序章 始まり
ヒロアカやワンピースが好きな人は見れると思います。どうぞよろしくお願いします。
1996年人類初のSPECという特殊能力を持った人間が発見された。当時テレビでは一躍大ブームになった。しかし政府はSPEC持ちを要注意『生物』として扱った。2002年夏、一番最初のSPEC持ちが政府によって殺された。その『人間』の名前は炎堂龍也。
しかし、時を重ねる毎にSPEC持ちは増えていった。そして時が経ち2005年冬。銀行強盗集団がある銀行を襲った。強盗犯が逃げたそうとする人質を射殺しようとした瞬間。強盗犯の周りを謎の炎が囲んだ。その炎の先に立っていたのは
マスクを被った謎の男。そう、この男はいわゆるSPEC持ちだ。その謎の男のおかげで犠牲者は0で事件が解決した。その事件をきっかけにSPEC持ちが人気となった。街にはSPEC持ち専用の高校が作られた。しかし、政府はそれをあまり好まなく「無闇に使うことを禁ずる」という法律を作った。そして現代。一人のSPEC持ちの高校生が悩みを抱えていた。その青年の名は炎堂辰巳。青年は自身が持つSPECを気にしていた。
「はぁ、なんでこんな変な能力を持っちまったんだ!」
辰巳は学校のトイレの中で自分の手のひらを見つめる。するとコンコンとトイレのドアがなった。
「辰巳くーん何してるのー?」
声の主は辰巳のクラスメイトの不良。辰巳は入学当初からぶっきらぼうな顔つきのせいでいじめられていた。
「別にな、なにもしてねぇーよ」
辰巳はふてくされたような声で答えた。ドアを開けるとその不良の両サイドに鼻ピアスの男と金髪の男が立っていた。
「俺らさぁ最近金欠でさぁ金貸してくんねぇ」
と鼻ピの男。
「大人しく渡せば痛い目みずにすむぜ」
と金髪の男。辰巳はその言葉に返事すること無く俯いたまま。すると筆頭の不良が胸ぐらを掴みそのまま殴り飛ばした。そして辰巳のポケットから財布と取り出し、現金約3万円をとり財布を投げ捨てる。
「大人しく渡してればいいのに」
と言い放ち。去っていった。辰巳はポケットから御守りを取り出しきつく握りしめた。その御守りは死んだ父の形見。教室に戻るとその3人が待ち構えていた。辰巳の手のひらにある御守りを見つけ奪う。
「おい、やめろよ」
と辰巳が言う。しかしその言葉を無視して金髪の男が御守りにハサミを入れる。スパッ。御守りの切れ端が地面に落ちる。その瞬間辰巳が金髪の男に殴りかかった。
「てめぇ、よくもぉ、ぶっ殺してやる」
金髪の男に馬乗りになる辰巳。
「調子こいてんじゃねぇーぞ」
と筆頭不良がほうきを辰巳に振りかざす。その瞬間、辰巳の身体が炎に包まれる。そして不良達の周りを炎で囲む。
「おい、なんだよこれ、お前まさか...」
と唖然とし不良が言う。
「調子に乗るな。もう俺に関わるな」
そう言い放ち辰巳は去っていった。しかし、その件がきっかけで辰巳は普通校を『退学』となってしまった。
今の話はまだ序章に過ぎないのでこの後のSPECもどうぞよろしくお願いします