚を共有することは難しい。
狐太郎もうめくばかりであった。
ただその一方で。
「……まあ確かに、俺達だって頭がおかしくはなるな。死んだようなもんだ」
孤独がつらい、ということはたやすく共有できる。
そうだからこそ、この場の一人と四体は、身を寄せ合って生きているのだ。
「ご理解頂いて恐縮です。私たち精霊は、突き詰めれば雲や水たまりのように、魔力が一種の偏りを持った時に発生する……湧き出る塊です」
(雪女の価値観だと、雲も水たまりも同じものなのか?)
「放っておけば、水たまりも雲も消えるでしょう。人間は私たちのことを永遠の存在だと勘違いしますが、実際には非常に短命で薄弱です。私たちは常に、何かを考え、何かを想い、新しいことや違うことに触れていなければ、自己を保てないのです」
例えば水が循環するように、魔力もまた循環する。
一定の温度で水が氷になり、それが集まれば雪となって降り注ぐように。
一定の条件下で、魔力もまた結晶となる。その結晶を精霊と呼び、ある程度の自我を持つが、それでも一定の条件でしか存在できない。
一定の条件が崩れれば、消えてなくなるのは当然なのだ。
「私たちは精神と魔力で存在を維持しており、そのどちらかが崩れればそのまま崩壊します。私たち精霊は精神の維持ができなくなったことを消えると呼び、魔力が保てなくなったことを死と呼びます。そして肉体や電子部品のような『実体』に記録ができないため、とても忘れやすい」
砂で絵を描いても、雪で人形を作っても、風が吹けば絵は消えて太陽が昇れば人形は溶ける。
「肉体に比べて、実物に比べて、私たちは脆いのですよ」
呼吸をするように、思考をする。
心臓の鼓動の代わりに、精神を揺する。
それはある意味で美しいことに思えるが、それは文字通り命がけなのだ。
「クラウドラインに従っていた精霊たちも、結局は同じです。私たち精霊は、他の知性に寄り添うか、さもなくば即座に消えるか。そのどちらかでしかない」
「そ、そうか……」
いきなり重い話をされた狐太郎は、彼女に何と言っていいのかわからない。
(知らなかったことを謝ってもいいのか、これ?)
狐太郎の主観だと、彼女たちとの付き合いはそこまで長くない。
だが彼女たちの主観だと、もう少しだけ長いはずなのだ。
「ご安心ください、ご主人様。精霊が消える仕組みなど、知らなくても恥ではありません」
「そ、そうか?」
「ではご主人様は、私が人間の死に方や殺し方に詳しかったら、どう思われますか?」
「知らないままでいてくれ!」
「多少は知っておかねばなりません。ご主人様も私が熱に弱いことは、覚えておいて欲しいところです」
やはり気遣いのできる雪女だった。
彼女がいなかったら、もっと早く心折れていたかもしれない。
「コゴエ……」
「何も、気になさることはありません。私たちは主従であり、仲間なのですから」
「そうか……」
感動的なところで話が終わったのだが、その狐太郎の背中をアカネが突っつく。
「ねえご主人様、なにか面白い話してよ」
「お前何言ってるんだ?!」
「バカな話して盛り上がってたのに、いきなりこの空気で解散とかできないよ……面白い話しようよ、バカな話しようよ……私、この空気なんか嫌だよ……」
アカネはものすごく深刻な顔でバカなことを要求してくる。
おそらく当人は真剣なのだろうが、だとしても素人に向かって『お前面白いことやれ』というのはパワハラである。
「面白くてバカな話って何だよ?!」
「例えばさ……ご主人様も特殊性癖とかオープンしない?」
「お前がバカだ!」
どうして人も竜も、話のネタに困ると過激なことに逃げようとするのだろうか。
極端なことをして笑いを取ろうとしても、犯罪や他人を傷つけることにつながるだけだというのに。
「バカな話しようよ~~!」
「今後の関係にひびを入れないでくれ!」
この会話を、雪女であるコゴエも見ている。
これを見ている彼女は、果たしてどう思っているのか、何を考えているのか。
それが必要だとは分かったし、想像することもできないが。
第三者目線なら、面白いと思うのかもしれない。当事者としては、それどころではないが。
やはり種族だとか男女だとか以前に、相手を思いやる気持ちこそが大事なのかもしれない。
そしてそれを持つことの、なんと難しいことか。
「まあまあ、バカな話なら私がしてあげるわよ。だからご主人様に絡むのはおやめなさい」
「ササゲ、バカな話できるの?」
「ええ、ついでに歴史の勉強もできるわよ」
気を利かせてきたササゲは、狐太郎へウインクをした。
アカネの興味が移ったことで、狐太郎も一安心である。
「ホムンクルスは勝利歴の末期に発明された兵器が始まりってのは知ってる?」
「うん、流石にそれは知ってるよ。先祖返りの人を研究して生み出されていて、遺伝子的には人間と大差ないんだよね?」
「スポンサーだった国の人は、工業的に先祖返りを生み出して、戦線へ投入したがっていたのよね。でも発明をした当人は、全然違うことを最初考えていたの」
「……何考えてたの」
「人類全体の品種改良をしようとしていたのよ」
(ああ、モンスターパラダイス4で触れた話だな)
「品種改良……まさか、ホムンクルスと人間をくっつけようとしたの?」
「怖い話よね~~。確かに当時の時点で、人間は弱くなっていたわ。だから工業生産なんて怖いことをしようとしたんだけど、人工生命体と人間をくっつけて強い雑種を作ろうなんて」
どうにも彼女たちには『異類婚は異常』という、ある意味普通過ぎる価値観があるようだった。
まあそれを抜きにしても、工業生産したホムンクルスと、普通に生きている人間を意図的にくっつけて全人類規模で品種改良させようというのは、あまりにも異常が過ぎるのだが。
「別に人間が弱くても損をすることなんてないでしょ、当時でも凄い兵器がたくさんあったんだから」
「人間は自分のことを低く評価しがちだから、人間にできることは他のモンスターにもできるって考えちゃうのよ。まあそういう思想を持っているから、あの世界はあんなに便利なんだけどね」
大鬼が操縦できる重機があり、ロボットが運転できるバスがある。
それは人間の技術が本質的に、誰でも使えるべき、という心理によるものからだろう。
「まあそれに対抗しようとした科学者が、今でいうオートマトンを開発したって言うんだから今では笑い話よね。今ではどっちも、仲良く人間社会で生活しているんだから」
「人間とホムンクルスのハーフか……もしも実現したら、どうなってたかな?」
「別に今と変わりなかったんじゃないの? 品種改良をするなら数代にわたって行わないと意味がないし、放っておけばまた元通りだし」
「そ、そういうものかな……」
「人間ってそういうもんよ」
結構深いことを言っていて、面白くもバカでもないような話題なのだが、話しているササゲは面白そうに笑っていた。
やはり悪魔である彼女もまた、人類社会全体や、人間の意志というものを観察することが好きなのかもしれない。
「あらゆる技術は、積み重ねによるもの。それをどう使うかは、その時代の人間が決めること。最初に発明した人の気持ちなんて、誰も考えてないわよ。それにまあ……最初の人が考えたことが、いつまでたっても正しいとは限らないしね」
(『モンスターパラダイス4 人類の守護者』、か……)
狐太郎は思い出した。
人類を守るために人造種のすべてを滅ぼそうとした、人造種の開祖のことを。
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皆さん、ありがとうございます




