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ロードバスターズ  作者: 碧衣玄
捜査協力編
31/40

救う旅

「……んー……」


「心配かい?」


「そりゃあ心配するぜ。幼なじみだからな」


「あれ、まだ付き合ってなかったのかい!?」


「あんまりピンとこなくてな。ミカノと〝付き合う〟ってのが」


「一緒にいるのが当たり前になっていたからかい?」


「それはあるな。だから今更、告白して付き合うって感じにはならないんだ」


「でも、ミカノは待ってるんじゃないかい? ムロが告白をするのを」


「……そうだよな……ちゃんと言わないとな」


「僕もカズマも応援しか出来ないけど、結局はふたりの気持ち次第だからさ」


「………おう」


 ミカノが気になってムロは寝付けなく、セリオとカズマが交替でミカノの様子を看ていた。


「ムロ。寝ないと身体に悪いよ」


「さっき座りながら寝ちまったから平気だし、気になって寝れないし」


「なら、せめて横になって目を閉じるだけでも大分違うから……」


 セリオがムロを無理矢理寝かせた。


「何かあったら報せるから、ゆっくり身体を休めるんだよ!」


 セリオが強く念を押す。


「仕方ない。頑固なセリオには敵わないな」


「解ればよろしい」


 セリオが仮眠室から出た。


「……告白か……気持ちは四年前に言ったけど、あのときは御互い切羽詰まってたからな」


 ムロがミカノの布団を掛け直す。


「ゆっくり休めよ」


 カズマが仮眠室に入ってきた。


「セリオと交替で来たんだが……邪魔だったか?」


「寧ろ助かった。寝れない以上、話し相手が欲しかったから」


「ミカノは武装石の力を使いすぎて身体が一気に限界に達したんだろう……俺もそうだった」


「オレたちの傷を治して、取調室と監視室の壁を直して、更にクラッティス全体の造形物の修復に、人々の治療までして……。いくらなんでも初回から無茶して……一番の無茶はミカノ自身じゃねえか」


「……全くだな……」


 カズマが地図を出す。


「どうした?」


「今回の騒動の主犯の女性がクラッティス中に有る爆弾を爆発させようとしていたが、その爆弾の場所が複数判明したんだ」


「何処なんだ」


「クラッティスに二つ、リリルム、フーブ、ラウードに一つずつ……あと二つ有るらしいが場所は不明だ」


「判明してるっていってもアバウト過ぎないか!?」


「すまない、俺も晩飯を済ました後すぐに女性に再度聴いてようやく口を割ったんだ。本当に詳しいことは知らない様だしな」


「……善は急げだ。セリオのテレポートで各地に行って警察や特殊機動隊と手分けして探せば見つかるだろ!」


「あのな……戦いで疲れてセリオだって休息が必要だ。ミカノを見れば分かるだろ? 俺もお前も疲れてるしな」


「まあな……く~!」


 ムロが歯痒い思いをする。


「地震じゃ反応しない爆弾らしいから、その辺は心配は要らないし、女性……否、名前はアンと言っていたか……からは武装石を取り上げてある。力を使われることも無い」


「それでも爆弾が街に有るのは良い気分じゃないしよ、今回の件で死者が出てるんだろ?」


「残念ながらな」


「なら、早く回収したい……〝あんなこと〟はもう味わいたくねえ!」


 ムロはてのひらを眺める。


「……焦りは禁物だ。休息も大事な旅支度だぞ」


「やれやれ。セリオといい、お前といい、お節介だな……分かった、しっかり身体を休めるよ」


「分かればよろしい……ってな」


 カズマがミカノの額のタオルを絞りなおす。


「お前も寝ろよ?」


「もちろんだ」


 カズマがミカノの額にタオルをのせた。


「セリオに言っとけよ、ちゃんと寝ろって」


「調子がいいな。その方が〝らしい〟けど」


 カズマが仮眠室を出た。


「……国を救う旅に出るんだな、オレ達」


「ム……ロ……」


 ミカノが寝返りを打ちながら寝言を言う。


「ちゃんとしろよ」


 ムロがミカノの額にタオルをのせた。


「……好き……ムロ……」


「寝言で言われてもな……嬉しいけど、照れる」


 ムロが灯りを消した。

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