ReencoUnter
いやぁ…半年くらい経ってしまいましたね…。また遅くなってしまい申し訳ないです。また、チョコチョコ投稿していきたいなと思っています。さて、前回はちょっとドキドキした話でした。今回はハルにさらなる事件が…!ということで、そこら辺を今回はお送りします。いつも読んでくださる方々、ありがとうございます。これらも温かく見守ってやってください。コメント・感想も待ってます。それでは、最後までお楽しみください。
犬と2人で黙っている。どうすればいいんだ……この状況は。
ーガチャッ
沈黙の中、玄関からドアの音が響く。あれ……?鍵かけたはずだけどな。叔母さんかな?
俺は、犬を置いて、1人玄関に向かう。眼に入った姿に体が固まった。母さんだった。母さんが、俺の方を見る。
「ハル……」
母さんが俺の名前を呼んで、笑顔で近づいてくる。
「来んな!」
俺は、反射的に怒鳴った。その声を聞いて犬がリビングから駆けつける。
「叔母さん……」
「サクくん……?大きくなったわね。」
母さんが、犬を見て笑う。犬も嬉しそうだ。なんだよこれ。
「帰れ。」
俺は、2人の空気を遮る。母さんが俺のことを見る。
「今更、何しに来たんだよ。」
母さんは、俺と目が合うとすぐに下を向いた。
「お前なんか家族でも何でもねーよ。」
「ハル、そんな言い方ないだろ。」
俺の突き放した言い方に犬が後ろから声をかけてくる。母さんは何も言わない。
「あんたは俺を捨てた。ばあちゃんの葬式にも来なかった。」
犬が俺の言葉に驚く。
「俺があの時、どんな気持ちだったか知ってんのか!?」
俺は我慢できず、我慢していた思いをぶつけた。
「知るわけねーか。知ってたら、こんなことになってねーもんな。」
母さんは下を向いたままだ。なんで何も言わねーんだよ。図星ってことかよ。
沈黙が続く。
「はぁ……もういい。俺が出てく。2時間位したら戻って来るから、その間に用済ませて帰れ。」
俺は、財布と携帯を持って家を出た。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。今回は、ちょっと少なめの回でしたね。どうでしたか?お母さんが登場しましたね。これから、ハルの人生が大きく変わっていきます。そちらも注目して読んでいってもらえたら嬉しいです。さて次回は、サク視点からの回になります。サクがハルのお母さんから、ハルの過去について知らされます。それに対してサクはどう思うのでしょう。そして母親と再会したハルの心情は…!?ということで、次回もお楽しみに。