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 伝説に曰く、ネメアの大獅子は刃物が通らないという。

 そこで英雄は、素手で絞殺したそうな。


 このように伝説で語られるAランクのモンスターは、倒し方がわかっていても常人で実践できるものではない。

 逆にAランクのハンターであれば、『殴っていればそのうち死ぬ』という理屈で討伐も可能である。


 つまりAランクのモンスターの攻略法など存在しない。

 各時代で語られる伝説の英雄が、何時どこでどうして討伐したのか。

 それだけが伝えられているのだ。


 よってこの大百足、ドラゴンイーター、エイトロールと戦う三体は、自力で攻略していかなければならない。


「ねえコゴエ、私はブレスをあんまり吐かないほうがいいかな?」

「気にせず吐いてかまわん。お前が火を噴けば多少温度も上がるが、そんなことを気にしている場合ではない」

「そうね……来るわよ!」


 巨体故の貪欲さか、大百足は獲物を平らげたばかりにも関わらず、三体へ襲い掛かっていく。

 その数、およそ十。数量だけで見れば大したものではないが、Aランク上位の群れである。

 大きくなったアカネやクツロを一飲みにするほどの大きな怪物は、我先にと襲い掛かる。


「シュゾク技、鬼の金棒!」

「シュゾク技、ドラゴンファイア!」


 ただ食いついてくるなら、二体でも問題なく迎撃できる。

 半数をクツロが叩き潰し、半数をアカネが焼き飛ばす。

 ただそれだけで、最初の攻撃を潰すことができていた。


「……これが、竜王」

「鬼神……亜人の王……」


 しかし、その迫力たるや尋常ではない。

 魔王の姿になった二体の攻撃は、まさに猛威を振るうもの。

 さきほどブゥが見せた技でさえ信じられないほどだったが、この二体はそれを悠々と超えている。

 まさに格が違う。


「ん?」

「あれ?」


 しかしその驚嘆の一方で、クツロとアカネは拍子抜けしていた。 

 自分たちが迎撃したドラゴンイーターの、その頭が潰れていたのである。

 頭部を失った胴体がのたうちまわっているが、それでも頭部は喪失していた。


 はっきり言って、そんなに強く攻撃をしたわけではない。

 Aランクであれば、耐えることなどできて当然だった。

 少なくとも、先ほどドラゴンイーターが捕食していたモンスターなら、即死などありえない一撃である。


 であれば、ここまで弱いわけがないのだ。

 拍子抜けしたのは一瞬だけ、二体はこれから起きるおぞましい光景を覚悟した。

 それを裏切ることなく、花が散るようにつぶれていた頭部が自切され、新しい無傷の頭部が生えた。


「やっぱり!」

「気色が悪いわね……節足動物のくせに!」


 たかが頭部の再生ごときで、いまさら二体は驚かない。

 そんなものは最初のラードーンで見飽きている。


「シュゾク技、ヘルファイア!」

「シュゾク技、一鬼当千!」


 頭部が潰れても生き返るのなら、胴体を潰してしまえばいい。

 再生を終えたドラゴンイーターへ、二体は追撃を行う。

 相手を燃やし続ける炎に加えて、金棒による乱打乱撃の嵐。

 自分達よりも図体のデカい百足の群れへ、臆することなく切り込んでいった。


 だが、二体は信じられないものをみた。

 叩き潰された部位が、焼かれて延焼している部位が、勝手にちぎれたのである。


「え?」

「は?」


 そしてちぎれた部位から、頭部や尾が生えてきたのだ。

 一体を殺したのかと思えば、二体へ『分裂』したのである。

 十両編成の列車が五両編成に分かれたように、長さが半分になって二体に増えていた。

 もちろんそんな綺麗なものではない。さながらプラナリアのように、百足は高速で再生を終えたのだ。


「ど……どういう生き物……!」


 当然ながら、大百足は尋常ではないほど胴体が長い。

 大量にいることもさることながら、森と言う遮蔽物の密集している場所であることもあって、まさに果てが見えなかった。

 ラードーンとは別の意味で、『頭数』が意味を持たない。

 この怪物は、長ければ長いほど命をもっているということだった。うかつに潰してしまえば、その分相手を増やしてしまう。


「胴体を潰したら増えちゃうし、頭を潰しても生えてくるだなんて……!」

「キリがないとはこのことね……アカネ、タイカン技で吹き飛ばせる?」

「無理、絶対避けられる!」

「私のも、これだけ大きくて長いと、有効そうじゃないわ」


 ちまちま潰していれば、体力が尽きてしまう。

 大技で一気に吹き飛ばすことも可能だが、当てなければ意味がない。

 であれば、この二体では分が悪かった。


「アカネ、クツロ。臆するな、そのまま潰し続けろ。時間を稼げ、私が森ごと凍らせる」


 気づけば、空に暗雲が立ち込めていた。

 太陽は遮られ、森の中がより一層暗くなっていく。


「シュゾク技、雪雲入道」


 魔王となったコゴエが、気象を変動させていた。

 粉雪や細雪ではない、猛吹雪が突如としてシュバルツバルト全体を襲い始めたのである。

 まさしく、雪の猛襲。

 シュバルツバルトの木々でも遮れない、膨大な雪が土砂崩れのようにふりそそいでくる。


「……凄い、環境そのものが変化しているなんて」


 まるで雪国、まるで厳冬。

 土地と時節の一切が、切り替わったかのように雪が降る。

 精霊使いであるランリが、茫然として空を見上げる。

 ここまでの規模で気象を変化させるなど、まさに伝説の精霊である。


「キョウツウ技、レッドファイア」


 ササゲが一団の中央へ、赤い炎を出した。

 当然ではあるが、一団を温めるための配慮である。

 そしてその炎の熱を感じて、ようやく全員は自分が凍えていることに気付いた。


「お、お心遣いありがとうございます。セラピーエリアは心理的な負担を軽減するのですが、痛みに鈍くなる弱点がありまして……」

「貴女が気にすることじゃないわ、こういうことは私の役割だもの」


 本来であれば、氷の精霊が力を発揮しているのに、炎を出して暖を取ることは好ましくない。

 一流の精霊使いであれば、氷の精霊と同調することによって耐寒性を得ることができるし、熱を出せば氷の精霊の邪魔になってしまう。

 しかしそんなことが問題にならないほど、コゴエの降らせる雪は膨大だった。


「しばらくの間、私は周囲の温度を下げることに専念する。お前達でなんとか持たせてくれ」

「わかったわ!」

「任せておいて!」


 広範囲を攻撃するのなら、アカネやササゲよりもコゴエの方が優れている。

 しかし相応の準備が必要で、どうしても時間を稼がなければならなかった。

 だが作戦は成立し、勝機は見出した。もはや三体に不安はない。


 だが不安がないことは、ドラゴンイーターも同じことだった。

 降り積もる雪の中、ドラゴンイーターはなおも食事を続行する。

 節足動物、変温動物では耐えられない温度の中で、何一つ衰えを見せない動きで殺到してくる。


「シュゾク技、一鬼火勢!」


 手にした金棒を振るい、クツロはドラゴンイーターを迎撃する。

 頭を潰せば生えてきて、胴を切り裂けば分裂する。であれば頭を潰し続けるのみ。

 鬼神の金棒がうなりを上げて、百足の体液を雪の中へばらまいていく。


「シュゾク技、ヒートブレス!」


 アカネが口から吐き出すのは、灼熱の炎ではなく高温の息。

 焼いても死なない、焦げても生えてくるのなら、吹き飛ばしてしまえばいい。

 熱を帯びた風が、襲い来るドラゴンイーターの接近を許さない。

 周囲に積もっていく雪を一瞬で蒸発させながら、高熱の嵐を巻き起こす。


 猛攻に次ぐ猛攻、猛攻と猛攻のぶつかり合い。

 極低温の世界で行われる、Aランク上位の衝突。

 それは周囲の木々をなぎ倒し、大気を荒れ狂わせていく。

 大地は揺さぶられ、立つことさえままならない。

 怪物同士の激突は、近くに寄ることさえ命がけだった。


「あばばばばば……!」


 狐太郎は既に泡を吹いていた。

 たとえるのなら、シートベルトをつけずにジェットコースターに乗っているようなものだろう。

 規格外の怪物がぶつかり合っていることによって、その影響に耐えきれなくなっていた。


「……一応聞くけど、出力上げられる?」


 周囲を覆う、癒しの波動。

 それによる回復効果をもってしても、回復しきれない余波が周囲を襲っている。

 であれば、多少でも回復効果を上げてもらうしかない。

 狐太郎を抱きかかえているササゲは、リァンに尋ねた。


「上げることはできますが、狐太郎様が耐えきれないかと……」

「そうでしょうね……」


 右から引っ張られている人間を、左から引っ張り返す。

 そんなことを繰り返していたら、肩が脱臼する。

 薬も量を多くすれば毒になるように、狐太郎の体では回復と損傷を受け続けることに耐えられないのだ。

 もともと、火傷をする端から水をぶっかけるような荒療治である。

 状況を打破するには、別のアプローチが必要だろう。


「仕方ないわね……セキト、貴方に防御技はある?」

「一応はございますが……この規模を受けきれる自信はありません。陛下、お許しを」

「あるにはあるのね?」


 ササゲもセキトも、加虐の趣味がないわけではない。

 しかしそれは、自分にも主にも余裕があるとき、暇なときにやるものだ。

 今のような全員死にかねない状況で、趣味に没頭することはない。


「ブゥ、こちらに来なさい」

「へ?」

「いいから来なさい」


 泡こそ吹いていないものの、ブゥも慌てていた。

 自分よりもはるか格上による、参加できない戦いである。それを前にして能天気でいられるわけもなかった。

 そんな状況で魔王から呼び出されれば、彼もさらに困惑するだろう。


「あ、あの……僕を生贄にするとか、じゃないですよね?!」

「……」


 重ねて言うが、ササゲもセキトも、窮地でぐだつかれることは嫌う。

 ササゲはものすごく苛立たしい顔をした。


「ひぃ!」


 怒られる、殺される。

 正しく危機感を抱いたブゥは、あわててササゲに駆け寄った。


「な、何を……?」

「私の力を貸すわ、使いなさい」


 狐太郎を抱きしめながら、ササゲはブウの肩を鷲掴みにした。

 明らかに乱暴で、すさまじいほどに力づくである。


「あ……あばばばば!」


 ブゥの体に、膨大な力が注ぎ込まれる。

 それは通常のセキトと同等なのだが、タダでさえセキトから力を受けているブゥには、とんでもなく負担だった。


 攻撃的ではないとはいえ、普段の倍の力を注がれて、倍強くなるわけもない。

 狐太郎が回復の力に耐えられなくなったように、ブゥもまた強化の力に苦しめられていた。

 しかし、ブゥはこの世界の基準においてさえ天才であり、代々悪魔を使ってきた一族の出身である。

 文字通り、生まれも育ちも才能も違う。


「あばばば……! う、う、うん! ななな、なんとかああああ! なんとか、いけそう~~!」


 ササゲから離れたブゥは、普段の倍に至った力をなんとかものにしている。


「うおおおおおお! なななな、なんか怖いけども! いけるよ、セキト!」

「おお、素晴らしい! 流石は陛下、ここまでの力を貸していただけるとは!」


 吹き荒れる悪魔の力。

 一時的にAランクに到達したブゥが、その力を行使する。


「ギフトスロット! ダブルデビル! サイドライツ!」


 ブゥを中心として、闇のとばりが一団を包み込む。

 それは悪魔の力による防御陣、外界からの影響を遮断する結界だった。

 無論その耐久力は、使っている悪魔の力に比例する。

 セキト一人では外の攻撃を遮断しきれるものではないが、ササゲが加勢していれば話は別だった。


「おおぅ……凄い力だ」


 膨大な力を感じるブゥは、高揚感に戸惑っていた。

 しかし周囲の面々からすれば、戸惑うどころではない。

 先ほど見たブゥは、ここまで強くなかった。

 だがササゲが力を貸しただけで、伝説の英雄に比肩する力を発揮していたのである。


「うう……」

「ご主人様、大丈夫? ああ、しゃべらなくていいわ、私がいるから安心よ」


 悪魔の王であるササゲは、自分の主が持ち直していることに安堵していた。

 彼女はただ、自分の主を守るためだけに、一時的とはいえそれだけの力を貸し出したのである。

 それも、自分から積極的に。


「……早く終わらせなさい、コゴエ」


 彼女はただ、戦いが終わることを望んでいた。

 もちろん、自分たちが勝つことを前提として。

 とはいえ、それも楽ではないと、わかり切っていた。



 ドラゴンイーター、エイトロール。

 その最大の特徴は、自切と分裂にある。


 巨大な百足のごとき姿をしているのだが、体の内部は極めて複雑怪奇。

 わかりやすく言えば、やはり電車なのだろう。百足故の長い胴体は、大量の『胴体』が縦につながることで成立している。

 無脊椎動物故に人間と全く同じ心臓や肺などがあるわけではないのだが、生存に必要な器官は各胴体にすべて入っている。

 どの胴体が潰されても、燃やされても、あるいは毒に侵されたとしても。その胴体だけを切り捨てて、新しく頭部だけ再生する。別の個体として分裂し、平然と襲い掛かるのだ。

 

 とはいえ、ただ分裂と再生を繰り返すだけならば、そこまで脅威であるはずもない。

 最大の特徴が自切と分裂にあるとしても、最大の武器は大顎だ。


 その咬筋力と顎の強度はすさまじく、他のAランクが持つ屈強な肉体さえもたやすくかみちぎる。

 分裂と言う不死と、大顎と言う捕食手段。それを併せ持つからこそ、この怪物は生態系の頂点に君臨しているのだ。


「あ、あああああ!」

「大丈夫、アカネ?!」


 巨大な竜になったアカネは、当然ながら尋常ならざる硬度の鱗を獲得している。

 機動力、攻撃力、防御力を備えた火竜の王は、さながら重戦車。

 ベヒモスほどではないとしても、肉も鱗も骨も、魔法や剣をはじき返す強さを持っていた。


 その体が、一部とはいえ食い破られていた。

 致命傷からは程遠いが、それでも手傷を負っていた。


「うん、なんとか……クツロは?」

「この程度、怪我の内にも入らないわ」


 そのアカネよりも耐久力がやや劣る大鬼クツロもまた、少なくない、浅くない傷を負っていた。

 しかしどちらもAランクモンスター。再生能力などないが、この程度で戦えなくなるなどありえない。


 加えて、二体の奮戦も無駄ではなかった。

 無限に思えた大百足の物量も、叩き潰され焼き払われて、いよいよ底が見え始めていた。


「やっぱり、頭から順に潰していけば数が減るね……」

「横に斬れば数が増えるけど、縦に裂けば一気に短くできる……プラナリアかとおもったけど、そこまで無茶な分裂はできないみたいね」


 今も猛烈な吹雪が続いているが、二体の周囲に雪はほとんど積もっていない。加えて、温度もそこまで下がっていなかった。

 やはりアカネが火を噴いたが故だろう。火竜と雪女が同じ場所で戦えば、こうなるのは当たり前である。アカネが火を噴くたびに、コゴエの邪魔をしているのだ。


「このまま私たちだけで勝てちゃうかも?」

「だったらいいんだけど……!」


 とはいえ、アカネの楽観もそう見当違いではない。

 ただの事実として、もう勝利は見えている。

 コゴエの技が発動せずとも、二体だけで勝ち切れてしまう。


 しかしそれは、ドラゴンイーターにもわかってしまうことだった。

 このままだと、胴体が全て潰されて死ぬ。

 現状分かっている範囲で、高確率でそうなってしまう。

 そうなれば、ドラゴンイーターも最終手段を使わざるを得なかった。

 

 アカネとクツロの失敗は、相手をじりじりと削っていったこと。

 畳みかけが足りず、とどめを刺しきれなかったこと。


 ドラゴンイーターはダメージを受けると、自切と分裂を繰り返す。

 しかしそれは、やろうと思えば自主的にできてしまうことなのだ。


「アカネ! 何かするつもりよ!」

「何かって……毒でも吐くの?」

「わからないから、構えなさい!」


 ドラゴンイーターは、自分の体を切り離し始めた。

 生き残っていたすべての個体が、すべての胴体を切り離し始めたのである。

 それら胴体は、一気に頭部と尾を再生し、個体として成立し始めたのだ。


「え……ええ?! そんなのアリ?!」

「自分で分裂を?!」


 今までは、胴体の長さはともかく、頭の数は知れていた。

 しかしここにきて、一気に頭の数が増えた、個体の数が増えたのである。

 アカネやクツロの体をかみちぎる、強力なあごが増殖したのである。

 手数、頭数は、ここにきて許容量を大きく超えていた。


「……アカネ、クツロ。よく持ちこたえた、ここからは私がやろう」


 雪女の声が、降りしきる雪の中で響いた。


「準備はできた、私が決める」


 大百足の失敗は、勝負をかける時期が遅かった事。

 最初の最初から分裂の限りを尽くしていれば、あるいは勝ち目もあっただろう。

 だがしかし、追い詰められるまで渋ってしまった。

 それがドラゴンイーターの敗因だった。


「シュゾク技……」


 確かに、アカネやクツロの周囲には、雪がさほど積もっていない。 

 もしもこの場の雪をかき集めても、さほどの威力は出せないだろう。

 だがしかし、今のコゴエは魔王である。意図して、広範囲に雪を降らせていた。

 このシュバルツバルト全体に、雪が降り積もっていたのである。


 この周囲にさほど雪がたまっていなかったとしても、全体からかき集めてくればいい。

 そして大百足もアカネもクツロも、この周辺一帯へどれだけ雪が積もっているのか、ちっとも把握できていなかった。


「猛獣吹雪!」


 先日ケルベロスへ放ったシュゾク技であるが、その規模はまるで違う。

 魔王として最大の範囲へ雪を積もらせたことによって、彼女の力は膨大を極める。

 アカネのレックスプラズマが巨大な都を焼き払えるように、コゴエの放った氷雪の獣は城一つを氷漬けにしてしまうだろう。


 それは、まさに地形や環境の本領。

 生物如きでは対抗できない、自然の摂理。

 分裂していたかどうかなど一切関係なく、残っていた大百足のすべてへ食らいついていた。


「ここまでの規模で氷を使ったのは初めてだが……これぐらいやらなければ、倒しきれなかっただろう」


 残ったのは、生み出されたのは、巨大な氷山。

 内部にわずかな『不純物』が見える透明な氷の塊は、まるで何万年も前からそこにあったかのように、静かに鎮座していた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新お疲れ様です。 ドラゴンイーターの特徴が面白いですね。個人的に好きです。相手を喰らい尽くすことに特化したような生態ですね。
[一言] だ、大丈夫かな? 氷山作っちゃったけど溶けるのかな。 見てごらん、あれが(以下略 みたいになるんじゃないかな。
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