AbRupT
また・・・遅くなってしまいました・・・すみません。今回は、前回の続きをお送りします。いつも読んでくださる方。ありがとうございます。コメント、感想等も待っております。これからも温かく見守ってやってください。それでは、最後までお楽しみください。
「あ!聞いてよ、レン!ハルに勉強教えてもらえることになったんだ!」
犬がいきなり嬉しそうな声で小人に話す。
「え!?まじかよ!!俺まだ見つけてねえよ!」
小人が犬の言葉に動揺する。
「じゃあ、レンも教えてもらおうよ!クラス違うけど。」
「は!?」
いきなりの犬の提案に、俺は思わず驚く。小人も馬鹿なのかもしかして……。
「いいのか!?」
小人もその気になって嬉しそうな顔をする。
「待てよ。まだ、いいとも何とも……。」
「え……ダメなのか……?」
小人が悲しそうな顔をする。犬と全く同じ反応をする。おいおい、まじかよ。同じ反応すんなよ。断りずらくなるだろ。
「頼むよ、ハル。こいつも俺と同じで順位悪いんだ。」
犬も小人と同じ顔をする。2人してなんだよもう……。
「……わかったよ。」
「まじで!?ありがとう!!」
俺は断れずOKしてしまう。小人はすごく喜んだ。
「よかったな、レン!」
犬も嬉しそうだ。
「あ、でも待って。俺とハルは前後の席だからいいとして、レンはいつ教えてもらうの?」
「確かに……どうしよう。」
犬と小人がくだらないことで悩み始める。
「休み時間は?」
俺は呆れて口を挿む。
「いや、休み時間は俺が教えてもらうから!」
犬が即座に却下してくる。てか、休み時間も教えなきゃいけねえのか……まじかよ……。
「え!そしたら俺、全然教えてもらえねえじゃん!」
小人がデカい声で反応する。うるせえよ。もう少し落ち着いて話し合ってくれないかな。
「じゃあわかった!俺たちがオフの日に放課後、勉強会しよう!」
犬が変な提案をしてくる。えぇ……まじかよ。それじゃあ下手すりゃ、一日中教えてなきゃならねえじゃん。
「それいいね!」
「ハル、それでもいい?」
小人も乗り気だ。犬が大丈夫か聞いてくる。でも、ここでダメって言ったらまたさっきみたいになるんだろ……ったく、しょうがねえな。
「……いいけど。」
「やったあ!ハル、ありがとう!」
犬と小人は変わらずデカい声で喜ぶ。俺……何で断れねえのかな。何で……。
「どこでやんの?」
散々二人で騒いだ後、場所の件でまた悩みだす。
「ハルの家は?」
「は?」
思わず反応してしまう。
「いやいや、それはダメだろ。親御さん困るだろうし。」
犬が否定する。親……。親という言葉に過剰に反応してしまう。
「とりあえず帰ろうよ。メールで話してもいいじゃん。何も今すぐ決めなくてもさ。」
俺は、二人の会話を遮ってしまう。何故か早く終わらせたかった。
「……そうだね。じゃあ、帰ったら連絡する。」
犬は少し間をあけて反応する。
「うん。わかった。」
「俺、ハルの知らなあい。サク、後で教えてえ。」
小人は相変わらずだ。
「わかった。ハル、レンに教えていい?」
「うん、大丈夫。」
「じゃあね。」
犬が手を振ってくる。俺は、じゃっと言ってその場を去った。
「なぁ、サク。ハルってあのハル?」
レンが意味深な事を言う。
「うん。少し変わったけど。」
サクは落ち着いた声で言う。
「変わったのか?」
「うん。少しだけね。」
「よくわかるなぁ……まぁ、サクはハルのこと好きだったもんな。」
レンがサクをからかう。
「おい!やめろよ。聞こえてたらどうすんだよ。」
サクが頬を赤く染める。
「今も好きなの?」
レンが興味津々に聞く。
「ばか。そんなわけないだろ。俺には大事な人いるから。」
サクは少し呆れた顔で否定する。
「だよねえ。ミウちゃん。可愛いよなぁ。俺が彼女にしたかったのにまさかのサクだもんなぁ……俺、ショック。」
レンがあからさまに落ち込む。
「まさかってなんだよまさかって。」
「もうどのくらい経つ?」
レンは、サクのツッコミを無視して尋ねる。
「2年と1ヶ月かな。」
サクも大して気にせず、答える。
「おお。もうそんなに経つのか……懐かしいなぁ……。」
「そうだなぁ……。」
サクとレンは帰りながら、昔を懐かしんだ。
いかがだったでしょうか?ハルはなんとレンの勉強まで教えることになってしまったんですねぇ(笑)。そして、ハルが「親」という言葉にやけに反応していました。サクとレンも意味深な会話をしてましたねぇ・・・。まぁ、おいおい出てくるから待っててねっ(^_-)-☆←さてさて、次回はなんと!サクとミウちゃんの中学時代のお話です!お二人の馴れ初めをお送りします。なるべく早く投稿できるよう頑張ります!これからもよろしくお願いします。お楽しみに。