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ロードバスターズ  作者: 碧衣玄
捜査協力編
28/40

第二監獄場

 ミカノとセリオは、囚人のカインを護りながら、クラッティス第二監獄場に続く表通りを人混みを掻い潜りながら進んでいく。


「すみません、通ります!」


 セリオが人混みに断りを入れながら路を創る。


「商店街って……こんなに混むわけ!?」


 ミカノがカインを掴みながら進んでいく。


「商売繁盛は良いことだよミカノ。僕らが流れに逆らっているだけなのさ」


「……それは最もだけどねぇ……」


※ ※ ※


 ミカノ達が進んでいるのをカズマが確認する。


「何とかなっているようだ……」


 カズマがスナイパーが居たビルを見る。


「……┃あのスナイパーは何処に消えた?」


 カズマは武装石・二丁拳銃ジェミニを構え直した。


※ ※ ※


「ちっ……!」


 ムロは人混みでの万が一のために、ミカノたちに合流しようと走っていた。


「あと少しなのに……進めねえ!」


 流石のムロも人混みを無理矢理進むのは躊躇う。


「空けてくれ! 通りたいんだ!」


 ムロの呼び掛けに人々は応える。


「……ありがとう!」


 ムロが拓けた路を進んでいく。


「……!?」


 ムロの視線の先には、ミカノたちと第二監獄場、そして女性が立っていた。


「……その囚人は“刑事殺しのカイン”だろ!?」


「そうよ」


「何故、護衛などをしている! そんなヤツは死んでしまえばいいんだ!」


「……アタシも貴女と同感よ。カインが許せない気持ちも解るわ! けど……貴女がするべき事ではないはずよ!」


 ミカノは拳銃を構える女性に言った。


「では誰がソイツを裁くんだ……何時になったらソイツは死ぬんだ!」


「生きて、償うのよ」


「……生きて償えるなら、死刑なんて要らないではないかあああ!!」


 女性が発砲するが、間一髪、ムロが防いだ。


「アンタ、監獄場の前で発砲なんて肝が据わってるな……けど殺らせない!」


「邪魔だあああ!!」


「……遅い!」


 ムロが銃身を斬った。


「そんな!?」


 第二監獄場から騒ぎを聞きつけ監守がやって来た。


「移送予定囚のカインとロードバスターズの皆さんですね、話は聞いております、お入りください」


 ムロたちは第二監獄場に入った。


「……もうじきだ……」


「……?」


「五……四……三……二……一……0!!」


 女性のカウントと同時に爆発が起きた。


「!?」


 ムロは目を疑った。目の前で起きた爆発が女性から起きたことに。


「自分の身体に時限爆弾を仕掛けていたのか!?」


「なんてことだい!?」


 爆発の規模は二メートルと小さく済んだが、一人の命が燃え尽きた。


「あとのことは任せなさい。護衛、御苦労様」


 ムロたちは監守に後を任せて第二監獄場を後にした。


「あの女性がスナイパーだ」


「やっぱりか」


 カズマの言葉にムロは落胆した。


「カズマ……アンタ五百メートルは離れてる場所から人物を特定出来てたの!?」


「ああ」


「凄いのね……武装石って」


「……兵器ってのは間違ってはないな」


「所長から話を聞いたときはビックリしたわよ」


「同時にムロが隠していたことも知ったけどね」


 ミカノとセリオが言った。


「どうしても話せなくてな」


「……電話だ」


 カズマが電話に出る。


「……………わざわざ報せてくれて有り難う御座います。直ぐに向かいます」


 カズマが電話を切った。


「ムロ……実はな……」


「爺ちゃんの事だろ?」


「ああ……それでな」


「……何時、息を引き取った?」


「お前!?」


「所長がオレにやたら捜査を命令するから変だとは思ってたよ」


「……今朝だそうだ」


「最期ぐらい、一緒に居たかったな」


 ムロの頬を涙が伝った。


「行こうムロ、ジンさんに会いに」


「……そうだな……」


 ムロ達は、ジンが眠る病院に向かった。

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