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輝く銀色の流星  作者: 走る棺
死から始まる人生
1/3

始まりの日

※異世界転生物です。



いつもの日常、それは、ついさっきまで続いていた。


「キャー」


「危ない!」


後方で、かん高い悲鳴が聞こえ咄嗟に二人を守るように立ったが腕が間に合わず、俺の身体に熱いものが刺さり身体から力が抜けてゆき、倒れこんだ。


どうやら俺は、通り魔に刺されたらしい。


「馬鹿!何してるのよ!」



「おい!しっかりしろ!」


幼馴染と親友が駆け寄ってくる、いまにも泣きそうな顔をしていた。



「・・・ハハハ、ご、ごめん・・・さ、刺されちゃった・・・みたい・・・ふ、二人とも無事だ・・ね・・・良かった・・・」


二人が、無事なのを確認したら身体の力が完全に抜けた。


刺された箇所は熱く感じる、そして唐突に身体全体が寒く感じ始めた。


あ、これ死ぬな俺


嫌だ、まだ俺は、死にたくない、やりたい事一杯あるってのに。


周りにいる人が何か叫んでる。


何を言ってるのかすらもう分からない


だが、さっきまで一緒に談笑していた親友と幼馴染が顔を歪めて真っ赤にして泣いているのはぼんやりとだが分かるよクソ、泣かせちまったじゃねぇか・・・俺、20年そこらしか生きてねぇ・・・って・・・の・・・に・・・よ






だんだんと視界は黒く意識も消えはじめ、何も聞こえない、何も見えない状態になり


そして、俺は死んだ。













気付けばフローリングの床の上に俺は、漂っていた。


丸机が一つ椅子が二個置いてある以外は、何も無い部屋


ガチャン



後ろにあった扉が開いた。



「お、気付いたか」



そこには2メートル超えの大男がいた。



「ええ、おかげさまみたいで」



多少、困惑しながら俺は、大男に聞いた。



「えぇと、ここはどこですか?」




「ここか?ここはな死んだ者の魂が来る一時的な魂の保留地だよ、ここの他にも数えきれない程ある、星と世界の数だけな、ちなみにここは、地球の日本担当のフロアでな、総勢一万人が勤めている場所だ」


「でだ、霊界に行く者、転生する者、地獄に投獄される者、と、だいたいこの3つに部類を分けられる。」



「ちなみに本人の希望も聞くには聞くが寿命を全うできずに死んだもんは転生を強制執行されることになる、これが君のパターン」


俺は、混乱していた。


「自殺や犯罪を犯した者は基本的に地獄に送られる、どんな事情があるにせよな」




「後、10分くらいでどの世界に転生するか決まると思うよ」



どうやら、考える時間は、与えてくれないらしい腹を括るしかない。



10分という短い時間はあっという間に過ぎていき


「じゃあ、またな」


「汝の道に光あれ」


俺は、見送られ真っ白な空間に飲み込まれた。




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