―終幕―
暗い洞窟のような場所。たくさんのモニターが付いており、その一つのモニターがザーっとスクランブルがかかる。
そのスクランブルを見る、黒ローブを羽織ったひとりが叫びだす。
「あぁー、負けちまったか」
カペラは悔しそうに話している。
「まぁ、仕方ないね」
オフィウクスはカペラをなだめる。
「お前、ずるいぞ。戦い中に助言なんて」
「いや、けど僕が伝えていなかった事話しただけなんだけど」
「いーや、ずるいね。最後のなんだよ。3人のうち本体は1人って。あーあ、やってらんねー」
オフィウクスは、
「はぁ」
とため息をついた。
「これじゃー、ちゃんとゾディアックを選別すりゃ―よかった」
「まぁまぁ」
オフィウクスは、まだカペラをなだめていた。
「しかしな、あの方は一体何を考えているんだ」
カペラはオフィウクスに話しかける。
「いや、僕にもわからないよ」
「そーだな。俺もわからん。じゃあ今回は俺の退場ということで、俺のゾディアック負かしたんだから、負けんじゃねーぞ」
「いや、ゾディアック次第だし、僕ももう手助けはできないから」
「けッ」
カペラは唾を吐きだし、その場から退場した。
オフィウクスは、モニターの青年に向かって問いかける。
「ありがとう、恒平」
オフィウクスはその場を後にした。