激動の日
「では確認出来まして……はい……了解です」
「あの僕たち、これからどうなるんですか?」
「リリルム中央署に身柄を引き渡されたのち、確認され次第、クラッティス警察統一所に護送され、事情聴取や最終的な身分確認などを経て、晴れて家に帰せるのだよ」
「それってどのくらい掛かるんですか?」
「まあ実は準備がしてあってね。スムーズにいけば夕方には終わるかな」
「セリオ?」
「あっ、ごめん。ムロに電話できないなって」
「いいんじゃない?ちょっとしたサプライズで」
「ミカノ……サプライズって不謹慎だよ!」
「エヘヘ」
「ミカノ、セリオ、そろそろ時間だ……ジンさん身体は大丈夫ですか?」
「なーに、帰れると思ったら何ともぞよ」
「では行きましょうか」
リリルム中央署に移動した一同は、様々な手続きや確認を経て、クラッティス警察統一所へ移動したのだが、そこで驚きの事実を知る。
「ムロが……入院!?」
「何があった!?」
「詳しくは解らない。ただ、ムロ君は犯人の顔をハッキリと見ているから、手がかりが無いわけではないがな」
「供述出来てるって事は生きてるって事だから心配はいらないな」
「それで、ムロとは会えるんですか?」
ミカノが質問する。
「うん会えるよ。でも……カズマ君、ジンさんをさらった犯人が、君から通報を受けてから十分で居なくなってしまった。誘拐犯を詳しくは見ていないのかい?」
「リリルム中央署の刑事さん達にも言いましたけど、俺は逃げることで精一杯で詳しくは見ていません」
「そうか。ジンさんも詳しくは記憶していないと言うしな」
「ムロ……」
「終わったら会えるよ」
「こちらからの質問と確認は以上です」
ミカノ、セリオ、カズマがクラッティス警察統一所から出てきたのは、それから三十分後だった。
「みんな! こっちじゃ!」
「ジンさん!」
「話は聴いていたよ、ムロの入院している病院に行かないか?」
「はい!」
ミカノが真っ先に返事した。
「それでは行こうかの」
一同は夕陽が沈みかけている中、ムロの入院している病院に向かった。
※ ※ ※
「殺せなかった。でも、次こそは」
男が武装石を照らしていた。




