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子子子子子子子子子子子子

 いきなり他国の英雄が現れて、こちらの英雄と話を始めた。

 対応をしてくれるのはありがたいが、たまったものではない。


 エツェル・キョウドと言えば、真に英雄。

 彼がその気になれば、この付近など一瞬で消し飛ぶ。

 仮に狐太郎一行が応戦しても、同じような結果にしかならないだろう。


 スイコー伯爵たちは逃げ出すこともできず身を寄せ合い、嵐が去ることを待っていた。

 その彼らが口にするのは、呪いの言葉。

 こんなことなら、狐太郎を逗留させるべきではなかった、という後悔の呪いであった。


「なんてこった……状況は悪くなるばかりだ……」

「何が四冠の狐太郎だ……さっさと出て行ってくれれば、こんなことにはならなかったのに」

「恩人だからと逗留してもらったけども……これならいないほうがましだ……」


 彼らは心が弱かった。

 しかし咎められるものではない、いきなり他国の英雄が現れれば同じようなことになるのが普通だ。

 エツェルが狐太郎に会いに来たことはわかっているので、そう言いたくもなる。


「お前達……忘れていないか」


 スイコー伯爵は、内心で同じようなことを考えていた。

 だがある程度『まっとう』な思考もできていた。


「狐太郎殿のところへエツェルが来たのは、あの娘の対応を我らが任せたからだぞ」


 とばっちりを受けたというのなら、それは狐太郎の側である。

 少なくとも呼んだ者たちが『何でいるんだ』と思うのは筋違いである。


「で、ですが、あの方に対応を任せた結果、こうなったのでは……」

「まあそうだが……ではあの方を直ぐ追い出していれば、どうなったと思う?」


 全員、無言であった。

 お忍びの休暇中に無理やり呼び出して、業務範囲外の仕事を押し付けて、終わったら『じゃあ帰れ』。

 相手が木っ端ハンターならともかく、救国の英雄である。そのうえ、彼の護衛達も侯爵家や元十二魔将。

 ただの伯爵家如きが、逆らっていい相手ではない。


「我等はあの方に守られているのであって、巻き込まれているのではない。それもわきまえずにうかつなことを言えば……この国のすべてが敵になると思え」



 狐太郎の持つ倫理観において、父親が子供を殴るというのはあまりよくないことである。

 いや、はっきり言えば犯罪だ。もちろん場合にも依るだろうが、目の前のメズヴは躾をはるかに超えていた。

 警察が見たら、逮捕されるレベルであろう。それほどに徹底して打ちのめしており、もはや拷問の域であった。


 アカネ、ササゲ、コゴエ、クツロ。

 四体の魔王も、比較的近い価値観を持っている。

 彼女達もまた、暴行を肯定的にとらえることはない。


 少なくとも狐太郎たちは、彼女を穏便に送り返したのだ。

 それで受け取った側ががっつり傷ものにしていれば、腹立たしく思うだろう。


 だがそれも、場合に依ることだ。


「……よくよく考えれば、ごもっともね。相手をして損したわ。最初からふんじばって、北笛に送り返せばよかったのね」

「そうだよね……私を買う気だったけど、私を買えるぐらいの家畜なんていないよね……」

「英雄も大変ね、こんなバカな娘の尻拭いをしないといけないなんて」

「我らの対応が間違っていなかったのなら、気に病むこともないだろう。戦争がありえたのだ、慎重に運んで悪いことはない」


(ガイセイも言っていたけど……英雄の傍にいる人は、英雄の足を引っ張ることしかできないんだろうか……)


 みんな、理解していた。

 なんかおかしいな~~と思っていたが、違う価値観の国から来たからだな、と考えて配慮をしていた。

 しかし実際には、彼女が馬鹿だったのである。


 行動にいまいち一貫性がなかったのは、単に彼女が馬鹿だったからなのだ。

 物凄く大変だったのは、バカの相手をしていたからなのである。

 わかってしまうと、何もかも腑に落ちた。


(道中で彼女が偉そうに言っていたことへ、一理あるなと思っていた俺は一体……)


 彼女の言っていたことは正しかったのかもしれないが、彼女の信用が無くなったので一気に説得力が無くなっていた。

 そしてそんな人の言葉を真に受けていた、己を思いっきり恥じていた。

 これだけ多くの人に関わって、これだけ出世したのに、まったく人を見る目が養われていない。

 むしろ今まで彼女はろくでもないことばかりしていたのに、どうしてかこうしてか信じることにしたのがおかしかったのだ。


(第一印象は失礼で変な女……初志貫徹するべきだった)


 どうして人は人を信じてしまうのか。

 自分とは違う人を、無理に信じようとするのか。

 やはり発言や価値観ではなく、行動を見て判断をするべきだった。


「ったく……マックに免じてぶっ殺すのは勘弁してやったが、腹の虫がおさまらねえぜ……おぃ?!」

「は、はぃ……」

「こんなでっけえ借り、てめえの一生をぶち込んでも足りねえんだぞ?!」


 北笛には北笛の価値観があり、当然央土とは異なっている。


 セミ砂漠でホワイトが『こんなところにいるAランクを倒しても誰もお金くれない』と言っていたように、実利が無ければ央土ではあまり意味はない。

 実際氷の台地の氷喰いも、実害がないので放置されていたのだ。


 だが北笛において、己の乗騎が王になって、配下を率いてAランクを討ち取ったというのは、尋常ではない名誉である。

 どっちが正しいとかではなく、そう思われているのだ。


 つまり事実として、メズヴは大いに素晴らしい戦果を持ち帰ったのだが……。

 彼女が自力で見出したわけではなく、ヤングイの案内であり、そのヤングイへ対価を払ったのは狐太郎で……。

 その狐太郎自身も十日ぐらい彼女につきっきりで、帰りまで手配したのである。


 マックの武勲が凄ければ凄いほど、それに協力した対価も莫大で膨大になってしまうのだ。

 それをメズヴは払うつもりだったが、それは彼女の支払い能力を超えていたわけである。

 まあ、怒る。


「マジで……こんなのが自分の娘だと思うと、情けなくなってくらあ!」


 メズヴの頭を掴んで、ガンガンに地面にたたきつけている。

 しかし誰も止めない。これぐらいされても、文句は言えないのだ。


「たくよぉ……んで、狐太郎クン」

「は、はい……!」


 北笛の王、その一人エツェル。

 ふんどし一丁の彼は、膝を突きながら、はるかに小さい狐太郎の両手を、大きな手で柔らかく包んでいた。


「セーイタイショー……四冠の狐太郎……マジリスペクトしてます!」

「え……え?」

「マジ憧れてます! こんな形で残念っすけど……会えて超嬉しいっす!」

「は、はあ……」


 自国の英雄からも敬意を払われている狐太郎だが、まさか他国の王に熱狂的なファンがいるとは思わなかった。

 その眼は、少年のように輝いている。


「てめえら皆殺しだって俺らはよく言いますけど……マジで敵を全殺したのは、アンタぐらいなもんです」

「……まあそうだと思います」

「しかも大物を全部ぶっ殺した後で、美味しいところは全部他の奴に譲るとか、激シブっす!」

「……渋くはないかと」

「今回はガクヒやジローを相手に前線で撤退(ヨセンオチ)でしたけど、いつかぜって~~王都(ゼンコク)(たどり)(つき)ますんで、その時はガチの勝負(センソー)してください!」

(来ないでほしいな……)


 国境紛争を予選扱いする奴を、少しでもまともだと思った狐太郎。

 彼は再び、見る目の無さを痛感していた。

 そして親も親なら子も子だった。メズヴも大概だったが、エツェルも大概だった。


「それでですね! 俺は娘に焼き入れたあと……ほらここ」

(見せるなよ……)

「ここに焼き入れた後、盟友(マブダチ)のテッキクンとアレックスクンと(ナシ)付けまして……」


 流石は王、一応まともに判断もしている。

 問題が大きかったので、自分一人で解決せず、他の二人と相談したのである。

 なお、自分の娘にかなり重度の火傷を負わせた模様。


「今回のシャレー、央土の領地(シマ)に置いてきました」

「……え? 置いてきた?」

「うっす! 結構量あったんで、ガクヒの城の近くに置いてきました!」


 もう物凄く不安だった。

 この戦争好き、狐太郎へ何を送ったのか。


(嫌なものだったら、断っていいのかな……いや、断ったらそれはそれで不味いけども……)


 狐太郎は、不安だった。

 もしも変な物だったら、どうしようかと。


 狐太郎は知っている。

 好意で送られたものでも、災いを招くことがあると。

 うかつに受け取ると、ろくなことにならないと。


「央土からさらった女、全員返しました!」

「……」

「あれ? 気に入らねえっすか?」


 嫌とはいえない嫌な謝礼だった。

 狐太郎は内心どうかと思いながら、一応御礼を言った。


「いえ……とても嬉しいです。私の主である大王陛下も、さぞお喜びになるでしょう……」

「よかった~~! 駄目だったらどうしようかと思ったっす!」


 なんで人を攫った連中へ、返してくれたことで御礼を言うのだろうか。

 そんなもん帰して当然だろうがボケ、というには狐太郎は大人になりすぎている。


「ご主人様……ご立派です!」

「……ガクヒさんとジローさん、大変だったんだね」

「まあよかったじゃない……そう思いましょう」

「ご主人様だけではなく、他の方からも異議はあるまい。あの徒労の対価と思えば、十分以上のはずだ」


 なお四体の魔王も空気を読んでいた。

 今ここで怒っても、きっと伝わらないだろう。

 それよりもむしろ、さらわれていた女性たちが帰ってきたことを喜びたかった。

 そう思わないとやってられない。


「ちょっと多すぎて気を悪くするかなと思ったんですけど、これぐらいしたほうがいいってテッキクンが言うんで……」

(まさかコイツ、半分帰してあげるよ、で済ませる気だったのか……?)

「このバカがとんでもねえ前例(マエ)作っちまったんで、他の奴が真似するかもしれないじゃないっすか。実際、マックの武勲を聞いて、スカハとイーフェはイライラしてるみてぇだし」


 だが話を聞くと、気遣いが見えた。

 贈物というか、返却されたものが大概アレな気もするが、ちゃんと狐太郎に気を使っている。


「狐太郎クンはでっけー人ですけど、噂を聞いた馬鹿が何人も来たら、流石にきついっしょ」

「……そうですね」

前例(マエ)には前例(マエ)、これぐらいの返礼ができる奴なんていませんから、もう心配いらねっすよ!」


 メズヴが馬鹿をしたせいで、北笛側から見れば『狐太郎のところに行ったらAランクの敵がいるところへ案内してもらえる』という前例ができてしまった。

 だが三人の王が気を使ったので『狐太郎にオネダリしたらすげえ対価を払わないと駄目』という前例ができたのである。

 これなら狐太郎も北笛の誰かから何かを要求されても『前の時は三人の王が大量の人質を返してくれたけど、お前はどうなん?』と言えるのである。

 なるほど、ありがたいことだった。


 でも最初からさらわないでほしかったし、戦争もしてほしくなかった。


「ってことで、そろそろ俺も帰ります! あんまり長居する(ダベってる)と、ガクヒやジローがうるせえんで!」

「はい……どうか帰り道もお気をつけて……」


 かくて、狐太郎の外交手腕によって、北笛にさらわれていた多くの女性達は、貴賤を問わずに全員解放された。

 今回のことは非公式ではあったが、そもそも北笛側はそれを知らないので、ちゃんと『狐太郎に感謝しろよ』と女性たちに言ってから解放した。

 これによって狐太郎の名声は更に上がり、多くの感謝が狐太郎の元に届き……それへ返信するのが狐太郎の仕事になるのだが……それは少し先のことである。


「行くぞ、お前ら! 北笛最強!」

「キョウドは最強!」


(ガクヒさん、ジローさん……仕事もっと頑張ってくださいね……俺に仕事回さないでくださいね……)


 名目上、一時は自分の部下になっていた、北を守る二人の英雄。

 彼らにより一層頑張ってほしいと願う、元征夷大将軍なのであった。



 さて、今回の襲来の後、狐太郎は寝込んだ。

 すげえ寝込んだ、むしろ気絶していた。

 なんかこう、頭をぶん殴られた後ぶん回されたかのような、そんな具合にダメージを負っていた。


 なぜこんな辛い目に遭ってまで、人は仕事をするのだろうか。

 休日出勤したらなだれ込むように連勤……そして入院。

 世界が変わっても、人間社会は変わらないのかもしれない。


 だがバブルの献身的な治療によって、数日で復調。

 ぶっちゃけ一月ぐらい寝ていたかったが、流石にスイコー伯爵に悪いので移動となった。


 その出発の日、同じように逗留していたヤングイもまた、シカイの元へ帰ることになったのである。

 別れの挨拶では、しばらく話ができなかった狐太郎へ、彼女は優しく知的に微笑んでいた。


「お元気になられて、とても安心しました。あれだけ多くのことがあったのですから、普通のお方でも苦しかったでしょう。ましてやお体の弱い狐太郎様では、さぞお辛かったはず……本当にお疲れさまでした」

「い、いえ……まあ……」


 ヤングイからの労いに、狐太郎は応えきれなかった。

 これも仕事ですからと言いたいが、休暇中であったはずだし、そもそも管轄外だった気がする。


(おかしい……これだけ悪魔を沢山引き連れている俺は、普通に敬遠されるはずではないのだろうか……)


 狐太郎は、己を見つめなおした。

 そして気付く、猫の手も借りたいと言う現実に。


(今後高額請求したら、そういう前例(マエ)ができてくれるのだろうか……)


 狐太郎の心から、優しさが失われつつあった。

 でも元々義務感で仕事をしていたので、優しさが抜けても支障はない模様。


「少々意外なことが続きましたが、これも四冠様のお力によるもの……どうか卑下なさらず、胸を張ってください。狐太郎様のご尽力によって、多くの方が救われたのです」

(誰が俺を救ってくれるんだろう)


 切ない思いが、溢れて止まらない。

 果たして狐太郎は、どうすれば四冠の重圧から救われるのだろうか。


「そして……」


 ちらりと、彼女はササゲを見た。

 物凄く期待している顔の彼女に、ヤングイは微笑む。

 微笑んだうえで、狐太郎を向いた。


「アパレ様が引いた、大当たりの札。私には見つける(・・・・)ことができませんでした」

「……そうですか」

「流石は最強の悪魔使い様の出した問題……今の(・・)私には見つけることができないようです」

「そうですか……」

「精進いたしますので、また挑戦させてくださいまし」


 とても女性的な笑みを浮かべて……とても楽しそうな、幸せそうな笑みを浮かべて、彼女はアパレに笑った。


「アパレ様……私に見つけられると思いますか?」

「私にはわかりませんが……そうなると素敵ですね」

「ありがとうございます」


 そして、最後に、しとやかに一礼をして、彼女は去っていった。


「なんか意味深だったわね……」

「え、そう?」

「ご主人様、どういう意味だか分かる?」

「何やら暗示していたようですが、伝わったのですか」


 四体の魔王は、狐太郎に尋ねた。

 果たして彼女は、何を言いたかったのか。


「プロポーズされた」


「は?」


「だから……プロポーズされた」


 エツェルの下着姿を見た彼女は、大当たりがどこにあったのか悟ったのだ。

 その上で、狐太郎の下着を見る資格がないので、それを手に入れるために頑張ると宣言したのだ。

 そして狐太郎の下着を見る資格など、それこそ妻ぐらいにしかあるまい。

 

「はあ……情熱的な方ですね」

「まって、アパレ……貴女にも通じたの?!」

「もちろんです」

「何があったの?!」


 こうなると、褌を知っていたことが逆に枷だった。

 ササゲはエツェルが褌を締めていても、なんとも思わなかったのである。

 それこそメズヴが下着姿であったことと、何も変わらないのだ。

 だからこそ、エツェルの褌がヒントになったとは、夢にも思わないのである。


「もういいだろ、さっさと旅行に戻ろう……」

「まって、なんで、なんで?!」


 ササゲは縋り付いてくるが、狐太郎に答える気力などあるわけもなく……。


「いいから」

「良くないわ!」


 ササゲに対して、誠意を示そうともしていなかった。


「ササゲ、いい加減にしなさい。さっさと出ていきましょ」

「そうだよ、ご主人様がまた倒れたらどうするの?」

「急いでもいいことはあるまい、ここは下がれ」


「いやあああああ!」


 悪魔は解けない謎にもがいていた。



 謎は解けた。

 三枚のカード以外に使われた、もう一つの小道具。それは『ふんどし』であろう。

 アパレや狐太郎の反応を見るに、大当たりのカードはふんどしの前部分に付けられていたのだろう。

 残り二枚の外れは、両手に持って……さあどれだ、と言ったに違いない。


 彼はアパレを騙したというよりも……悪魔としての遊び心を刺激したのだ。

 どれが外れかわからないようにしたのではなく、こっちを引いたほうが面白い、俺の仲間になったほうがおもしろいと勧誘したのだ。


「ぷくふふふふ……」


 しょうもない下ネタだった。

 おそらく彼女自身が同じネタを披露されれば、失笑もせずに冷めて、勝負自体を投げていただろう。

 だがこういう形でわかったからこそ、その下ネタに笑いが生まれた。


 なんという滑稽さ。

 こんなしょうもない陳腐な笑いを、魔王ササゲが必死になって求めているのだ。

 そして狐太郎はそれを隠していて……あんな予測できない方法で明らかになってしまったのである。


「ふふふふ……!」


 思えば、狐太郎があれだけ冷めていたのも当然だ。

 クイズとして成立させるには、ヤングイがふんどしを知らないといけないのである。

 ヤングイが知らなければ、話はそこで終わる。そしてヤングイは、実際にそれを知らなかった。

 だから……なのに……馬鹿みたいだった。


「ブゥ様曰く、狐太郎様はいつもああだとか……もしもお傍に居られれば、退屈せずに済みそうですね」


 救国の英雄、狐太郎。

 彼は如何なる星の下に生まれたのか、騒動が寄ってきて、意味の分からない決着にたどり着く。

 それを彼は越え続け、今に至るわけだが……それはとんでもなく数奇な運命であり、天のもたらした謎を解いていく人生であろう。


「私も公女……さて、ダッキ様と競り合いますか」


 狐太郎の価値観は、央土と一致しきっていない。

 だがそれでも何とかしているのは、メズヴと違って賢いからだ。

 

 その賢さこそ、ヤングイの求めるものであった。

 それこそ、彼女にとっての価値であった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 彼女の支払い能力を超えていたわけである。 小金持ち2世の馬鹿ボンボンあるあるだなぁw
[一言] 狐太郎の虚弱さを考えると看護師とか介護士にも下着を見る資格はありそう
[良い点] どんどんどんどん狐さんの功績が積み上がっていく。 そもそも救国の征夷大将軍の段階でもうヤバかったのにこれは……。逃げられない!!
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