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Zodiac Sign - ゾディアックサイン-  作者: 真野亜駆
第一章 始まりのGemini
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―決戦―

宮本は、サインを掲げる。

「体現せよ。Annientare(殲滅する) pistolese(両刃の短剣)」

サインは光を放ち、形を変化させる。

宮本の両手には、2本の短剣が握られていた。

「じゃあ、私から行くね」

宮本は、双剣を手に俺に向かってくる。

単調な攻撃。躱せると思い、正面の宮本に対峙する。

すると、後ろから、

「こっちだよ。おにいちゃん」

後ろを向くと、右腕を振りかぶった宮本が正面に。

俺はとっさに後ろに一歩、さがる。

少しの切り傷が俺の頬に残る。

「反射神経。いいんだね。おにいちゃん」

「……」

俺は先ほど、正面に向いていた境内を顔だけ振り向いて見る。

そこには、宮本の姿はなかった。顔を宮本に向き直す。

すると、俺は目を疑った。

そこには、宮本が2人。

「あれー、おにいちゃん。びっくりしてる?」

俺は言葉を失う。

「これが、私の能力だよ。今度は外さないから」

宮本は、左右に分かれ、俺に襲いかける。

右に走った宮本が、俺に向かって襲ってくる。俺がその攻撃を躱すと、左から

「一人、躱して安心しちゃった?」

左から来た宮本に反応出来ず、俺は左腕を切り付けられる。

「くっ……」

俺は、痛みに声が漏れる。左腕の切り口から血が流れる。

宮本を見る。やはり2人。1対2では分が悪いことは誰から見ても明白だ。

「おにいちゃん。どうしたの? 早く能力使った方がいいんじゃない?」

「能力……」

「そうか、解放したばかりで分からないんだね。残念だね。折角、代償を払ったのにつかえないんじゃ意味ないね。じゃあ、次で終わらせるね」

二人の宮本は、また、左右に分かれて攻撃を仕掛けてくる。今度は左側に走っていった宮本が俺に攻撃を仕掛けてくる。

「これは、フェイク」

俺は、右に走っていった宮本に体を向き直し、攻撃を躱す。そして宮本のみぞおち目掛けて思い切り右腕を振り上げた。

「ぐッ」

宮本は、殴られ吹き飛ばされる。吹き飛ばされた宮本をもう一人の宮本に抱えられ地面に叩きつけられることを逃れる。宮本は驚いているようだ。

「お前の攻撃何回か、食らって気づいた。お前の初撃はいつも囮でその後、もう一人が攻撃を仕掛ける。この繰り返しだ」

俺は、宮本に告げる。

「ふーん。ただ、食らってたわけじゃないんだ」

少し、苦しそうに答える。そうすると宮本は、

「じゃあ、これならどぉ?」

「なっ」

俺は、目の前の出来事に言葉を失った。

宮本が、もう一人増えて3人になる。

「どぉ、これなら3人のうち1人が攻撃を仕掛けるか分からないでしょ?」

「くそっ」

俺は、落胆の声を上げる。2人までが限界だと思っていた。その判断が、窮地に立たされていた。

「それじゃ、ばいばい。おにいちゃん」

宮本3人は、俺に向かって攻撃を仕掛けてくる。諦めかけた時だ。

「苦戦してるようだね」

俺は、聞き覚えのある声が問いかけてくる。

「オフィウクス」

「君が、契約したからやっとサインを通して話せるようになった」

「ったく。お前はいつも突然……」

と俺の言葉を遮り、

「それは後。話をきいてほしい。君は、正式にゾディアックの契約をした。能力の使い方を教えるよ」

「能力の使い方」

「そう、能力の使い方は、サインを掲げ自分の能力の名前を唱えればいい」

「名前?」

「今、伝えるよ。君の能力の名は……」


「死んで、おにいちゃん」

俺の前に、宮本3人が短剣を振り下ろす。俺は、オフィウクスからの名前を復唱した。

「この手に集え。relieve(救済の) blade(剣)」

すると、サインが光出し、俺の右手に一本の剣が現れた。俺は、そのあらわれた剣で、3人になった宮本を振り払う。

「なっ」

宮本は危険を察知して、後ろに下がる。

オフィウクスは俺に話しかけてくる。

「よかったね。間に合った。それじゃ俺はこれで……」

俺は、消えかかる声のオフィウクスに問いかける。

「ちょっと待てよ。また勝手に」

俺が、問いかける言葉を遮り、

「あーそうだ。一つ、戦いのアドバイス」

「えぇ」

俺は、オフィウクスの言葉に、耳を傾ける。

「あの、女の子の能力。確かに3人にはなっているけど、本体は1人だよ」

その後、オフィウクスの声は消えた。

「おい、どういうことだよ」

「作戦会議は終わった?」

宮本は、俺をにらみつけるように話しかけてきた。

俺は、オフィウクスの話していたアドバイスを考えていた。

「3人の中、本体は1人」

さっき、俺が宮本を吹き飛ばした時だ。殴った時、宮本は苦痛の表情を浮かべていた。

あれが本体ということになる。つまり、攻撃は本人でしなければいけないという条件があるのではないかと思う。その場合、その本体がどれかをわかるようにしなければならない。

しかし、今の段階でその本体を見破るすべが見つからない。

「どうしたの、おにいちゃん。私からいくよ」

3人が同時に、俺に向かって攻撃を仕掛けてきた。

その時だ。3方向に分かれた時。俺は、気づく。

「そうか、ありがとう。オフィウクス」

俺は、3人に対峙する。

「やっと。負けを認めたの。おにいちゃん」

「いや……」

俺は、間をあけて宮本に告げる。

「お前の、攻略法が見つかった」

俺は、一人の宮本に剣を振るった。宮本の振りかぶった右腕を切り付ける。

「いたっ」

宮本は、苦悶の表情を浮かべていた。

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