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Bloody Rain

作者: JAKUSUI


俺の血を捧げよう!!




込み上げる憎悪の刃

お前には想像できるかい?

大切なものから切り刻まれていく

その鋭い痛みを


美しい記憶を

重ねる事さえ出来ない 痛みを

お前にも 見せてやろう


それは空白の歴史の中に

血の雨が伝う

湧き上がる 黒い激情は

いくら洗い流しても

過去から消えることは無く


そして深紅の狂気に満たされていく

鮮血の中に生きるしかないならば

悪意の花を咲かせよう!




込み上げる虚無の渦

お前には想像できるかい?

いくら出口を探し求めても

何も出来ず 何も積み重ねて行けない

その哀しみを


未来を語れるのは

幸福だった過去を持つ者たちだけ

記憶までも消され

空虚な自我しか持たない俺には

選択肢なんてなかったのさ


その痛みをお前に与えよう



血の雨の中で

今も刃を握りしめている

その俺の涙を お前に捧げよう



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― 新着の感想 ―
[良い点] 美しい記憶を 重ねる事さえ出来ない 痛みを お前にも 見せてやろう ↑この部分が個人的に好きでした。 独特の言葉選びが、作品にしっかりとした個性を与えていると感じました。 良作ですね…
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