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ロードバスターズ  作者: 碧衣玄
独りの旅編
15/40

武装石、発動

 ムロは身体を壁に叩きつけられ、身動きがとれなくなっていた。


「いっ……!」


「何者だ小僧」


 ムロの視界に、鍛え上げられた腕が入る。


「アンタこそ誰だ!」


「生意気な小僧だ」


「しょうがねえだろ、それがオレだ」


「そうか……」


 ムロが身体を投げ飛ばされる。


「いてー!」


「生きているから痛みを感じるんだ」


「オレを殺すのか!?」


小僧ガキを殺ってなんになる。それこそ時間の無駄だ」


「?」


「小僧、何故来た」


「この街の疑問を解決したくてな。風力発電所とグジアの名所を線で結ぶと、線が全部同じ長さになるっていうな」


「なるほどな」


「質問は以上か?」


「もう一つ、ある」


「なんだよ?」


「その石を知っているのか?」


「詳しくは知らない……オレを怪我させた凶器って事以外はな」


「凶器、なるほどな」


 男が笑みを浮かべる。


「何が可笑しいんだよ!」


「ソイツはザンだ。ザンなら殺りかねん」


「ザン?」


「その石の名は武装石ぶそうせき。ザンは石の実験台になっていたんだ」


「それがなんだってんだ?」


「武装石の製造は、ここでしたらしい」


「おい! さっきから何なんだよ!?」


「この街の名所は順に造られた」


「おい!」


「この発電所が出来るまでは、街の電力は地熱を使って生み出していた」


「どういうことだ」


「この発電所は最後に出来た」


「いい加減にしろ! さっきからご託並べやがって! ハッキリしやがれ!」


「武装石は……此処で創られた」


 ムロの脳裏に何かが過る。


「まさか……風力発電はオマケか!?」


 男が武装石を取り出す。


「名所の地下には秘密の部屋がある。その部屋は秘密の通路を通じて繋がっている。当然この部屋も通路がある」


「何処に在る?」


「知ってどうする」


「此処が造る場所なら、オレの勘が正しいなら……名所の地下には材料が有る!」


「御明察だ小僧、だが行くことは勧めない」


「何でだ!」


「知らないほうが幸せだ」


「何故だ!?」


「小僧が子供だからだ!!」


 男の眼がカッと開いた。


「!?」


 思わずムロが後退る。


「どうしても行きたいのなら俺を殺してみろ」


「なっ……」


「俺は通さない。小僧の手足を折ってでも」


 男が武装石を割った。


「武装石、発動!」


 石の破片が男の身体を包み込み、身体が包まれ防具となり、手には武装石の剣が握られていた。


「どうする小僧」


「それでも!」


 ムロが武装石を掴む。


「目的に近づくなら意地でも通る!」


「俺はガイ。心意気は買った」


「オレはムロ! 小僧じゃねえ!」


 ムロとガイが向かい合った。

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