表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロードバスターズ  作者: 碧衣玄
捜査協力編
22/40

武装石VS武装石

「拓けたな」


 ムロ達は路地を進み、広い場所に出た。


「あれ!」


 隅のほうに目撃された手押し車が有った。


「おれが開けよう」


 フルが、手押し車に載っている袋を開けた。


「……ボウズ、どうだ?」


「武装石だ!間違いねえ!」


 ムロは自分の武装石と見比べた。


「どうするんだいフルさん?」


「待ち伏せしよう。犯人がくれば捕まえられる」


「油断は禁物ね!」


 ミカノがムロの腕を掴む。


「……オレが動けねえよ」


※ ※ ※


「来ないね」


「日が暮れてきたわね」


「寒いのか?」


「夏が過ぎて急に涼しくなってきたからね」


「待ってろ」


 ムロが、着ていた上着をミカノに着せた。


「それじゃアンタが!?」


「オレは平気だ」


「ばか。強がって! でも、ありがとう」


「気にするなよ」


 静かな空間を銃声が壊す。


「なんだ!? 銃声か!」


 フルが辺りを見渡す。


「この銃声は……ヤツか!」


 カズマに答えるように声がした。


「その声は、どっかで聞いた声だな?」


「お前は、あんときの……!」


「てめえは計画の邪魔をした青髪!」


 男の目付きが変わる。


「ジンさんを誘拐した一件が上手くいかなかったのは単純に運が無かっただけだ」


「ガキが背伸びして意見するのが何よりも気にくわない」


「お前に気に入られたくないがな」


「……減らず口を塞いでやる……!」


 男が武装石を発動した。


「なっ……」


「……外したか」


 男が斧を振り回した。


「こいつ!」


「ヘッヘッ……近づくと怪我をするぞ?」


「カズマ!」


 ムロが前に出た。


「ムロ……戦うのか?」


「下がっててくれ」


 ムロが武装石を発動させた。


「てめえの相手はオレだ!」


 ムロの右腕の剣が男の斧とぶつかる。


「貴様の口も塞いでやる!」


「ああ……そうかい!」


 ムロが全体重を掛けて斧を押しきる。


「ちぃ!?」


「まだ馴染めてないみたいだな!」


 男の斧が宙を舞う。


「くそっ……」


 ムロが発動を解いて男に詰め寄る。


「さあ、爺ちゃん誘拐の件と傷害の件で出るとこ出てもらうぜ」


「まだ……だ」


「ボウズ!! 離れろ!!」


「?」


「……浅はかだな」


「痛っ!!」


「ムロ!!」


「足を撃たれたのか!?」


「何てことをするんだい!」


 セリオが男に詰め寄る。


「ヒッヒ……」


「セリオ君!」


「なんだ?」


 男が目を丸くする。


「……オレの友達ダチに傷を付けさせるわけには……いかねえ……!」


 ムロがセリオを庇って腕を斬られる。


「ムロ!!」


「セリオは下がっててくれ」


「無理だよ!! 足も腕も血だらけで!?」


「……来やがれってんだ」


「死にたがりが」


 男が斧を投げてきた。


「何考えてやがる?」


 金属音が鳴った。


「……!?」


 一瞬のうちにムロが殴られた。


「斧はフェイクだ!」


 男が、返ってきた斧を受け止めムロに降り下ろす。


「!?」


「庇いやがったか」


 ムロの前でミカノが倒れた。


「ミ……カ……ノ!?」


 ムロが膝をつく。


「何てことを!!」


 フルが男に銃口を向けた。


「武装石に勝てるとでも?」


「おれは刑事だ!! 迷い無く、貴様を撃つ」


「馬鹿な刑事だ」


「しまっ!?」


 フルの手に銃弾が貫通した。


武装石これよりも銃の方がしっくりくる」


「みんな!!」


 セリオはどうすることも出来なかった。


「ミカノ……ミカノ……ミカノ!!」


 ミカノの血が地面を赤く染める。


「セリオ、カズマ!! 二人は一緒にこの場を離れるんだ。ボウズ!! ミカノちゃんを連れて逃げろ!!」


「フルさん!?」


 セリオが呼ぶ。


「……早く行きなさい!!」


「……は…い……」


「セリオ、行こう」


 セリオは涙を浮かべながらカズマと共に離れた。


「ボウズ! 早く連れて逃げるんだ」


「ミカノ……ミカノ……ミカノ」


「……ミカノちゃんは生きている。まだ間に合うんだ!早く行くんだ……ムロ!!」


「グダグダうるせえ!」


「!」


 フルの肩に斧が振られた。


「邪魔だ」


 銃弾がフルの心臓を貫いた。


「ポリスさん!?」


「女も息の根を止めるか」


「止めろ!!」


「やだ。邪魔者は殺す」


 ミカノに銃口が向けられる。


「バイバイ」


「頼むから……止めてくれ」


 男が引き金を引く寸前に武装石が投げられる。


「ムロ!! 逃げて!!」


「俺は友達を置いていけない。フルさん」


「セリオ、カズマ!?」


「邪魔者は殺すって言っただろ!!」


「セリオ!! カズマ!!」


 セリオとカズマが撃たれて倒れた。


「あとは女を殺す」


「!」


 ムロが剣の甲で銃弾を弾いた。


「!」


「……なんだ!?何が起きてる!?」


「ム……ロ」


「ミカノ!?」


 ムロがミカノの顔を覗く。


「ごめんね…………もう、だめみたい…………」


「何言ってんだ!?」


「………だから………後悔……するまえに言いたいんだよ………」


「ミカノ!」


 ミカノがムロの腕を掴む。


「………アタシ……ムロの事が……好き」


「……オレも好きだ。ずっと惚れてた! だから……だから生きろ!!!!」


「うれ……しい」


 ミカノの手がムロの腕を離した。


「ちっ……死んだのか」


「……」


「おいおい、ガキの威勢はどこいったんだ? 女が死んでショックで黙りか?」


 ムロの中で何かが切れた。


「なんだあガキ?」


「消えてくれ……オレの視界から……」


「死に土産に教えてやる。俺様の名前はカイン」


 カインが斧を振る。


「覚えておけ!」


「……今すぐ消えろ!!」


 ムロの攻撃でカインの身体が赤く染まった。


「ぐはああ!?」


 カインが倒れこんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ