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シュガープロジェクト  作者: めんちさん
シュガープロジェクト1st
15/54

趣味と思考

 闘志で燃える二人をよそにそれを見て微笑むショコラちゃん。



 二人にどっちが俺の欲望を満たす服を着れるか勝負を提案したらしい。



 欲望を満たす服。



 変な妄想が俺の頭の中に浮かぶがそんな妄想を打ち消す様に俺は、頭を左右に振りショコラちゃんに「‥あの‥ショコラちゃん‥欲望を満たす服って‥何を」



 なんて話していると

「小太郎さんまだなのです?早く始めるなのです! 」

 ちーちゃんが腕を組み、自信満々な不敵な笑みを浮かべる。



 俺は欲望を満たす服の意味をショコラちゃんに聞きたかった。


 考えれば考えるほど際どい布の少ない服なのか怪しい物ばかり間違い無く出てくる。

 流石にそんな服ばかり着せたら変態だし色々とまずいものがある。




「わかった‥!じゃあ俺が今まで見た事のある女性物の服を全部出してくれ!!」




 そう大きな声で上の方に叫ぶと上の方からパラパラと服が降ってきたかと思うと、あっという間に目の前に大きな服の山が出来た。



 三人とも服の山にいき、自分に似合う服を探し始めている様だった。


 すごい数の服が目の前にあり、服の中には俺が少年漫画で見た事のある某忍者漫画「KAMABOKO」のヒロインの「桜子」の服や今ハマっている「くせ毛フレンド」の「いまるちゃん」の服。懐かしい所で「妖怪人参」の「バラ」の服なんかも出てきた。



 俺が読んだ事のある漫画や見た事のあるアニメのコスプレまで出てくるなんて本当にすごいな。ふとそんなことを考え感心しながら服の山を見ている。



 すると「小太郎しゃん〜。この紐だけの服ってどうやって着るのですぅ?」


 前に見た18禁同人誌で人妻が着ていた紐ビキニを苺は無邪気に持って手を振りながら此方に走ってくる。



 俺は「まさか」と思ったがよくよく辺りを見渡すと、俺が見たアダルトなDVDで女優が着ていた服や18禁同人誌で着させられていたアダルトな際どい下着、SMのボディコンや大事なところが一切隠れていないマニアックな服まで出てきていた。




 俺がこっそり見ていたおかずがこんな可愛い子達の前で晒されている!





 事の重大さに気づいた時のはもう遅く「小太郎さん♡こんな幼稚園児の服からSMの調教の服まで出てくるなんて以外に守備範囲が広い変態さんなのですね♡」とちーちゃんがニヤニヤしながら俺を見る。



「‥レースのスケスケの服‥胸のサイズ‥小さい人向けで‥私‥入らない‥です」とショコラさんが顔を赤くしながら小声で上目遣いに俺を見る。



 苺は本当にわかっていないのか耳まで真っ赤になった俺の顔を見てキョトンとしている。


 俺は慌てて「‥ぬ‥布の極端に少ない服、布の無く紐だけの服、大事な所が隠れて無い服は禁止!今すぐ消してくれ!!」と上に向かって大きな声で叫ぶと服の山が半分くらいに減ったがそれでもアニメや漫画のコスプレや幼稚園児の服、SMのボデコンは残った様だった。





「残念なのです♡ちーちゃんもスケスケ下着着て、小太郎さんを誘惑する悪いアイドルになりたかったなのです♡」とちーちゃんは俺の反応を楽しむ様にニヤニヤ笑いながら下から俺を見る。



 目の前でキョトンとしていた苺は急に手に持っていた紐ビキニが消えたので一瞬「あれ??」と戸惑いながらも「小太郎しゃん〜!!もう一回探してくるですぅ〜」


 そう言い元気よく服の山まで走って行った。





「他のは‥サイズ‥大丈夫‥かな‥」と顔を赤くしショコラちゃんは一人黙々と服の山で探していた。


 そんなやり取りをして、俺はやる事もないので自分の部屋で漫画を読んでいると、ちーちゃんが勢いよくドアを開け、自分に似合う服を見つけたらしく自信満々に「小太郎さん♡ちーちゃんはとてつもない定番の萌え服を見つけたなのです♡ちょっと待ってるなのです♡」と不敵な笑みを浮かべてドアを閉め戻って行った。





 しばらくしてまた勢い良くドアが開いた。

 正にコスプレの定番の「メイド服」姿のちーちゃんが目の前にいた。




挿絵(By みてみん)




「ちーちゃんのメイド姿はどうなのです?♡ロリなツインテールのちーちゃんにお似合いなのです♡今日だけ小太郎さんの事をご主人様と呼ぶなのです♡」とヘッドドレスや黒のニーソにガーターベルトまでしっかり付け、ドヤ顔で俺の反応を楽しむ様に俺を見る。



 確かに凄く可愛いい。めちゃくちゃ似合っているしアキバのメイド喫茶に居たらで間違い無くぶっちぎりで一位になるだろう。



 だが日常生活の服としては不向きな気がして

「‥ちーちゃんとっても良く似合っているしめちゃくちゃ可愛いけど、日常生活でご主人様は恥ずかしいな‥俺」



「がーんなのです‥♡もっと探してくるなのです♡」と言ってドアを閉めて行った。


 ちーちゃんが出て行ったすぐ後にドアの前から

「‥小太郎さん‥苦しい‥助けて‥」とショコラちゃんの声が聞こえて俺は慌ててドアを開けた。



 続く






挿絵(By みてみん)

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