灰色の領域
愚かさとは知らない危機に陥ることではない、知っている危機に陥ることを言う。
全く知らないことで失敗をしても、それは愚かとは言うまい。
だが知っている危険性を無視すれば、それは愚かというほかないだろう。
圧巻のアッカ、その妻たちは危機感がなかった。
襲われる可能性は理解できるが、それに対する備えを軽視していた。
それはつまり、愚かだということだ。
子供の母親になっている以上、愚かなままでは許されない。
※
さて、西方の現状である。
テッキ・ジーンが帰った後、西方はそれなりの騒ぎになった。
具体的には圧巻のアッカが、極めて正式な書式で大王やガクヒへ書簡を送り、私的な書簡をジローに送っていた。
現在の彼は西方大将軍なので、極めて正しい対応と言えるだろう。
もちろん、慇懃無礼ぎりぎりの、皮肉を込めまくった書簡ではあるのだが。
「アッカ様~~! 怖かったです~~!」
「遊牧民の大王に狙われるなんて、思ってもいませんでした~~!」
「今晩は、一緒に寝てください~~!」
「おうおう、大変だったな、おい!」
書簡を描き終えたアッカは、その巨大な腕で妻や子供たちを抱きしめていた。
普段は何かとジェネレーションギャップに苦しむ男ではあるが、自分で何とかできる状況ならば自信をもって受け止められる。
あと十年後ともなれば怪しいが、今の時点ではテッキとも互角以上に戦えるだろう。
その確信も得られたからこそ、彼は何も心配ないぞと妻や子供たちを抱いていた。
しかしながら、その光景を見る魔王たちの視線は微妙なものである。
「ねえクツロ……あの人自分でも言っていたけど、義理の弟さんや昔の婚約者さんと、その間の子供たち全員を陥れたんだよね……」
「えぇ、陥れた張本人である実母と実父が死んだ後でね……」
当時同席していたジローからいろいろと聞いていたので、アッカが何もかも悪いと思っているわけではない。
しかしながら、自分が原因なのに孫子へ報復した、というのは心に引っかかるものがある。
痛快豪快な復讐劇、とはいかないものだった。
「それなのに、奥さんや子供を大事にしているんだねえ……いやまあ、奥さんと子供を大事にするなって話じゃないけどさ……」
「それはそれ、これはこれなんでしょうけど……ねえ」
アカネとクツロの視線は、それこそ複雑なものだった。
アッカの行動原理が理解できないわけではないが、倫理的に考えると複雑である。
このもやもや感を、討伐隊の古株一同は抱えていたのだ。正直、心地よいものではなかっただろう。
そう考えると、教えたがらなかったことも納得である。
「私さ~~、『復讐』とか『ざまあ』とか『もう遅い』とかさあ、そういう話も結構知ってるんだけどさ」
「また懐かしい話題の振り方ね」
「大抵さ、主人公を迫害するやつらって本当にどうしようもない奴らなんだよね。それが行き過ぎるとご都合主義だって思うんだけどさ~~」
「言いたいことわかるわ」
「どっちもどっちって状態だと、凄いもやもやして面白くないね……」
この世が善と悪に分かれているわけではないと知っているし、自分たちを完全な正義だと思っているわけでもない。
だがそれはそれとして、やっぱり正義と悪に分かれていた方が楽だな、と思うのであった。
そして、同じようなことを考えている、若きモンスターがまた一体。
「私のせいで、こんなことに……」
特種違法製造型モンスター、『絶望のモンスター』ノゾミ。
多くの人間をいけにえに捧げることで完成したモンスターは、そんな出自とは無関係なところで罪の意識に苛まれていた。
エイセイ兵器をはるかに凌駕する怪物たちの衝突を見れば、百人かそこらのいけにえなんて些細なことであろう。
自分のちっぽけさを理解した彼女は、ものすごくいじけていた。
「ちっぽけな私のせいで、こんなことに……」
「絶望のモンスター、ノゾミといったな。なぜ北笛の大王と、ここまで来たのだ」
そのいじけているノゾミへ、コゴエが事情聴取を行う。
何かとやりたい放題な北笛の民だが、そこの大王と一緒に来たというのは、彼女の主観からして異様なことである。
「それは……私は気づいたら北笛の土地にいたんですけど……そこで、大王の娘さんと出会って……」
コゴエへ説明をしようとしたところで、北笛で起きたことを思い出した。
『ふふふ……一人で寝転がっていれば、気分が沈むのは当たり前だ。だがな、こうして見渡す限りの世界を友と一緒に駆けていくと……それだけでたまらないだろう?』
『お前は英雄に愛されている、そんな顔をしているよ』
『まあ我が父は『それよりも女を奪って男の前で辱めるのが楽しい』とか言うんだがな』
『そそられる』
彼らは正直で、何も隠していなかった。
ありのままの自分で、世界を自由に生きている。
誰にもとらわれず、独自のライフスタイル、文化や価値観を貫いている。
彼らはああいう生き方しか知らず、そしてその生き方を楽しんでいるのだ。
まあ……みんなに迷惑をかけまくっている。
エツェルとメズヴも、同じようなものだ。
『……わかった、私も戦おう。私の名誉のためではない、お前の戴冠に花を添えるためにな!』
『本当に、ご迷惑をおかけしました!』
『ふん、なにをバカなことを……自慢するためだ!』
『今回はガクヒやジローを相手に前線で撤退でしたけど、いつかぜって~~王都に侵入ますんで、その時はガチの勝負してください!』
やはり遊牧民とは、相容れないのかもしれない。
「なんで、世界は……いい人と悪い人に分かれてないんでしょうか……」
「どうやら混乱しているようだな」
エイセイ兵器のなかで生まれた哀れなモンスターは、世の中の複雑さを嘆いていた。
あの兵器の中では、悪い人といい人が分かれていた。なのに外の世界は、そんなことがないのだ。
これでは、何を信じればいいのか、どうしていいのかわからない。
やはり知恵あるものは、絶対的な正義を求めてしまうのかもしれない。
「すごいなあ……あの子も楽園から来たみたいだけど……正直どうでもいいというか……」
そんな状況を、狐太郎は冷静に見ていた。
現在彼が何をしているかと言えば、ぐったりしているササゲと一緒に、ごろりと横になっている状態である。
「まったくよ……浄化が得意な英雄とか……本当にきつかったわ。直撃していたら、結構ヤバかったわね」
いまさらではあるが、狐太郎とその仲間たちにとって、3のラスボスである麒麟が最新情報だ。
狐太郎もある程度は把握しているが、それは言えないことになっている。
よって、いきなり八人目の英雄の仲間……というのは驚きであるはずなのだが……。
そんなことは、北笛の大王が来たことに比べれば大したことがなかった。
寝転がっているササゲは、かなりきつそうである。
王都奪還戦後ほどではないが、かなりつらそうな様子だった。
ササゲ以外の悪魔たちも同様にダウンしており、現在ブゥの影で全員休んでいる。
もちろんブゥ本人も疲れた様子で、ササゲのすぐ近くで寝転がっていた。
「いや~~、まったくですよ。全員合体して戴冠したんで持ちこたえられましたけど……そうでなかったら、僕ごと塵になっていたかも……」
北笛の大王と遭遇戦をした割には、軽く済んだということだろう。
気の抜けた顔のブゥだが、不遇を呪うような顔ではなかった。
「悪魔に浄化っていうのは、コゴエがレックスプラズマを掠ったときと同じだからな……みんな辛かったのに、よくやってくれたよ」
長命なる悪魔や精霊は、肉体がない分普通の動物とは違う。
その短所の一つとして、極端な弱点を持つ、というものがある。
今まではコゴエとアカネが食い合う関係だったわけだが……ここに来ていまさらのように、悪魔の弱点を突ける敵が出てきた。
エネルギーの量ならブゥたちの方がずっと上なのだが、相手が英雄である以上致命傷を負いかねない。
仮にテッキ・ジーンと戦う日が来れば、その時はブゥを下げるべきだろう。
「まあそうなると……やっぱりクツロに任せた方がいいかな」
「頼ってもらえるのは嬉しいけど、また寝込んで禁酒して、苦い薬を無理やり飲みこむのね……」
レックスプラズマが当たれば勝てるが、固定するか呪わなければまず当たらないアカネ。
冬場や入念な準備をすれば力を増すが、天の時や地の利に左右され過ぎるコゴエ。
ブゥを器にすれば英雄以上の力を出せるが、浄化属性には弱いササゲ。
彼女たち三人に比べれば、やろうと思えば自己強化のタイカン技で対抗できる大鬼クツロは、比較的テッキ・ジーンに有効だろう。
だがその反動はすさまじく、数か月寝込むこと請け合いである。その間かなりつらいので、クツロも積極的に戦いたくない模様。
(戦いで死ぬことよりも、そのあと寝込むことの方がつらいのか……わかるけども)
編成が特化していない分、弱点を突かれてもほかで補えるのが狐太郎の強みではある。
だがそれは、いざという時は単独で立ち回ることも意味している。
負担が大きくなるのは、やはり心苦しいことだった。
(アカネのいう通り、寿命削ってる感あるよな……タイカン技)
シュバルツバルトを出て以降は、Aランクモンスターと戦うことが減ってきた。
その一方で、英雄と遭遇し戦うことになってきた。
やはりちっとも、楽になっていない。
(そして、そんなみんなよりも寿命を削っている俺……)
自分の命のろうそくが、あとどれだけ残っているか。狐太郎は不安になってしまうのだった。
(駄目だ、悲しくなってきた)
狐太郎は不安を紛らわせるように、眠ろうとするのであった。
「コゴエ、悪いけどノゾミちゃんのこと頼む……」
「承知しました、どうかごゆっくり」
慎みを知らぬAランクモンスター、それを力づくでねじ伏せられる人間。
その生息するこの世界全体こそが、既に魔境なのかもしれない。
※
さて、話は南万に移る。
現在牛太郎とその仲間たちは、南万の大河に浮かぶ巨大船に呼ばれていた。
巨大な人々の暮らす巨大な船の甲板には、やはり巨大な人々が集まっていた。
「ごほん……辛子牛太郎殿、五十八四々殿、長月蓮華殿、血潮鳩殿、歯車猫目殿」
この世界の人間は、基本的に楽園の住人よりも大柄だ。
だがこの船に乗っている者たちは、その中でもさらに大柄ぞろいだった。
「この度は我が臣民の保護に協力してくださり……そのうえ昆虫型最強種プルートの討伐までなさってくれた。南万の女王として、深く感謝させてもらう」
南万国女王、ゲツジョウ。
大鬼のような巨大な亜人を知る牛太郎たちをして、天を突くような女丈夫。
そのはちきれんばかりのエネルギーは、そのはちきれんばかりの筋肉からもあふれ出ている。
彼女に威嚇の意図はなく、全身で敬意を表していた。
それこそ騎士が貴人へ向けるような、力関係に関係のない敬意である。
「私の力不足により、この国は現在荒れている。そのしわ寄せが民衆におよび、このようなことになってしまった。その犠牲を、貴殿らは救ってくださった……」
彼女の所作を3Dモデリングすれば、女性的な振る舞いだとわかる。
だが何分筋肉とエネルギーが120パーセントを突破しているため、女性的な振る舞いに見えなかった。
「ここに感謝を表明し……勲章を授与させていただく」
絵面だけ見れば、お手柄小学生へ大人が勲章をつけてあげる図に近いだろう。
細かいことを無視すれば、とても微笑ましい光景である。
だが南万の視点からすれば、彼ら五人もまた英雄。
ただでさえ苦しんでいる民へ、救いの手を差し伸べてくれた義人であった。
ほほえましいどころではない、正当なる受勲式であった。
なお、同席している楽園の住人達の視点。
「なあおい、五人ともすげえ緊張してるな」
「それはそうでしょうね……」
「まあ怖いわな」
牛太郎たち五人を他人事の視点で見ている三英雄と仲間達。
彼らは大変名誉な場であることを理解したうえで、お気の毒にという感想しかわかなかった。
五人中四人は改造人間だが、それでも根っこは楽園の住人。
はっきり言って、めちゃくちゃ弱いし、それが心に焼き付いているのだ。
その自覚があるうえで、目の前にはプルートの軍勢を塵にする怪物。
それが自分に近づき、触れてくるのだ。さぞ怖いだろう。
「あなた方四人には勲章をつけられないということで……メダルを下げさせていただく」
「ひゃい!」
妖精になっている四人の乙女には、首から下げるメダルが授与された。
帯のリボンがややサイズに合っていないが、頭の大きさを考えるとこうなったのだろう。
だがそんなずっしりと重たいものを、ものすごく強い人から首に下げられると、やっぱり怖いわけで。
「それでは皆……この英雄たちに拍手を!」
耳が痛くなるほどの拍手が、四方から鳴り響いた。
セイカに浮かんでいる船に乗っている者だけではなく、その川岸にも大勢の人々が並んでいる。
その中にはもちろん、牛太郎が救った民衆たちもいた。
「……は、ははは」
正直おっかなびっくりな授与式ではあったが、こうして称賛されると悪い気もしなかった。
牛太郎は驚きつつも喜びがわき、四人の乙女も手を振り返して返礼をするのだった。
※
そうして授与式が終わった後、楽園の面々はナイルに戻ってきた。
やはりセイカの川岸に停泊している万能走破列車の食堂車両で、いろいろと緊張していた式の疲れを解いていた。
「あれが英雄……確かにあの人なら、プルートとかも何とかできそうだよな……」
「この世界どうなってるの……おかしいよ……」
「最初は異世界でチートする物語だと思っていたけど……これは怪獣映画みたいな世界観ね……」
「まあでも……感謝されたのはいい感じだよね!」
「そうだね……他になんて言っていいのかわからないけど……」
机の上に突っ伏している牛太郎、机の上でごろごろしている四人の乙女たち。
八人目の英雄である五人は、狐太郎のような英雄の役目をずいぶんと早く体験していた。
そんな面々は、あくまでも観客としてふるまっていた三英雄と仲間たちを見る。
「その……よかったんですか、俺たちだけ勲章もらっちゃって……」
代表して、牛太郎が訪ねた。
確かにいち早く現地で戦っていたのは、八人目の英雄たちである。
だが一組では大したこともできず、あわや共倒れという危機にも陥っていた。
実際に救ったのは三英雄であり、中でも蛇太郎の持つEOSが無ければ勝ちきれなかった。
その状況で、牛太郎たちだけ受勲されたのは、やはり申し訳なかった。
「気にすんなって、俺は嫌だったし」
(確かにそうだけども……)
ちょっと前向きな気持ちになっていた八人目たちへ、受勲式は嫌なものだと言い切るこの六人目。
だが彼の仲間と蛇太郎は、その言葉を否定できずにいた。
「そういうことを言うもんじゃねえぞ、兎太郎。もしもそれをネットに投稿していたら、炎上どころじゃすまなかったはずだぜ」
そこをフォローするのは、やはり年長者の狼太郎であった。
注意というよりもやや怒った様子で、無神経な発言をとがめる。
「牛太郎たちに救われた奴らは、牛太郎に感謝していた。でもどうやって感謝を示したらいいのかわからねえ。ありがとうを言うだけじゃ到底足りなかったし、かといってお礼も渡せねえ」
先ほどの受勲式の主役は、牛太郎であるべきだった。
受勲式の主役を誰が決めるのか、それは助けてもらった者たちだろう。
「だから受勲式を開いてくださいって、女王様に頼んだんだろうが。もちろん女王様方も、お前たちに感謝してるんだがな……そういうお気持ちを『嫌なこと』みたいに言うもんじゃねえぜ」
「……すみません」
「ネットリテラシーはな、実生活でも活かせるんだぜ」
そこまで言って、狼太郎は牛太郎たちを見た。
「牛太郎、お前らはよくやったよ。勝ち目がない戦いに身を投じるなんて、なかなかできることじゃねぇ。そういう向こう見ずな勇気は、俺たち三人の中にだってあるか怪しいもんだ」
百戦錬磨の狼太郎も、行き当たりばったりな兎太郎も、最強の兵器を持つ蛇太郎も、なんだかんだ言って『勝ち目』は意識している。
相打ちさえできない、絶対に勝てない相手と判断すれば、後ろ髪を引かれつつも撤退を判断するだろう。
ならば牛太郎たちの持つ英雄性は、高潔なほどの純粋さだ。
そういう心の持ち主だからこそ、現地の人は感謝し、三英雄もためらわず助力したのだ。
「俺たちが単独で同じような状況になったら、助けられるだけ助けて逃げてるよ」
「……そうするべきだったかもしれません。そう思わないでもありませんでしたし……局所的には、そうするしかなかった時もありました。でもだから……なおさらできなかったんです」
「あいつらは感謝していた。ならそれでいいじゃねえか、押し付けの善意じゃなかったんだしよ」
「……そうですね」
胸がいっぱいになった牛太郎は、思わず机の上の四人を抱き寄せた。
「俺たち、感謝してもらえたんだな……」
がっしりとした腕に抱かれた四人は、やや恥じらいながらも抱きしめ返していた。
「……あのちょっと思ったんですけど、私たちも帰ったらあれぐらい褒めてもらえるんでしょうか」
そんな姿を横目に、ハーピーのムイメは基本的なことを口にした。
戦っている当時はそれどころではなかったが、彼女たちは世界を救ったのである。
ならばさっきと同じように、国家の一大イベントでも開かれるのだろうか。
「どうかな……百年前の話でしょ? 皆騒ぐかもしれないけど、一瞬じゃない?」
「そうよねえ、長命者の人たちからすれば少し前だけど、定命種からすれば代替わりしている頃でしょうし……」
「実際に牛太郎さんたちが反応したでしょ? あれぐらいじゃないかしら」
ワードッグのキクフ、ミノタウロスのハチク、オークのムイメ。
彼女たちの反応は、極めて夢のないものだった。
のど元過ぎれば熱さ忘れるというが、自分のことではなく先祖のことならそうそう熱狂できまい。
少なくとも彼女たち自身は、先祖の恩人が目の前に現れても何とも思わないだろう。
「定命種はそうでしょうけど、人造種はそうでもないはずよ。あの子たち、先祖のことで盛り上がるの大好きだから」
「エルダーマシンを崇めていたあの子たちだもの、久遠の到達者のパイロットである貴方たちのことは大歓迎するわ」
「そういう科学ロマン、大好物だものね~~」
エルフのチグリス、ダークエルフのユーフラテス、吸血鬼のインダス。
長命種にして絶滅種である三体は、大騒ぎされる可能性を予見していた。
その予想は、それなりに正しい。
だがしかし、大味な予想をし過ぎていた。
種族だけではない、他の要素を無視しすぎていた。
六人目と八人目、彼らのことを心底気に病んでいる者たち。
彼らのことは、劇場版第二作で語られるのだが……もう少しだけ、順番が後回しになる。




