軽い気持ち
感謝! 総合評価 16,000 pt 突破!
休まずに仕事を頑張りすぎるナタ。
狐太郎に何とかしてもらおうと思ったら、狐太郎はしっかり休息をとった。
アッカの妻たちは構造的な矛盾に悩んだ。
ナタには休んでほしいのに、狐太郎には休んでほしくないのだ。
どっちも休息が必要なのだから、狐太郎が正しいのに。
まあそもそも、アッカの妻たちはナタに休んでほしいわけではない。なんなら休まなくてもいいのだ。
彼の護衛、巡回がうっとうしいだけである。必要性はわかるのだが、迷惑だった。
なのでできるだけ早急に対応してもらおうと思ったのだが、狐太郎は自分に休息が必要だと判断して寝た。
それはもうきっちりと、三連休をとった。ナタの過激な警備が続く中も、彼はリフレッシュしていた。
三日で疲れが抜け切るかといったら微妙だが、あんまり休みすぎるとそれはそれできついので、三日で休みを終えた。
そして彼は、真っ先にジューガーへ謁見を願ったのである。
ナタは近衛兵であり、大王の兵。彼が直接命令すれば。話は終わるところなのだ。
逆に言えば、大王はこの状況を看過しているということでもある。そのあたり、いろいろと確認をしたいところだった。
「狐太郎君、今回は本当によくやってくれた。君と君の仲間のおかげでだいぶ状況はよくなったよ」
「お褒めの言葉はありがたいですが、しょせん応急処置……仲間の努力を否定するわけではありませんが、そこまでの効果はないかと」
「応急処置……その通りだ。だがね、社会も人間も、応急処置しないと死ぬだろう」
「そうですね……」
今回狐太郎たちがやったことを領地単位でみると、大きい橋を二つ直したとか、山賊の多い山を三つ掃除したとかその程度である。
実際にはもっとたくさん橋や建物が壊れていたりするし、治安が回復しても一時的なものだったりする。それだけ戦争の災禍は根深く、幅広い。
重傷の患者に止血をしたとか消毒液をかけたとか、その程度のことなのかもしれない。
素人たちが頑張って、応急処置をしただけなのかもしれない。
だが、それがありがたいのだ。
たかが応急処置、されど応急処置。
言い方を変えれば初期治療であり、再起不能か否かを分ける処置でもある。
「では、あとでウズモや悪魔たちへ、お褒めの言葉をいただいたと伝えておきます」
「ああ、そうしてくれ。私からの称賛が、彼らへどの程度意味があったのかわからないが。さて、それで用件はなにかな?」
「アッカ様のご家族から要望をいただきました。西方で働くアッカ様へ、会いに行きたいと」
「ああ、そのことか……」
「はい。とはいえそれだけではなく、ナタ様からの警備が辛いとのことも……」
さて、このジューガーは何と答えるのか。
狐太郎は彼を信頼しているので、変なことは言い出さないと信じている。
でももしかしたら……と思わないでもなかった。
「ラセツニとはもう会って話をしただろう。私も彼女と同意見、ナタの好きにさせてやりたい」
「……それでアッカ様のご家族から不興を買ったとしても、ですか」
「だがまさか、アッカの家族の守りを薄くしろ、とは言えまい」
ジューガーは、あくまでも淡々としていた。
それこそ狐太郎が反対しても、このまま通す雰囲気であった。
「まあこういう言い方はどうかと思うが……ラセツニの提案通りに、アッカやジローをナタの上に据えていれば、こんな面倒なことにはなっていなかった。ナタをいきなり近衛兵長に据えればこうなると、私も覚悟していた」
「……助言するつもりもないと?」
「あまりにも無謀なことをやろうとすれば、やんわりと止めている。たとえば新兵への指導を彼の好きにさせれば、いまごろ十分の一ぐらいまで減っていただろう」
(訓練で九割殺すのか……)
ナタの真面目さが、狐太郎には恐ろしかった。
ブゥは自分を指導した兄や姉のことを恐れていたが、その二人よりも酷い様子である。
「それに、彼のやり方は効率が悪いだけだ。アッカでもジローでも、君であっても、結局彼女たちには窮屈な思いをさせていただろう。……麒麟君たち三人ならそうでもないが」
「あの三人はめちゃくちゃ優秀ですからね……」
「とにかく……効率よく解決しないと無理が大きい、ということを学んでもらうためにも、今は放置するしかないのだ」
試行錯誤、というのは自分で考えて自分でやるから意味がある。
実際やらせてみて、駄目な理由を考えさせなければならない。
狐太郎も社会人経験があるので、大王の方針を認めていた。
「仕事が間違っているのならともかく、効率が悪いだけなら指摘はしなくていいですね」
「そうだ。このカンヨーを守ってくれた彼のために。家族のためになってなくても……」
「家族の心労が著しいようですが……」
「アッカはわかってくれているからいい。万が一を避けるとは、こういうことだからな」
アッカは今も西方で、西重をビシバシ弾圧している。
だからこそ、アッカ自身も家族が心配なはずだ。
その彼を安心させるためには、家族が窮屈な思いをしても仕方がない。
「……ところで、効率のいいやり方とは」
「君と同じだよ、信頼できる私兵を護衛に回すのだ。さすがに君ほどではないが、ジローにだってお抱えの精鋭兵はいるからな。アッカの場合は、言うまでもあるまい?」
ナタが自ら巡回をしているのは、今育てている近衛兵が新兵で雑兵だからだ。
雑魚以外の何物でもない彼らに、要人の護衛など任せられない。それは正しい判断だ。
なので自分の抱える精鋭兵へ、近衛の身分と仕事を与えるというのも一手だ。
それなら我がことのように信頼でき、ここまでうるさいことをせずに済んだだろう。
「ナタ様にはいないんですか?」
「もちろんいたさ。彼が南方に行った後も、カンヨーに残っていたよ。王都防衛戦で全員が任務に殉じたがね」
「……無思慮でした」
「気にしなくていい、君が仇をとってくれたのだからね。それに……自分に精鋭がいないのなら、他の人へ声をかけるべきだ。それができないナタは、やはり若すぎるのだな」
東方大将軍であるオーセンは、戦力が減ったので都合してほしいと国中へ頼んできたことがある。
信頼できる兵を貸すのは誰もが嫌がっていたが、それでも結局国中から派遣されてきた。
結果的にオーセンへの印象は悪くなったが、それを含めて大将軍の器量であろう。
「近衛兵の再編もまったくの新兵だけ集めて、無から始めている。これもかなり効率が悪い、半分ぐらいは古強者で構成するべきだった」
(社長以外全員新人って状況で、会社立ち上げるようなもんだな)
「だがそれも、効率が悪いだけだ。長い目で見れば、連帯感も生まれていい近衛になるだろう」
効率が悪いことが、必ずしも悪というわけではない。
負担がデカいかもしれないが、最終的な完成形がいいのなら否定できるものでもない。
「試行錯誤してもいい。ナタへそう言った私が、効率の悪さを指摘する気はないさ」
試行錯誤とは、成功と失敗の両方を体験するだけではない。指導要領や効率の良し悪しも含めて、いろいろ試して正解を探っていくことなのだ。
それは周囲の、温かい理解が必要である。
「……まあ正直を言えば、うかつなことを言いにくくもあるのだ」
「は?」
「君は詳しく知らないだろうが、君の前任者であるギュウマには、ナタだけではなくゴクウやコウガイという後継者候補がいた。アッカにとってのガイセイ、ジローにとってのガクヒのような者たちだ。ギュウマと共に役目を果たしたが、あの二人ならもっとうまくやっていただろう」
純粋に現時点の能力だけで評価するなら、ナタよりもガイセイの方が近衛兵長には向いている。
なんだかんだ言って精鋭に位置する抜山隊の隊員へ声をかけることもできるし、麒麟をスカウトしたように対人スキルも高い。
護衛に関しては専門外だが、他の人にノウハウを習いつつ、できる人を借りたりして対応するだろう。
そのあたりはアッカの教育のたまものであり、シュバルツバルトでBランクハンターを率いていた経験である。
じゃあギュウマはナタへそういう教育ができなかったかといえば、そうでもないのだ。
むしろギュウマはジューガーとともに、アッカを矯正したうちの一人である。家にいたころは親でも見捨てるほどだった彼を、なんとか社会で生きていけるようにしたのは彼の功績だった。(ちなみに要領よく生きるようになったのは、オーセンの影響)
その彼が、真面目で礼儀正しいナタへ、指導できないわけがない。
ではなぜナタが不器用で非効率的なのかと言えば、ナタが教育を断っていたからである。
「その二人へナタが気を使って、あえて主席に必要な指導は断っていた。こうなるとは……想像もしていなかっただろう」
「……陛下やラセツニ様が、何故彼の暴走を看過しているのかわかりました」
周囲の温かい理解とは、こういうことなのかもしれない。
周囲以外にしわ寄せがきても、周囲が守るので本人に届かないのだ。
だがそうやって守ることこそ、理解者の務めかもしれない。
誰だって最初からうまくやれるわけではないのだ。
(俺は最初からいきなりシュバルツバルトに行かされたりしていたわけだが……コゴエたちもいたし、アッカ様が鍛えた討伐隊がいたしなあ……)
狐太郎は自分が地獄にいたことは認めるが、丸裸ではなかったのだと再認識していた。
「だが私も、アッカの家族をいたずらに苦しめたいわけではない。君が責任をもって西へ連れて行ってくれるのなら、私としてもお願いしたい」
「やっぱり俺が責任を持つんですね」
「君ならナタも安心だからな。それに……誰がどう考えても君が適任だ」
「ウズモは最近働き通しだったのでサカモが足になるのですが、それでもよろしいですか」
「それでも過分なぐらいだ、鵺もAランク下位だろう?」
「……そうですね」
圧巻のアッカ、その親族を護送する。
ふざけているようで重大な任務であり、狐太郎以外には任せられない案件だった。
「いろいろとこき使って申し訳ないが……アッカの家族のことを、よろしく頼む」
※
さて、先日までウズモたちは頑張って働いていた。
その彼へ無理を頼むのは、狐太郎としても本意ではない。
これがウズモがいないとどうにもならないのならともかく、サカモでもどうにかなることである。
なのでサカモを足にして移動するつもりなのだが、ここで問題が起きる。
ウズモなら一日で目的地に直行できるかもしれないが、サカモだと数日はかかるのだ。
つまり道中で、宿泊をしなければならない。よって宿泊先をある程度決めて移動の計画を練らなければならないのだ。
それ自体は、悪いことではない。むしろアッカの家族にとって、好都合と言えるだろう。
何日もかけて西方にいって、何日か滞在して、何日かかけて帰ってくる。
それだけ長く羽が伸ばせるし、なんなら旅行もできる。王都が占領されている間も拘束されていた彼女たちにとって、夢のような話であろう。
だが準備が必要だった。
出発はおよそ一週間後、つまり狐太郎が帰ってきてから数えて十日後のことである。
十日間、現状が維持されたのである。
彼女たちは耐えた、十日で解決するから我慢しようと。終わりが見えたから、子供たちにも言い聞かせていたのだ。
その間狐太郎は、寝ていた。
適度に運動をはさみながら、寝ていたのである。
狐太郎はこの手のことでは指示を出すだけの人間なので、体調管理に余念がなかった。
悪魔の力を借りた代償は、彼の心身の根深いところへ傷を作っていた。
具体的には人間一人を殺しかけたとか、各地の善良なお貴族様へ餌やりの協力をさせたとか、悪質な犯罪者たちがこの世の地獄を見るとことか、それを見て悪魔が笑うところとか。
だが何日も寝ていれば、そのうち消化される。
決定的な何かを失ったわけではないのなら、なんとか持ち直せる。
仲間のため、自分のため、必要なことだったと言い切れる。
必要なことだったと言えるから、迷いはないし後悔もない。
ナタも同じようなものだろう。どれだけ嫌われても、非合理でも、守るべきものの為に頑張っている。
(本当に取り返しがつかないのは、西重の残党たちか……彼らだって、ナタさんと同じような事情を抱えたうえで、取り返しがつかない中あがいている。そんな人たちを、俺は悪魔のいけにえにしたわけだが……いや、悪魔が俺に捧げたんだが)
ふと、悲しくなる。
(なんで悪魔が俺に供物をささげるんだろう……)
悲しさは増す。
(俺が命じたからだった……おかしい、俺はシャインさんの要請で、コチョウさんを助けたかっただけなのに……)
誰かへ助けを乞うのならば、何かを差し出さなければならない。
誰かを助けようとすれば、何かを差し出さなければならない。
誰かを働かせるには、何かを差し出さなければならない。
西重の残党、あるいはそれ以外の悪人にも、それなりの事情があるのだろう。
その彼らを有害だからと言って弄び、悪魔の餌としたのだ。
それに罪悪感を受けないのは、いいこととは言えない。
だがそれでも、狐太郎に他のやり方はなかった。
最強の魔物使いは、魔物使いでしかない。
魔物を操るのなら、これは然るべき状態だ。
「強くなりてぇ……」
強さ以外のすべてを持つ小男は、いまさらのように強さに憧れた。
頑張りさえすれば自分でなんとかできる、ナタのような強さに憧れた。
誰かに乞わなくてもいい、自分の力を求めた。
英雄でさえも狐太郎の持つ軍事力に憧れているが、それをわかったうえで焦がれていた。
自分一人で何でもできるのなら、こんな嫌な気分にならずに済んだのだ。
ああ、ナタの気持ちがわかる。
自分で何でもしたくなる、そんな気持ちが。
誰かに任せる不安だとか、うしろめたさだとか、申し訳なさだとか。
それを気にせず、自分で何とかしたい。できるのなら、やりたい。
ジューガーと同じ境地に、彼も達していた。
「狐太郎様、失礼します」
「ん……フーマか」
自分の傷を舐めていると、侍従のフーマが声をかけてきた。
彼女たちが現れると、一気に彼の心は仕事モードに変わる。
「シャイン様が、お礼を申したいといらっしゃいました」
「……ああ、通してくれ」
ある意味当然の流れで、シャインが狐太郎を訪ねてきたらしい。
親しみやすい彼女と会うのは、正直に言ってそこまで負担ではない。
それに追加で何かの用件を頼んでくることもなかろうし、狐太郎は一人で悩んでいる時よりも気を楽にできていた。
「ごめんなさいね、失礼するわよ」
「どうぞどうぞ……」
入ってきた彼女は、やはり晴れやかだった。
その表情を見れば、ひとまず安心である。
なにせ彼女はある意味素直で、笑った顔で新しく課題を持ってくることはないからだ。
(仕事は終わりました、と報告すればいいんだ! いやあ、よかったよかった!)
ノータイムで仕事が舞い込んだので忘れかけていたが、狐太郎は一つの難題をこなした後で、また新しい仕事を任されただけだった。
仕事が際限なく蓄積していく、なんて事態は防がれたのである。それはいいことだった、間違いなくいいことだ。
(仲間集めの時みたいに、亜人の偉い人からプレッシャーかけられたりせずに済むからな……!)
何の問題もなく終わりましたよ、と報告できる安堵。
これは社会人の持つ共通の、偽りのない安心感である。
「まず……コチョウちゃんなんだけど、今は楽しく学校に通えているらしいわ。あの子は優秀だから目立つかも、って貴方も心配してたけど……どうやらそれは心配ないみたい。ありがとう」
「そうですか……それはよかったです」
「各地を巡って、治安回復やら修理やら……大変だったみたいね」
「いやいや……俺は何も……指示をしていただけですから……いえ……」
弱音を吐けるのは行動を達成し、気が緩んでいるからだった。
ナタは弱音を吐けなかったが、狐太郎は吐けたのだ。
狐太郎の中に、新しい気泡が生まれた。
そしてそれは、するりと言葉になった。
「指示……それさえあいまいだ。俺はいつもそうですよ」
狐太郎の自嘲に対して、シャインは戸惑わなかった。
狐太郎の言わんとすることを、彼女はわかっていたのだ。
「……そうね、貴方は指示をするというよりも交渉をする人、仕事を管理する人だもの。指示とは少し違うわね」
「ええ……あの森にいた時と変わらない。俺は今でも、大して成長していない」
ある意味気楽さゆえの弱音である。
仕事が半端な状態でこれを言い出したら、それこそ『何言ってるんだ』と怒られるところだ。
なんでもいいから仕事を完遂しろ。
そうした憤りへの先回り、何でもして仕事を終わらせたからこその弱音。
「この領地の復興をしろ、とは言った。でも具体的にどの橋を、どう直せ、なんて指示はできない。この街の悪党を捕まえろ、なんて言った。でも、どこに潜んでいるのか、どう捕まえるのか……指示できない」
これは才能ではなく、純粋に経験と能力であろう。
真面目に頑張っていれば習得できる、誰でもできるからこそ誰もから求められる能力。
現場の人間へ具体的に指示をする、現場を知っているからこそできる監督力。
それが、狐太郎にはできないのだ。
「ものすごく大雑把ですよ、俺のやっていることは。それこそ……無能でもできる」
「ケイって子から言われたこと……まだ引きずっているのかしら?」
「いえ……引きずるというか、ことあるごとに思い出す感じですね」
シャインへ仕事を報告するという段階になって、感謝と称賛を贈られて、それで噴き出た自嘲。
相手から褒められた時、自分を省みて、こぼれだす事実の羅列。
「なんというか……足りないことだらけですよ」
だがこれを言える相手というのは、なかなか珍しい。
こればっかりは四体の魔王にも、ブゥにも、こぼせない種類の弱音だ。
「別にいいんじゃないの? あなたもわかっていると思うけど……貴方の仕事、楽じゃないでしょう」
「はい」
シャインはそれをするりと受け入れていた。
だからこそ狐太郎が求めている言葉を、理路整然と並べた。
「楽じゃない仕事をしているのなら、引け目に思う必要はないでしょう」
「……そうですね」
「貴方が貴方の仕事をしなかったら、大王陛下もジョー様も大変だったわ。だからいいのよ、貴方はもうパンク寸前なぐらい頑張っているんだから」
上に言われたことをやる。下の人間に仕事を割り振る、というのも立派な仕事である。
中間管理職、指示待ちの男も、立派なものである。
「貴方にはとても優秀な仲間がたくさんいて、その子たちをまとめ上げるために一生懸命やっている。それが貴方の仕事なら、別の職種の人たちへ劣等感を覚えるのではなく……敬意を持てばいいのよ。それで十分だわ」
「……そう言ってほしかっただけなのに、すみません」
「いいのよ、むしろ私の方が心苦しいぐらいなんだから」
シャインは、言葉にした以上の心苦しさを覚えていた。
狐太郎がここまで苦しんだのは、自分が頼んだからなのだ。
(狐太郎君がここまでへこむなんて、各地を回るのはやっぱり大変だったのね。正直、ここまでやるなんて思ってなかったし……本当にごめんなさいね)
軽々しくお願いをするのはやめよう。
シャインは深く反省するのだった。




