MeeTing New peopLe
今回もちゃんと投稿できました!いやー・・・自分のPCがあるのはやっぱりいいですな。快適です←さて、前回はハルの過去についてお話ししました。ここからはいつものストーリーが再スタートしますよ!・・・レンの過去編は・・・後にお話します。楽しみにしててくださいね!いつも読んでくださる方、ありがとうございます。これからも温かく見守ってやってください。それでは、最後までお楽しみください。
「ハル。おはよう。」
犬が、相変わらずの笑顔で話しかけてくる。
「おはよう。」
俺は、目を合わせず挨拶を返す。
「今日、俺とレン、部活オフなんだけど、勉強教えてくれない?」
犬は、鞄を机に置きながら言う。
「いいけど、どこでやるの?」
「あー……そっか。結局、話し合ってなかったよね。」
「うん。」
「ハルの家でもいいなら、そっちの方がいいかなって思ってるんだけど……。」
「……わかった。」
「え!いいの!?」
「うん。」
「ありがとう!じゃあ、昼にレンにも話しておく!」
犬は、すごく嬉しそうだった。なんで俺の家がいいのかはわからないが。
その日、学校が終わり帰る支度をする。
「サク!」
女の子の声が聞こえる。見たことない子だな。1年か。
「ミウ、ごめん。今日、レンとハルにこれから勉強教えてもらうんだ。だから、今日は一緒に帰れない。」
犬が、真剣な顔をしてミウという人に謝っている。
「ハル……先輩?って誰?」
ミウという人が首を傾げる。あー。なんか、すごく女の子って感じだな。俺、苦手だ。なんか、怖い。真っ直ぐな感じ。俺はつい、隠れるように身が小さくなる。
「俺の後ろの席。」
なぜか、犬の声が小さくなる。すると、ミウという人が俺の方を見る。
「よろしくです!ハル先輩!」
ミウという人が、笑顔で話しかけてくる。
「よ、よろしく。」
俺は、少し動揺しながら返事をする。俺、どんだけコミュ障なの……。
「サクをよろしくお願いします!」
なぜか、親のように頼まれる。俺は、何も言えず会釈だけする。
「じゃあね!サク、頑張ってね!」
ミウという人は、犬に手を振って教室を出る。犬も振り返す。
「お!ミウちゃーん!バイバイ!」
小人が教室の入り口でその人とすれ違うとき、すごく嬉しそうに手を振る。
「うん!レン君、バイバイ!」
ミウ……さん?も振り返して教室を出る。しばらく小人は、ミウさんの姿を見送る。
「よし。行こうか。」
犬が、俺に話しかける。
「うん。」
俺は、犬と2人で小人のところに行く。ボーっとミウさんのことを見ていた小人の頭を犬が軽く叩く。
俺の家に向かっている間、小人が犬とミウさんのことを俺に説明してくれた。中学が一緒だったこと、ミウさんと犬は、付き合っていること。その他にも、ミウさんのことを小人が楽しそうに話していた。
……小人はミウさんが好きなんだ。楽しそうに話してるけど、好きだからこそ、傍で見ていたいんだろうな。だから、何も言わない。友達として笑って、笑わせて。
小さなピエロみたいだ。表向き強がってるけど、心の中では全然違うんだろうな。強いやつだ。尊敬するわ。俺は、そんなことを思いながら、小人の話をなんとなく聞いていた。15分くらい歩いて家に着く。
「ただいま。」
いつものように玄関に入る。
「お邪魔しまーす!」
小人が続いてでかい声を出して入ってくる。
「お邪魔します。」
犬は小人と違って落ち着いている。
「あれ?真っ暗じゃん。」
小人が、周りを見渡す。
「両親……共働きなんだ。夜遅くまで帰ってこない。」
「そっか。」
聞かれたときのために考えておいた答え。でも、やっぱり嘘をつくのは胸が痛い。
「入っていいよ。」
俺は、そう言って1人で先に中に入り、電気をつけに行く。後から、2人が続いてくる。
「荷物は、好きなところに置いて。好きなところに座っていいよ。」
俺は、台所に行き、飲み物を支度する。
「ありがとう。」
犬が優しい笑顔を向けて言ってくる。なぜかうまく反応できず、無視してしまう。小人は、周りの物に興味津々で話にならん。何やってんだよ。さっさと座れ。そう思いながら、飲み物を出す。犬は、お利口に待っている。本当に犬だな。
それからは、犬は数学、小人は英語をやり、俺は適当に課題をやる。わからないところがあれば教える形で、3時間くらい黙々と勉強した。たまに寝るバカもいたが(小人)。
帰りは、途中まで送って行って2人と別れた。帰ってきて、片付けをし、またいつも通りに戻る。家に自分以外の人がいたというのは、すごく新鮮だった。でも、これがしばらく続くと思うと、少し疲れる気もする。あまり一緒にいると、深入りしてしまう気がして怖かった。信じれば信じるほど、裏切られたショックは大きいから。どこかで歯止めをかけないとな……。洗い物をしながらそんなことを思った。
いかがだったでしょうか?ハルとミウちゃんが出会いましたね!これですべての人物が顔見知りになりました。ここからどうなって行くのでしょう。次回は続きをサクの目線でお送りします。また、早く投稿できるように頑張ります!これからもよろしくお願いします!次回もお楽しみに・・・